Raspberry PiはmicroSDカードに書き込んだOSで起動させます。これは変わりません。
一方でスペックが要求されるOSを動かしたい場合、microSDカードでは読み書き速度が遅く、うまく機能しません。
Raspberry Pi は設定を施すことでUSBメモリーからOSを起動することが可能です。
正直、読み書きの速度とってよく分かりませんよね?(私もです)
高速なUSBメモリーから起動させたいと考えている人の参考になるように、比較的に安価で十分な速度が出るUSBメモリーをご紹介します。
ご紹介するUSBメモリーでなくても、読み書き速度が400MB/s以上あれば、なんとか大丈夫です。
テストではUbuntu21.04も快適に動作しました。
このようなUSBメモリーを使い、少しリッチな機能のあるOSを楽しんでください。
高速なUSBメモリー
今回購入したのは、読出し最大で420MB/sと謳われている「Transcend 高速・高耐久USBメモリ 128GB USB 3.2 Gen1」です。

Raspberry Pi で使うOSをmicroSDカード起動ではなく、USB起動させるのには少しでも速いUSBメモリーが良いのは言うまでもありません。
ここではRaspberry Pi 4(メモリー8GBモデル)にUbuntu 21.04をインストールして試しました。ついでに簡単なベンチマークテストも行いました。
少なくても私はこのUSBメモリーで満足する結果を得ました。
Raspberry Pi 4をUSB起動する設定は済ませてある前提です。

ARM版のWindows10はRaspberry Pi 4で起動します。しかし、Wi-Fiが使えません。サウンドなどのドライバを自分で探さないとなりません。それにmicroSDカードでは遅すぎて使えません。USB起動させても私には快適とは言えませんでした。
それでも、Windows10をUSB起動させるなら高速なUSBメモリーは必須です。
今回のような高速なUSBメモリーを試してください。
アクセスランプは柄の部分内側に青色LEDがあります。(ストラップホール内側)

ラズパイ4+Ubuntu+USBメモリー
Raspberry Pi 4で動作するUbuntu Desktopをインストールして体験してみました。

ちょうど4/22にリリースされた21.04バージョンを試したかったからです。
- Raspberry Pi ImagerでUSBメモリーに書き込む
- usb boot設定されたRaspberry Pi 4B に差し込んで起動するだけ
ザックリと書き込んで起動するだけです。簡単になりましたね。(USBから起動する設定は記事冒頭にリンクした記事からどうぞ。)
また、メモリーは8GBのモデルを使いましたが4GBでも問題ありません。

コマンドでインストール作業している状態を計測しました。

CPUは仕方ないとしても、以前に試した内蔵型SATAのSSDドライブと大差ありません。バージョンが上がった分だけ今回の方がなんとなく軽く感じます。
いわゆるモッサリではありません。かといってサクサクということもありませんが及第点です。

普通に使えます。少し重たいOSになったUbuntu Desktop 21.04もオススメです。
ベンチマークテストした
ベンチマークにはWindowsだとCrystalDiskMarkが有名です。私のメインマシンのmacOSには対応していないので、今回はAmorphousDiskMarkで計測しました。
早速、測定結果をみてみましょう!
Transcend 128GB
今回のUSBメモリーからです。

商品ページには読出し最大で420MB/s、書込み最大で400MB/sとなっていました。

条件によって変わりますが、まぁ、最大に近い速度だと思います。
これならRaspberry Pi でOSの起動ドライブとしても十分に使えそうだと思いませんか?
製品で特徴的なのは、ケース全体がアルミケースになっている点が好感を持てます。やはり放熱は大事です。お洒落にもアルミ部分はサンドブラスト加工されています。

持ちやすいってことかな??
上に挙げたように、主にUbuntuで試しています。普通に使える速度ですよ。

参考:他のベンチマークテスト
ついでに他のドライブもテストしてみました。単純に比較はできません。それでも参考にはなるでしょう。
Crucial 内蔵型SATA240GB
これまでUSB→SATA変換ケーブルを使い、Raspberry Pi OSをSSD起動をさせていたドライブです。


USB変換ケーブルを使っているのにそれなりの速度です。
これまでも快適に利用してきましたので、USB bootに利用するならこちらもオススメです。

Logitec SSD 480GB
以前にもでご紹介したポータブル外付けSSDドライブも測ってみました。


製品の公式ページには読み出し464MB/s、書き込み445MB/sという画像がありましたので、やはり同じような結果です。
このドライブはmacOSにインストールしたParallelsのWindows10イメージ場所として使っています。
快適ですよ。ParallelsのWindows10上でSteam版Age of Empireが動いちゃいます。
※LMD-SPAU3 シリーズは販売終了しました。
小型軽量の外付けSSDドライブの後継機種はこちらのLMD-PBLシリーズのようで、USB3.1 Gen1に対応して速度は更に増していました。2TBまで選べます。

Silicon Power USBメモリー32GB
いわゆる一般的なUSB3.0のUSBメモリーです。当時1,300円くらいで購入したものです。今だと余裕で1,000円切ってますね。
テストサイズ1GiBだと遅いため512MiBで何度かテストしました。毎回違う結果でしたから、だいぶイカれているっぽい。あまりアテにはなりません。

数字を見れば遅いことが伝わるかと。
Apple純正SSDドライブ
最後に計測に利用したMac miniの純正SSDドライブの結果です。

当然ながらUSB接続でもありませんから比較はできませんね。
他の結果にも言えることですけど、あまり細部は気にしていません。一番上の行の読み込みと書き込みをメインに捉えています。
SSDドライブ自体が色々と理論的に難しいため、素人には感覚で判断するしかありません。
数値はあくまでも数値ということで参考程度にしてください。
コストパフォーマンス
今回の高速と評判のUSBメモリーは、数値をみても確かに速かったです。USBメモリーならば、メーカーと容量を選んで安価にトライできます。
これまで試していた内蔵型SATAのSSDドライブと大きな差はありませんでした。実際の体感速度も大差ありません。
これまでRaspberry Pi OSをmicroSDカードでいつも使ってきた身としては、速度は十分に感じられます。
Raspberry Pi 4のUSB起動向けUSBメモリーのご紹介でした。
ラズパイダのお気に入り度 4.5

Amazon:トランセンド 高速・高耐久USBメモリTS128GJF920(商品ページ)
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