Raspberry Pi公式ページにてRaspbianOSの新しい配布イメージがダウンロード可能になっています。Raspbian Stretchは2018-10-09、NOOBSは2018-10-11の日付です。前回は2018-06-27でした。
早速変更点をチェックするためにリリースノートを見てみましょう。
ラズパイとLibreELECで再生できますよ!
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リリースノート
今回の変更点であるリリースノートは、簡単な英語ですのでまとめてみました。(多分こんな感じ)
スタートアップウィザードの変更:
- Debianインストーラの推奨事項に従ってキーボードを国に割り当てます。
- 国別のオプションよりもUSキーボードを使用するオプションを追加する。
- 最初のページにIPアドレスを表示する
- 既存のWi-Fiネットワーク接続を確認し、Wi-Fiネットワーク接続がある場合は表示します。
- LibreOfficeおよびその他のアプリケーション用の言語サポートパッケージをインストールします。
- スタートアップウィザードでキーボードのみでマウスを使用しないで操作を改善しました。
その他の変更:
- パスワードにシェル文字が含まれている場合、Raspberry Pi構成と起動ウィザードのパスワード変更が正しく機能するようになりました。
- バッテリインジケータプラグインは、Pi-topハードウェアモニタのクラッシュに対処するために修正されました。
- ネットワーキングプラグインはデフォルトでWi-Fiパスワード文字を隠して表示します。
- Scratch2のGPIOプラグインでは、フリーテキストではなくドロップダウンリストからピンを設定します。
- Scratch 2 SenseHATプラグインでは、LED配列の値であるx軸とy軸を交換(変更)します。
- 最新のAdobe Flash Player(31.0.0.108)が含まれました。
- 最新のRealVNCサーバ(6.3.1)が含まれました。
- libav-toolsが含まれました。
- ssh-import-idが含まれます。
- アプリケーション「Mathematica」がデフォルトから削除されました。
- 最新のBluetooth ALSAインターフェース用サードパーティコードを組み込みました。
- ~/.config/.lock fileファイルを作成することによって、ソフトウェアのアップデートが構成ファイルを変更するのを防ぐ機能を追加しました。
- その他の小さなバグの修正、調整、テキストの変更
- dhcpcdを3Gデバイスと連携させて動作させます。
- ffmpeg用にhwアクセラレーションを追加しました。
- WiFi-BT両方に対応できるパラメーター(変数・引数?)に改良されました。
- systemd-fsck-rootの前にfake-hwclock(仮想のRTC)を実行するようにしました。
- PoE HATサポート(3B+以前もか??)
Linuxカーネルは4.14.71になりました。
ファームウェアは「5b49caa17e91d0e64024380119ad739bb201c674」です。
スタートアップ時のウィザードがより自動的に動作するため、初心者にはよりインストール設定がし易くなりましたね。Wheezyの頃のRaspbianでは苦労しました。
Mathematica(及びWolfram言語)は、教育業界で広く使われている技術計算システムです。これまでは初めからインストールされていました。ちょっと特殊なアプリケーションだったことと、非商用では無料でも、商用利用は有料でした。そういう意味でも大抵の人は必要無かったですね。
Mathematicaはインストールイメージの容量を約600MBも占有していたようです。
今後もRaspberry Piでも利用可能です。Raspbianリポジトリでもインストールできますけど、Wolfram公式Raspberry Piページからもダウンロードできるようです。
PoE関係が上手くいっていないようです。手元にないので確かめられませんが不安定とのこと。その辺はサポートという言葉だけでよく分かりませんね。製品として未完成のようです。
このように公式サイトで買えませんよね。(comming soon)

また、Wi-Fiのネットワークが遅かった点は言及していませんけど、どうなったんだろう? なんか遅いと思うんですよー。USBと共有のギガビットイーサネットなので、理論値も出ないのは理解できても、ノーマル3と変わらないか、時に遅く感じるのはいかがなもんかなー。
ちなみに、Debian with Raspberry Pi Desktopはそのままです。(2018-06-27)
以上、新しいバージョンでより使いやすくなったRaspbian Stretchのイメージをお試しください。サイズは約1.3GBと約352MB(Lite)です。
既にインストールして運用しているRaspbian StretchはコマンドでUPDATE可能です。
sudo apt-get update && sudo apt-get upgrade

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