ここのところLibreELECというよりWidevine.dll絡みでAmazonVODプラグインによるAmazonプライム・ビデオが視聴できなくなっていました。
2019年5月現在の状況は、AmazonVODプラグインがバージョンアップし、これまでのように視聴が出来ています。但し、解像度がフルHDでは再生できません。720Pに変更することで再生出来ています。
LibreELECで再生が出来なかった期間、一度OSMCのNightlyビルド版で試したところ、問題なく視聴できていました。
https://raspida.com/osmc-nightly-amazonvod
プライム・ビデオの快適な視聴にはAmazonVODプラグインの対応が待たれます。
ただ、OSであるLibreELECやOSMCなどによっても結果が変わることから、他のOSであるXBianを試してみることにしました。
XBianとは?
XBianもLibreELECと同様にメディアセンター系のOSです。どのメディアセンター系OSもKodiというアプリケーションを実装しています。XBianはその名の通り同じDebianを元にしているOSです。
Debianを元にしているのはXBianだけで、Raspberry Pi もDebianが元のRaspbainが推奨OSです。そのため親和性は高いと思います。他はAndroid向けが多いです。
どのメディアセンター系OSも基本的な考えは「XBMC」です。そこから派生していき多くのディストリビューションが開発されています。
本当にややこしい・・・。
XMBCは、XBox Media Centerが元です。ゲーム機XBOXのインターフェイスでした。その後、Kodiに名前が変わりました。アプリケーションです。
それらからシステムに組み込んで派生したのが、OpenELEC、LibreELEC、CoreELEC、OSMC、XBianなどなどに分かれています。
それぞれのディストリビューションのイメージはRaspberry Pi にインストール可能です。また、見た目もKodiのインターフェイスなので大きく変わりません。どのディストリビューションも独自のメニューが1つあるくらいです。
XBianのインストール
インストールは他のOSと変わりません。イメージをmicroSDカードへ書き込み起動するだけです。
公式:https://xbian.org
ダウンロードから適している物をダウンロードします。現在、Raspberry Pi 2/3/3B+は同じイメージです。
- Raspberry Pi
- Raspberry Pi 2 / Raspberry Pi 3 / Raspberry Pi 3B+
記事執筆時点で最新は2019/05/03のイメージでした。
以下記事はLibreELECとOSMCですけどご参考に!
https://raspida.com/libreelec-rpi3b2018
https://raspida.com/osmc-primevideo
XBianのLibreELECとの違い
主に感想となりましてあまり証拠らしい物は提示できませんけど、安定感はLibreELECと同等です。特におかしな動きや遅さは感じません。
それよりも自由度はXBianの方が圧倒的にあります。基本はRaspberry Pi にインストールしたOSとして制御できます。(LibreELECはコマンドラインで勝手にインストールやら設定の変更、など操作は受け付けません)
単純に表現すると、XBianはLibreELECのように安定しているOSMCと言えそうです。とても気に入りました。
メニューは同じスキンで使ってみても、XBianは使いやすいと感じます。どちらかというと玄人好みするのがXBianです。
はじめてのメディアセンター系であれば、LibreELECの方が情報が多く安心です。
microSDカードを取り替えるだけなので、XBianやOSMCなど試してみて使いやすいOSを選んでください。