先日、Twitterとニュースレター購読者向けに、Spotifyを再生させるライブラリlibspotiyの情報をお伝えしました。
どうやらその後、VolumioのSpotifyプラグインのオープンベータテストがされています。
Volumioの公式フォーラムでやり方が公開されていました。
Volumioでミュージックサーバーを構築している人で、おいおい、Spotifyプラグインがどれも動かないよー、とお嘆き方は、ベータテストを適用してはいかがでしょうか。
フォームの書き込みを読む限り、バグはまだまだありますが、概ね上手くいっている様子です。ちょうど6/14には公開前にもう一度テストをお願いする書き込みがありました。まもなく正式にリリースされるでしょう。
なぜ?プラグインが動作しないのか
簡単に解説しますと、libspotifyという古いライブラリをSpotify公式が停止したということから発生しています。古いライブラリなので、数年前からその予定であったと分かりました。
現在は、Web Playback SDKを利用してできるようになっています。これはSpotify Connectで提供されている技術です。
Spotify Connectは、提供側であるメーカーなどの組織が、Spotifyに承認されないと使えません。承認されたうえ、機密保持契約を交わすと案内されています。
これまでのlibspotifyは、ある程度を自由に使えただけです。セキュリティ的な要因で新しい技術に移行したということになります。
ベータテストの適用方法
慣れない方は正式にプライグインがリリースされてからの方が良いでしょう。コマンドでの作業になります。
条件として、Volumioバージョン3系でなければならないようです。あと、これは当たり前ですがSpotiyはプレミアムアカウントが必須です。Volumioのアカウントは無料アカウントでも大丈夫です。
- Volumio3.x
- Spotify プレミアムアカウント
- SSH接続をする
VolumioとSSH接続するには、設定から有効にすることと、ログインIDとパスワードは管理者権限であるユーザーネーム: volumio、パスワード: volumioで接続します。
SSHを有効にするには、http://volumio.local/dev または http://yourvolumioip/dev でWebブラウザにセッティング画面を表示することで可能です。公式ヘルプ
SpotifyプラグインとSpotify Connectプラグインをアンインストールしておきます。
git clone https://github.com/volumio/volumio-plugins-sources.git --depth=1
cd volumio-plugins-sources/spotify/
volumio plugin install
プラグインのセッテイングから入ってユーザー名(メルアド)とパスワードを入力する
これでスマホのSpotifyアプリや、WebUIのVolumio画面からプレイリストの一覧が表示されたり、再生が行えれば完了です。
Spotify Connectの利点
Spotify Connectは、AirPlayという機能とは違い、他のデバイスからの操作でも、今回のようにRaspberry PiにインストールしたSpotifyデバイスとSpotifyが直接通信する形式です。
AirPlayはスマホやタブレットから転送しているに過ぎず、あくまでもスマホで鳴っている音楽の出力先に過ぎません。Wi-Fiで飛ばしているだけです。
そのため、スマホのSpotifyアプリを終了させたり、スマホの電源を切ってしまえば演奏は止まります。
一方、Spotify Connectでは、スマホアプリからはあくまでも操作指示だけなので、スマホの電源を落としても、Raspberry Pi に載せたSpotifyで再生が続きます。
MoodeAudioの場合、MoodeSpotifyとMoodeAirplayと表示名がデフォルトで異なっています。
自宅では古くなったiPhoneSE(初代)の退役業務として、Raspberry Pi ミュージックサーバーの専用リモコンとして使っています。(贅沢なリモコンだ!)
プラグインは正式なリリースがもうすぐの様子です。ちょっと待てないよ、という人はベータテストを試してみてはいかがでしょうか。
MoodeAudioは最初からSpotify Connectなので、libspotifyの影響は全くありませんでした。少し複雑なインターフェイスのMoodeAudioですがオススメですよ。