「ラズパイ3でwifiがつながらない」「ラズパイ 無線LANつながらない」何故かRaspberry Pi 3でWi-Fiに繋がらない旨の検索キーワードが多いので、ちょっと検証してみました。
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Wi-Fiの接続方法は大きく2つ
Raspberry Pi 、OSがRaspbianでは大きく分けて2つの方法で接続可能です。
GUIで設定する場合
デスクトップ画面にあるタスクバー(画面上部のバー)にある扇マークのWi-Fiアイコンから可能です。どちらの方法でも同じように接続できます。
Wi-Fiアイコンを右クリックして自分のアクセスポイントを選んでパスワードを入れます。


CUIで設定する場合
Terminai(ターミナル端末)にてコマンド入力や設定ファイルへ記述の追加などで設定可能です。慣れてくるとCUIのコマンドの方が圧倒的に速く確実です。ミスも分かりやすいです。
Wi-Fiの設定は、wpa_supplicantで設定します。
sudo nano /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
nanoで開いて下記を追加または修正します。
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
country=JP
network={
ssid="Wi-FiのアクセスポイントSSID名"
psk="ここに平文のパスワード"
}
ssid —— SSIDは現在自宅で使っているアクセスポイントです。
psk —— PSK(パスフレーズ)は暗号化したものではなくパスワードそのままのテキストです。
network=以外の情報の1行〜3行は最低限必要です。
何故?繋がらないのか?
設定方法は知っている、理解している、のに繋がらないから検索して当サイトにもお越しいただいているのでしょう。
恐らく、ネットに溢れている情報は、なにかこの方法しかないと思い読んでいませんか?
実はネットワークだけには限りませんけど、それぞれの環境は異なります。そのため、設定ファイルのコードが書かれていても、そのままコピペでは上手くいかないことも多いです。
それは単純に環境が違うからです。ネットワークで言えば、ルーターの番号、サブネットマスク、暗号化方式、SSIDなど、多くが個々に違います。そのため様々な原因や要因から、同じようにやっても繋がらないとなっていませんか?
あと意外に多いのが、コピペすると予期せぬ全角・半角のスペースが入ってしまうことです。無駄な空白は無くしてください。
もっとシンプルにOSのバージョンは同じでしょうか??
この記事執筆時点のRaspbianはStrechという2017-11-29版が最新で記載しています。またKernelと言ってLinuxのコアエンジンとも言えるバージョンは4.9です。
このバージョンによっても異なる場合があります。特に一つ前のJESSIEからネットワーク周りの設定が変更になっています。この辺が検索される要因かなと個人的に推測しています。
JESSIEで/etc/network/interfaces
などで設定していたものは、現在は/etc/dhcpcd.conf
で設定するようになっています。
固定IPを振る場合などで設定することが多いと思います。
以下のように最後に/etc/dhcpcd.conf
へ追記してください。
sudo nano /etc/dhcpcd.conf
nanoでconfファイルを開いて
interface wlan0
static ip_address=192.168.4.1/24
自宅の環境を変えずに同じであれば、初めからwpa_supplicant.confを用意して事前にSDカードのルート(直下)へコピーするだけです。

電圧も確認
頻繁ではありませんけど、ACアダプター電源も確認してください。
コメントもいただきました。
ACアダプタを変えたら繋がったことがあります。
おそらく電力不足?だったのかと。
RaspbianOSというより、基板自体が電圧に影響されます。コメントいただいた例ですと、Wi-Fiが繋がらないという現象ですが、恐らく使用中も画面端にカミナリマークがチラチラとしていたのではないかーと想像します。
経験では仮に推奨された5V2.5Aであっても、粗悪品か不良品の場合、電圧が一定ではないことがあります。すると、起動はするものの、突然再起動したり、電源が入らなかったり、おかしな挙動が起こるケースがあります。
Wi-Fiと電源アダプターは一見して無関係のように思えますが、設定など他に心当たりがなく繋がらない場合は、念のためACアダプター電源を他の製品と交換して試してみることをオススメします。
そもそもACアダプター電源などに書いてある「5V2.5A」というのは限界値です。公式メーカーが5V2.5Aを指定しているなら、それ以下だと不具合起きる確率も高まります。まぁ、基板の問題もあるとは思いますね。
ただ、規定のアダプターか信頼有るメーカーから購入した方が色んな意味で安心です。
まとめ
環境にも依りますが、通常は以下の2点でWi-Fiに繋がります。
- wpa_supplicant.confの作成または修正
- dhcpcd.confで固定IPの設定をすることでSSHで繋げるようにする
SSHで繋ぐにはraspi-configでホスト名を設定することでDHCPでも可能です。
ssh pi@testing.local
testingが決めたホスト名になります。
これでもWi-Fiが解決しない場合「初心者専用RaspbianでWi-Fiの設定方法あれこれ」もご覧ください。
コメント ご感想をお願いします。
一年ほど前、記事のようにネットにつながりませんでした。
情弱なりに必死に原因を探りすべて試していったのですが治らず。
結局、ACアダプタを変えたら繋がったことがあります。
おそらく電力不足?だったのかと。
しかしすぐにその安物ACアダプタが壊れラズパイはホコリをかぶっています。
コメントありがとうございます。そうですか、ACアダプターの不良でボード自体が不安定だったんですね。3Bからは2.5Aが推奨で、3B+では必須になりましたから、微妙な電圧に依るのでしょう。不良の生産ロットもあるとは思いますけど、特に電源関係は中華圏の安かろう悪かろうは危険です。
埃被っているんですか。でもこのブログにお越しということは・・・ぜひ安定した電源で再開してみてください! 1年前よりOSも安定していますよ。
電源も確認した方が良いという事例がありますからと、記事に追加しておきます! ありがとうございます。
電力不足でWifiが不安定になるのも確かに考えられますね。
OSのバージョンがあがると、それが顕著になってるのか前は
何回か繋ぎ直すとある程度維持してた気がしますが、最近はちょっと
複数の作業をやらせると、接続が切れるような気がします〜
それだけ大食らいになちゃったんじないかな?
Wifiとは別件でGPIOに1.5インチ128☓128のOLEDを繋いで
表示させようとしてますが、このOLEDは情報も少なくそのまま
使えるライブラリも無いようで、まだ一度もまともの表示できないです。
HDMI接続で何の悩みもなく簡単に表示が出来るので、意外とGPIO経由で
小さな液晶やOLEDを繋げて表示させる情報は、パーツにかなりがあり
高価だったり入手困難だったりするようで、ちょっとした定点観測などの
補助的な表示やデジカメを作る場合の表示、GPIOで3画面表示とか
HDMI以外の変わったモニターを、ぜひぜひ記事にしてください。
コメントありがとうございます。
そうです。電源不足で不安定は経験しました。ただ、電源アダプタの品質というのが実感です。
OLEDは試したことはありませんけど、GPIO経由は小さなモニターが活躍しますね。ただ、用途が決めにくいのです…。
あまり小さいと情報不足で、液晶モニターだと自作のインターフェイスが欲しいですね。
極小のモニターOLEDはまだ扱っていないので、またトライしてみます!
情報があれば教えてください。
よく見かけるのは、IPアドレスや温度などの表示ですね。
またご意見お待ちしてます!