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Raspbian のWi-Fi設定(Raspberry Pi 初期設定)

wifi-setting公式Raspberry Pi OS
この記事は約16分で読めます。
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Raspberry Pi にOSであるRaspbianをインストールした後、Wi-Fiに繋げるセットアップ方法をご紹介します。

(※大変人気の記事です。ありがとうございます。情報は随時、加筆・修正しております。)

Wi-Fiの設定方法は、GUIとCUIと分けています。
モニター、キーボード、マウスなど用意できればGUIの方が初心者でも難しくありません。

現在のRaspberry Pi (OSのRaspbian)は従来のWindowsやMac同様に簡単な操作で設定できますが、Wi-Fiの環境によっては設定ファイルを直接書き換える必要があります。

今回の環境

今回の環境は「RASPBIAN JESSIE」です。Raspbian Stretchでも設定方法は同じです。

もちろん、最新のRaspberry Pi OSでも同じです。

また、2020年6月からはOSの表記がRaspbian→「Raspberry Pi OS」に統一されました。実は名称だけの問題で中身がこれまでのRaspbianと同じです。

パイレッド
パイレッド

改名です(DEATH!)

  • RASPBIAN JESSIE WITH DESKTOP
    (2017-07-05-raspbian-jessie.img)
  • 電源アダプター5V2.5A
  • HDMI接続のモニター
  • キーボード、マウス
  • 操作するマシン(今回はiMac)

Raspberry Pi Zero W/WHと3B/3B+、4BならばWi-Fiが装備されていますので同じ手順です。今回はHDMI接続でモニターに接続し、キーボード、マウスも用意したフルセットで行いました。

Wi-Fiの設定(GUI編)

Wi-Fiに接続できていないRaspbianのタスクバーには、線が2本赤いバツ印2個が表示されていると思います。ここでご説明しているのは、この状態の場合にWi-Fiを設定する方法です。

wifi disable
図:Wi-Fiが未接続状態

追記:2020年現在、セットアップウィザードがかなり親切になりましたので、順番に答えて行けばWi-Fiの接続もそれほど難しくなくなりました。
Raspberry Pi OSで何度も出せる初期設定ウィザード「piwiz」

このアイコンの時、アイコンを左クリックでWi-Fiのアクセスポイントが表示された場合は、使用したい任意のアクセスポイントを選んでください。

Wi-Fiのパスフレーズを入力する小さなウィンドウが出ますのでそこに入力すれば設定は終了です。

アクセスポイントの名前が見える?見えない?(IPアドレスの固定)

アクセスポイントが見えない場合は、別途に設定が必要です。※見えている人は飛ばしてください。

下図の左から2個目のアイコンを右クリックして、Wireless&Wired Network Settingをクリックし設定画面を出します。

Wi-Fi設定
図:右クリックメニュー
Wi-Fi IPアドレス
図:IPアドレスの入力

ConfigureのプルダウンメニューからWi-FiなのでSSIDを選びます。

本来、その右側のプルダウンメニューにWi-FiのAP(アクセスポイント)を選びます。

※仮に何も選べない場合は、検出できていません。一度再起動しても同じ状態であれば、別途、設定ファイルに明示的にAPを記入しないとなりません。→ 後程のCUIの設定を参考にしてください。

IPアドレスの設定方法

固定IPアドレスで設定した方が初心者は無難かも知れません。

SSIDの名称が長いと画面の大きさが変わってしまいます。ウィンドウサイズは無視してください。

IPアドレスの入力
図:IPアドレスの入力

Automatically Configure empty Optionのチェックを外します。手動にするという意味です。

下の項目を埋めます。(例:ルーターが192.168.0.1の場合)

IPアドレス:192.168.0.51 <−− 任意のアドレス
Router:192.168.0.1 <−− ルーターのアドレス
DNS Server:192.168.0.1 <−− ルーターのアドレス
DNS Search:(空欄で構いません)

ここでの設定はIPアドレスを固定することになります。本来はルーターのDHCPサーバ機能から自動的に受信し、IPアドレスを決定させるのですが、最初に何もアクセスポイント名が出てこなかったため、明示的に繋げるルーターの設定しています。

任意のアドレスと記載したIPアドレスには、ルーターと同じセグメントである「192.168.X.XXX」で統一します。Xの部分はご自宅の環境により異なります。

例えば、192.168.0.〜であればそこまで同じにします。
その後、最後の3桁部分は既存の数字と被らない数字を適当に選びます。通常であれば、2〜254の範囲です。何台かWi-Fiの機器を使用していると、若い番号から自動で振られます。ご自宅すべての機器が関係あるので、仮に10台程度はあるとして、20番台〜選んだ方が無難でしょう。

画像の場合は51番にしています。分かりやすいように200番とか、100番とか、2桁なら99番とか振ってあげると分かりやすいですね。

パイブラック
パイブラック

個人的に好んで使うのは、51、49、99、39、などです。
他の器機とあまり被らず覚えやすいから。

既に割り振っている番号は避けないとなりません。分からない場合は大きめの数字(例えば20以上)を割り振るとバッティングする確率は減るでしょう。

後でDHCPから自動的にIPアドレスを振る状態に戻すことも可能です。

ただ、RaspberryPiではSSHなど固定のIPアドレスで接続したいことも多いのでこの設定をおすすめしています。

※もしもDHCPから自動で番号を振ってSSHしたい時は、別途、ホスト名を設定すれば、それでも接続可能です。(例:http://ホスト名.local/

Raspberry Pi の場合は、sudo raspi-configまたはGUIのRaspberry Pi の設定から行えます。

IPアドレスを入力したら適用します。

適用 ーー> 閉じる

最後にパスフレーズの入力が促されます。これで接続完了です。

パスフレーズの入力
図:パスフレーズの入力
Wi-Fi接続完了
図:Wi-Fi接続完了

繋がらないと思ったら?

こちらも念のため一度ご参考にしてください。

Wi-Fiの設定(CUI編)

Wi-Fiの設定で必要なファイルは主に2つあります。

wpa_supplicant.confとdhcpcd.confの2つです。それぞれ/etc以下にあります。

/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
/etc/dhcpcd.conf

自動的にIPアドレスを割り振る場合は1ファイルもしくは2ファイルで設定は完了します。環境によることもあるので、順番にお試しください。

RaspbianのバージョンStretch(現時点でRASPBIAN STRETCH WITH DESKTOP Release date:2018-03-13)以降では、interfacesは使用しないことになりました。

もう一度書きます。
/etc/network/interfaces使用しないことになりました。

他のサイトでも古い情報が多く公開されています。設定が複数にまたがらない現在のバージョンの方が分かりやすいです。ただ一点、/etc/dhcpcd.confの設定は初めから随分と長いです。間違えずに入力設定してください。

Wi-Fi情報の設定

Terminalからwpa_supplicant.confを編集しますが、一度中身を見てみましょう。

catコマンドはターミナル内にファイルの中身をターミナル内に表示してくれます。

sudo cat /etc/wpa_supplicate/wpa_supplicant.conf
network情報の追記
図:追加されたnetwork情報

Wi-FiのパスワードとなるPSK=の部分は予め暗号化すると良いでしょう。セキュリティの観点からも暗号化した方が良いと思います。

もちろん平文のパスワード(そのまま)でもOKです。

※平文のままの場合はダブルコーテーション(””)で囲います。暗号化のパスフレーズは囲わないままです。

Wi-Fiのパスワード暗号化について
暗号化は同じRaspbianの環境で作成出来ます。Linux以外の環境では難しいので、分からない人は平文のパスワード(パスワードそのままの記載)で設定してください。
セキュリティ云々はありますが、そこまで神経質にならなくても個人利用なら問題ありませんよ。

追記方法

wpa_supplicant.confの中身

sudo nano /etc/wpa_supplicate/wpa_supplicant.conf

nanoで開いて以下を記述する。

ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
country=JP
network={
ssid="ssid" #接続する予定のWi-FiのSSID””で括る
psk="password" #パスワード
}
パイブラック
パイブラック

豆知識。””(ダブルコーテーション)で囲うのは、空白文字がある場合です。英数字続きなら””は必要ありません。逆に空白がなく付けていても問題はありません。

コピペ用(平文パスワードの場合)

ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
country=JP
network={
ssid="ssid"
psk="password"
}

この辺は書き方が色々とあるのでしょうけど、試行錯誤した結果、最低限はこの7行で問題ありません。これでも繋がらない場合は、この設定ファイルの記述ミスも疑ってください。ケアレスミスは良くあります。

※もしくはルーターの個別設定の違いもあります。

確認事項
  • 無駄な空白が入っている?
  • ダブルコーテーションが全角だった?
  • スペルミス(特に自宅のSSID)
  • 最後の}がない

中の記述はコメントを除き、すべて半角英数字です。ちょっと気にしてみてください。
特に初心者が陥るのは、行の最後に空白スペースが入っていたりすることです。文章などのテキストファイルとは違いまして厳密なルールになっています。

同じ環境なら事前に用意してコピーもできる

Raspbianをインストールする度に設定するのも大変・・・。その場合は、こちらの準備で次から簡単になります。

いつも同じWi-Fi内なら、この作成したファイルをコピーするだけで簡単に開始できます。オススメです!

パスフレーズの暗号化

初めての人は無理に暗号化する必要はありません。一応、やり方を載せておきます。

PSK暗号化は同じくTerminalにて以下のコマンド書式です。MacやWindowsではできませんので、他のRaspbian環境(Linux)にて用意してください。

wpa_passphrase "XXXX(SSID)" "hogehoge(PASSWORD)"

これはコピー&ペーストして追記しても良いのですが、コマンドから追記することができます。
nanoの使い方が解らない場合は、以下のコマンドで追記することが簡単で確実です。

sudo wpa_passphrase "SSID" "pass" | sudo tee -a /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

暗号化については別の記事でも解説してみました。

上手く出来ない? 暗号化が解らない?

ただ、どうしても暗号化が難しいという場合は、平文のまま繋げてみてください。その後から暗号化にトライして書き換えてもOKです。

暗号化が解らない時や上手く出来ない時は平文で大丈夫

先程も記載したように、平文のパスワードでもあまり神経質にならなくても大丈夫です。業務用であったりWi-Fi接続を他人と共有している場合や、自宅サーバーなどを公開している人にはオススメできません。
個人での利用ならあまり恐れなくてOKだと思います。

もう一度、ここにwpa_supplicant.confの記述を載せておきます。

ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
country=JP
network={
ssid="ssid"
psk="password"
}

記載のSSIDとパスワードは、当たり前ですけど、あなたの自宅の環境によりますので変更してください。

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ネットワークのインターフェイス設定は必要無い

前述したように、基本的にRaspbian Stretchでは、単にWi-Fiへ繋げるだけであれば/etc/network/interfacesへの設定は必要ありません。

【確認】現在のstretch最新バージョンの/etc/network/interfacesの中身

# interfaces(5) file used by ifup(8) and ifdown(8)
# Please note that this file is written to be used with dhcpcd
# For static IP, consult /etc/dhcpcd.conf and 'man dhcpcd.conf'
# Include files from /etc/network/interfaces.d:
source-directory /etc/network/interfaces.d

ここに記載のとおり、dhcpcdを使ってくれとあります。

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固定IPの場合はdhcpcd.confに記述するようにとありますので、固定IPでなければdhcpcd.confの設定も必要なくなりました。

Wi-Fiの再起動

Wi-Fiの起動・停止のコマンドは「ifup」と「ifdown」です。よく間違えます。

ifdown wlan0
ifup wlan0

Wi-Fiは無線LANなので、wlan0を参照します。(有線ケーブル接続ならeth0)
おかしいなと思ったらdown、upしてWi-Fiの再起動をしてみることをオススメします。

dhcpで固定IPの設定(CUI編)

こちらは固定のIPアドレスを振りたい時に利用します。

ラズパイを使用する場合、いちいちキーボードやマウス、ディスプレイを取り付けるのも面倒です。複数台のラズパイを所持していると更に面倒です。

そのため、ラズパイ自体は電源アダプターのみで稼働させ、設定も操作も自宅内LANで他のマシンからSSHで接続して行うのが一般的です。

sshコマンド——他のマシンから接続
SSHでアクセスターミナルにてSSH接続(Macの...

固定IP化してあれば、SSHで接続するIPアドレスを決め打ちできるので便利です。これが固定ではない場合、電源を落としてからIPアドレスが変更になることがあります。(そのままの時も当然あります)

少なくてもルーターの機器を再起動すると割り振りが変わります。

IPアドレスを調べるのは初心者には敷居が高いと思います。初めの設定は面倒ですけど、初心者こそ固定IP化して運用してみてください。

先程と同じようにcatコマンドでdhcpcd.conf中身を見てみます。

sudo cat /etc/dhcpcd.conf
dhcp
図:/etc/dhcpcd.conf

どうやって記述するのか? 数行に渡る書式の例をみてみましょう。

最下部デフォルトの例

# It is possible to fall back to a static IP if DHCP fails: # define static profile
#profile static_eth0
#static ip_address=192.168.1.23/24
#static routers=192.168.1.1
#static domain_name_servers=192.168.1.1
#fallback to static profile on eth0
#interface eth0
#fallback static_eth0

では、実際に編集してみましょう。

dhcpcd.confの再下段まで移動して記述してください。(追記になります)

sudo nano /etc/dhcpcd.conf

nanoで開きます。

下記例は、IPアドレスを192.168.0.51にしてルーターが192.168.0.1の場合です。それぞれのWi-Fi環境に合わせて変更してください。

結果として以下のように最下部へ追記してください。(#fallback static_eth0の後)

例:
 IPアドレス=192.168.0.51
 ルーター=192.168.0.1

interface wlan0
static ip_address=192.168.0.51/24
static routers=192.168.0.1
static domain_name_servers=192.168.0.1

static=固定という意味です。Wi-Fiなのでwlan0としましたが、有線LANならeth0です。

お疲れ様でした。以上でGUIとCUIの設定が終わります。

GUIで設定できる場合はマウスとキーボードで設定してみてください。それでも繋がらない場合は、設定の例を参考にCUIで記述してください。

現在のバージョンではwpa_supplicant.confだけで可能です。固定IPにする場合はdhcpcd.confも必要。例外としてルーティング機能を使わないBridge接続の場合は従来のように/ete/network/interfacesにも記述が必要です。

まとめ——主に設定する2ファイル

長々と書きましたが、設定するのはたったの2ファイルだけです。ただ、プログラムなどと違い、どこが違うのか本人でも解らなくなることもあるでしょう。

どうしても上手く行かない場合は、wpa_supplicant.confを上書き保存することで何度でもトライしてみてください。

他の設定も間違えて変えてしまった?
Raspberry Pi はOSの準備に伴う手間が少ないので、新しいmicroSDカードで再トライするのも悪くありません。順番に確認して行えば、作業量は少ないのでスグに理解できると思います。

CUI、SSHなどでのコマンド操作にはこちらもご参考にしてください。

Raspberry Pi でオススメの使い方

Raspberry Pi には他にもたくさんのOSや各種ディストリビューションが動きます。

  • 動画に特化するならLibreELEC
  • ポータブルゲーム機ならRetropie
  • 音楽サーバーならVolumio2やMopidy

Raspberry Pi では色んなOSが動くのをご存じでしたか?
意外なOSや全く知らないOSなどたくさんあります。一部をまとめてみましたので、よろしければご覧ください。

パイレッド
パイレッド

このOSについてまとめた記事は、スグにとても反応がありまして、Twitterでの「いいね!」とリツイートをありがとうございました。また、お問合せフォームからいくつかご感想などもいただいております! ありがとうございます。他にも興味があったことを続けていきますので引き続きラズパイダをご覧ください。

Raspberry Pi は日本の代理店、またはAmazonに出店しているマーケットプレイス店でも購入可能です。

一頃は海外から取り寄せないとなりませんでしたが、Amazonなど国内で購入して翌日に届くのはやはり便利ですね!

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※この記事は2017年8月1日に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

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