Spotifyの有料会員プレミアムのアカウントに登録したので、対応しているVolumio2をインストールしてSpotifyを聴きまくろうと思います。
ついでに5インチモニターを接続して、タッチパネルだけで操作する音楽三昧の端末を作ってみました。
実現したいことは・・・、
- Volumio2でSpotifyを設定する
- 3.5mmAudioJackでスピーカーに繋ぐ
- タッチディスプレイ5インチモニターで操作する
※使用する5インチモニターはELECROW 5インチ HDMI ディスプレイ モニター 800×480解像度 タッチスクリーン タッチパネル Raspberry Pi/Banana Pi対応です。
使用するRaspberry Pi はRaspberry Pi 3B(ノーマル3B)です。
SDカードにVolumio2を書き込み
今回は、volumio-2.389-2018-03-26-pi.imgを使います。
ダウンロード元は、https://volumio.org/get-started/です。

Etcher(1.4.4)balenaEtcherでSDカードに書き込みます。(参考: Raspberry Pi で使うSDカードのフォーマット方法とOSの書き込み方法)
Etcher
この辺はRaspbianなどの他ディストリビューションの書き込みと同じです。
Volumioへ接続
SDカードをセットしたRaspberry Pi 3Bの電源を繋ぎ起動します。このとき5インチモニターを繋いでも何も表示されません。繋いでもどちらでも構いません。セットアップはまだ先です。

アドホックで繋ぐ
Volumioにはvolumio自信が接続ポイントになるアドホック機能があります。起動直後はWi-Fiをvolumioにします。

password:はvolumio2(SSHとは違いますね)
初期設定ウィザード
順番に答えていく形で初期設定を済ませます。



今回はDACなどのHATは使いません。3.5mm AudioJackを使用してスピーカーに繋ぎます。
次はネットワークで普段使っているWi-Fiのアクセスポイントを選びます。この状態はアドホックのままですので、ウィザードが終わり次第接続になります。

ここでは設定しませんでした。後からゆっくり設定できます。とりあえず飛ばしました。

ウィザードが終われば起動完了です。
SSHで接続
セキュリティの関係で以前からRaspbianでもデフォルトではSSHが有効になっていません。WEBUIからでもSSHを有効にできます。
以下をブラウザに入力してください。
http://volumio.local/DEV
公式サイトには、2ステップでSSHを有効するとありましたが、なぜかこのDEV UIを有効にするだけでOKでした。
First method: file
Just create or copy a file called ssh in /boot . You can do it right after flashing Volumio, by creating it in the “Boot” partition of your SD Card.Second method: DEV UI
Navigate to the DEV ui by pointing your browser to VOLUMIOIP/DEV or volumio.local/DEV . Find the SSH section, and click enable. From now on your SSH will be permanently enabled.

ENABLEのボタンを1回押すだけです。
Spotifyプラグイン
本題のSpotifyを聴くためにプラグインを有効にします。
よく分かりませんが、Spotifyの名で二つあります。どちらも有効にしました。
Spotifyプラグインの詳細でアカウントIDとパスワードを入れますので、どちらも必要なのかな??

SpotifyはプレミアムアカウントかファミリーアカウントがないとVolumioでは使えません。要は無料アカウントではダメですよということです。
Spotifyは世界最大の音楽の定額配信サービスです。4000万曲というのは嬉しいですね。しかも好きな洋楽が多いのも魅力的です。邦楽好きならAmazonMusicUnlimitedの方がいいかも知れませんね。
有料でも月々980円です。

Freeプランでは広告が入るのですけど、これがしつこいし、長い!突然しゃべるので怖い(笑)
アカウントを入力設定すればもうSpotifyは聴ける状態です。簡単ですね。
タッチディスプレイ用プラグイン
さて、5インチのモニターにVolumio2を表示し操作するにはプラグインを入れるだけです。前回の5インチモニター用ドライバなど要りません。簡単です。

これを有効にした後、再起動をかけると、画面にWEBUIと同じ画面が表示されます。

ただ、文字化けしていますね。また、解像度も合っていません。
コマンドで修正する
ここまでSSHの接続はしていません。ここで文字化けと解像度を修正するために接続します。
ssh volumio@volumio.local
SSHのIDとパスワードは共にvolumio です。
フォントのインストール
sudo apt-get install fonts-ipafont
IPAフォントでも入れておきます。
解像度の設定
横に長くなっているように見えますが、これでも良いかも知れませんがきちんと合わせてみましょう。
Elecrow製の5インチディスプレイ
Specifications
Resolution: 800 x 480
USB cable for 5V/ 1A power
Lcd driver IC: ILI9486L
Refresh rate:60HZ
Display Size :121mm*78mm
解像度(Resolution)は800×480ですね。リフレッシュレート(Refresh rate)は60Hzです。
sudo nano /boot/config.txt
config.txtに以下を最終行に追加します。
# uncomment to force a specific HDMI mode (here we are forcing 800x480!) hdmi_group=2 hdmi_mode=87 hdmi_cvt=800 480 60 6 0 0 0 dtoverlay=ads7846,cs=1,penirq=25,penirq_pull=2,speed=50000,keep_vref_on=0,swapx$ display_rotate=0 framebuffer_width=800 framebuffer_height=480 # 5inch HDMI LCD with Touch Panel XPT2046(SPI, IRQ=GPIO25, CE1) # enable SPI dtparam=spi=on
注意:インチ数が違っていたり、他のメーカー製の場合は全く同じではありません。
これでタッチパネルで動作します。

キャリブレーション設定
このままだと表示されているマウスカーソルとタッチする場所がズレています。キャリブレーション設定をしないとなりません。
但し、通常のキャリブレーション設定=アプリケーションで行うのではvolumioが起動しなくなります。そのため、設定だけしてあげます。
/etc/X11/xorg.conf.d/99-calibration.conf
恐らくconfは存在しませんよね?(ドライバもアプリケーションも入れていませんから)
そのため新規でconfファイルを作成して下記設定を記述します。
ディレクトリもありませんから、エラーになると思います。
ディレクトリを作ります。
sudo mkdir /etc/X11/xorg.conf.d/
ディレクトリを作ってから、confファイルをnanoで新規作成します。
sudo nano /etc/X11/xorg.conf.d/99-calibration.conf
キャリブレーション設定を記述
Section "InputClass" Identifier "calibration" MatchProduct "ADS7846 Touchscreen" Option "Calibration" "208 3905 288 3910" Option "SwapAxes" "0" EndSection
再起動すれば完成です。
NASの認識
どうもNASが認識されない。自動的にスキャンで出てこないのは構わないが、IPアドレスの指定でもダメでした。ただ、容量?は認識するのにマウントできないという状態です。
コマンドでcifsをやるようにoption指定するのか??
・・・助かりました!同様の方のブログ(https://tyostd.exblog.jp/tags/RaspberryPi/)に解決方法がありました。
optionにvers=1.0 を入れたら一発で認識した・・・。なんで?
ということで以下の画像のように設定してください。(IPアドレスやエイリアスはご自分の環境に置き換えてください)オプションにvers=1.0

これで手持ちの音楽ファイルも再生したりプレイリストを作ったりできます。
いかがでしょうか。スピーカーの問題はありますが、枕元に置いても良いかも知れません。アラーム設定もできるので、目覚まし時計のように朝から音楽を流すのは乙ですね。激しい曲にしないと二度寝してしまうかも・・・。
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