Raspbian のWi-Fi設定(Raspberry Pi 初期設定)

Raspbian のWi-Fi設定(Raspberry Pi 初期設定)

Raspberry Pi にOSであるRaspbianをインストールした後、Wi-Fiに繋げるセットアップ方法をご紹介します。

(※大変人気の記事です。ありがとうございます。情報は随時、加筆・修正しております。)

GUIとCUIと分けますが、モニター、キーボード、マウスなど用意できればGUIの方が初心者でも難しくありません。現在のRaspberry Pi (OSのRaspbian)は従来のWindowsやMac同様に簡単な操作で設定できますが、Wi-Fiの環境によっては設定ファイルを直接書き換える必要があります。

今回の環境;

Wi-Fiの設定(GUI編)

初めて起動したRaspbianのタスクバーには、線が2本赤いバツ印2個が表示されていると思います。Wi-Fiに接続していません。

アイコンを左クリックでWi-Fiのアクセスポイントが表示された場合は、使用したい任意のアクセスポイントを選んでください。

Wi-Fiのパスフレーズを入力する小さなウィンドウが出ますのでそこに入力すれば設定は終了です。

 

wifi disable
図:Wi-Fiが未接続状態

アクセスポイントの名前が見える?見えない?(IPアドレスの固定)

アクセスポイントが見えない場合は、別途に設定が必要です。※見えている人は飛ばしてください。

上図の左から2個目のアイコンを右クリックして、Wireless&Wired Network Settingをクリックし設定画面を出します。

 

Wi-Fi設定
図:右クリックメニュー
Wi-Fi IPアドレス
図:IPアドレスの入力

 

ConfigureのプルダウンメニューからSSIDを選びます。

本来、その右側のプルダウンメニューにWi-FiのAP(アクセスポイント)が選びます。

※仮に何も選べない場合は、検出できていません。一度再起動しても同じ状態であれば、別途、設定ファイルに明示的にAPを記入しないとなりません。CUIの設定を参考にしてください。

 

AP名が長いと画面の大きさが変わってしまいますが、Windowサイズは無視してください。

IPアドレスの入力
図:IPアドレスの入力

Automatically Configure empty Optionのチェックを外します。

下の項目を埋めます。(例:ルーターが192.168.0.1の場合)

 

IPアドレス:192.168.0.51 <−− 任意のアドレス

Router:192.168.0.1 <−− ルーターのアドレス

DNS Server:192.168.0.1 <−− ルーターのアドレス

DNS Search:(空欄で構いません)

 

ここでの設定はIPアドレスを固定することになります。本来はDHCPサーバにて受信するのですが、最初に何もAPが出てこなかったため、明示的に繋げるルーターの設定しています。

任意のアドレスと記載したIPアドレスには、ルーターと同じセグメントである「192.168.X.XXX」で統一します。Xの部分はご自宅の環境により異なります。

例えば、192.168.0.〜であればそこまで同じにします。
その後、最後の3桁部分は既存の数字と被らない数字を適当に選びます。通常であれば、2〜254の範囲です。何台かWi-Fiの機器を使用していると、若い番号から自動で振られます。ご自宅すべての機器が関係あるので、仮に10台程度はあるとして、20番台〜選んだ方が無難です。

私の画像の場合は51番にしています。分かりやすいように200番とか、100番とか、2桁なら99番とか振ってあげると分かりやすいですね。

また、一度繋がれば、後からDHCPから自動的にIPアドレスを振ることに変更も可能です。

ただ、RaspberryPiではSSHなど固定のIPアドレスで接続したいことも多いのでこの設定をおすすめします。
※もしも自動に番号を振ってSSHしたい時は、別途、コンピュータ名を設定し、それで接続可能です。

 

適用 ーー> 閉じる

 

最後にパスフレーズの入力が促されます。これで接続完了です。

パスフレーズの入力
図:パスフレーズの入力
Wi-Fi接続完了
図:Wi-Fi接続完了

 

繋がらないと思ったら?
こちらも念のため一度ご参考にしてください。

Raspberry Pi のセットアップでWi-Fiに繋がらない時の確認ポイントその1

 

Wi-Fiの設定(CUI編)

Wi-Fiの設定で必要なファイルは主に2つあります。

自動的にIPアドレスを割り振る場合は1ファイルもしくは2ファイルで設定は完了します。環境によることもあるので、順番にお試しください。

現在のRaspbianのバージョン(現時点でRASPBIAN STRETCH WITH DESKTOP Release date:2018-03-13)では、interfacesは使用しないことになりました。

/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
/etc/dhcpcd.conf

× /ete/network/interfaces

他のサイトでも古い情報が多く公開されています。設定が複数にまたがらない現在のバージョンの方が分かりやすいです。ただ一点、/etc/dhcpcd.confの設定が多岐に渡り、随分と長くなっています。間違えずに入力設定してください。

 

Wi-Fi情報の設定

Terminalからwpa_supplicant.confを編集しますが、一度中身を見てみましょう。

sudo cat /etc/wpa_supplicate/wpa_supplicant.conf
network情報の追記
図:追加されたnetwork情報

最終的には図のように一番下部にします。

追記するのは以下ですが、Wi-FiのパスワードとなるPSK=の部分は予め暗号化します。セキュリティの観点からも暗号化した方が良いと思います。

wpa_supplicant.confの中身

sudo nano /etc/wpa_supplicate/wpa_supplicant.conf

 

で開いて以下を記述する。

ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
country=JP
network={
ssid="ssid" #接続する予定のWi-FiのSSID””で括る
#psk="password" #最後に消す
psk=hogehogehogehogehogehogehogehogehogehogehoge #暗号化されたパスワード
}

パスフレーズの暗号化

PSK暗号化は同じくTerminalにて以下のコマンド書式です。MacやWindowsではできませんので、他のRaspbian環境にて用意してください。

wpa_passphrase "XXXX(SSID)" "hogehoge(PASSWORD)"

これはコピー&ペーストして追記しても良いのですが、コマンドから追記することができます。間違えないように以下のコマンドで追記することが簡単で確実です。

sudo wpa_passphrase "SSID" "pass" | sudo tee -a /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

 

上手く出来ない? 暗号化が解らない?

ただ、どうしても暗号化が難しいという場合は、平文のまま繋げてみてください。その後から暗号化にトライして書き換えてもOKです。

暗号化が解らない時や上手く出来ない時は、以下の平文で大丈夫です。

ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
country=JP
network={
ssid="ssid" #接続する予定のWi-FiのSSID””で括る
#psk="password" #最後に消す
psk=hogehogehogehogehogehogehogehogehogehogehoge #暗号化されたパスワード
}

次回に備える

Raspbianをインストールする度に設定するのも大変・・・。その場合は、こちらの準備で次から簡単になります。

Raspberry Pi のWi-Fi設定を事前に用意しておこう!

 

ネットワークのインターフェイス設定は必要無い

Wi-Fiは無線LANなので、wlan0を参照します。(※現在のバージョンでは特に必要ありません

現在のstretch最新バージョンの/etc/network/interfacesの中身

# interfaces(5) file used by ifup(8) and ifdown(8)

# Please note that this file is written to be used with dhcpcd
# For static IP, consult /etc/dhcpcd.conf and ‘man dhcpcd.conf’

# Include files from /etc/network/interfaces.d:
source-directory /etc/network/interfaces.d

 

ここに記載のとおり、dhcpcdを使ってくれとあります。

固定IPの場合はdhcpcd.confに記述するようにとありますので、基本は設定は必要なくなりました。

また、Wi-Fiの起動・停止のコマンドは「ifup」と「ifdown」です。

 

dhcpで固定IPの設定

こちらは固定のIPアドレスを振りたい時に利用します。

同じようにcatコマンドで中身を見てみます。

sudo cat /etc/dhcpcd.conf
dhcp
図:/etc/dhcpcd.conf

書式は変わり、以下のように記述します。(static=固定)

 

最下部デフォルトの例

# It is possible to fall back to a static IP if DHCP fails:
# define static profile
#profile static_eth0
#static ip_address=192.168.1.23/24
#static routers=192.168.1.1
#static domain_name_servers=192.168.1.1
# fallback to static profile on eth0
#interface eth0
#fallback static_eth0

以下を編集する。

sudo nano /etc/dhcpcd.conf

 

interface wlan0
static ip_address=192.168.0.51/24

static routers=192.168.0.1

static domain_name_servers=192.168.0.1

結果として以下のように最下部へ追記してください。

interface wlan0
static ip_address=192.168.1.23/24
static routers=192.168.1.1
static domain_name_servers=192.168.1.1

Wi-Fiなのでwlan0としましたが、有線LANならeth0です。

ポイント

以上でGUIとCUIの設定が終わります。

ポイントとして、GUIで設定できる場合はマウスとキーボードで設定してみてください。それでも繋がらない場合は、設定の例を参考にCUIで記述してください。

 

現在のバージョンではwpa_supplicant.confだけで可能です。固定IPにする場合はdhcpcd.confも必要。そしてルーティング機能を使わないBridge接続の場合は従来のように/ete/network/interfacesにも記述が必要です。

 

主に設定する2ファイル

/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
/etc/dhcpcd.conf

× /ete/network/interfaces

Raspberry Pi はOSの準備に伴う手間が少ないので、どうしても上手く行かない場合は、再度SDカードにRaspbianを書き込み直して始めからトライしてください。

 

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