今回、Raspberry Pi 用のカメラモジュールを購入しました。何かを作る前に、先ずはテスト機に接続して、それぞれの画像を比較してみたいと思います。
このカメラモジュールを制御するのは簡単で楽しかったです。お試しください。
このカメラモジュールで監視カメラを作りました!
その機能性から「あんまり監視しないカメラ」と名付けました。microSDカードを傷めないようにバッファだけでリアルタイムに観る目的です。
今回の環境
- テスト機はRaspberry Pi 3B
- OSはRaspbian Stretch
uname -a
Linux test 4.14.70-v7+ #1144 SMP Tue Sep 18 17:34:46 BST 2018 armv7l GNU/Linux
- モニターに繋いで、マウス・キーボード有りの完全ローカル環境
- 撮影はコマンド
raspistill
- カメラモジュールはv1.3とv2.1をそれぞれ使用
カメラのスペック
2つともオフィシャル(公式)カメラです。どちらも1m〜無限のフォーカスになります。
主な違いは、撮影できる画素数が500万画素と800万画素の違いです。また、レンズがV2はソニー製!になったことです。
詳細は公式サイトのドキュメントをご覧ください。
Raspberry Pi Camera v1.3 (2013年)
- Omnvision OV5647(1/4インチ500万画素CMOS)
- 2592 x 1944 pixel
- 1080p30、720p60、640 × 480p60/90
Raspberry Pi Camera V2 (2016年)
- SONY IMX219PQ (1/4inch 808万画素 裏面照射CMOS)
- 3280 x 2464 pixel
- 1080p30、720p60 、640 × 480p60/90
画像比較とカメラ本体比較
初撮影
それぞれ初回に撮影した物を比べてみましょう。(注:v2はピンボケがヒドくカメラレンズのフォーカスを手動で合わせました)
ピント合わせはV2に限り付属のアジャスターが付いています。カメラレンズの周りに引っかけがあって、そこに当ててまわすという物です。V1が同じ仕組みか分かりません。
なお、手動での調整は時計回りが遠方へフォーカス、反時計回りは近方へフォーカスします。ただ、できれば触りたくないですね。どの程度か検討も付きませんし元に戻せにくいです。
左がv1.3、右がv2.1です。
画像は切り抜きしてあります。色味は旧camerav1.3の方が緑っぽく見えます。新しいv2.1は画素が多いのも手伝い落ち着いた色味です。
どちらもピンボケ気味です。
単純にv2.1の方が綺麗に見えます。実際はv1.3でも何ら遜色ありませんでした。オートフォーカスはないのでこんなものだと思います。
正直なところ、意外と綺麗に大きく映るので、ビックリしました!
本体を比べてみた!
ほぼ同じ大きさです。角が丸みを帯びているのが新しいV2です。V1は作りがより雑な感じです。
カメラマウントは右側のV2はオフィシャル品です。V1は分かりません。無いよりあった方がマシという程度です。取り付けるネジがV2は金属製、V1はナイロン製ネジでした。とにかくナイロン製は取り付けるのが難しいです。
基板丸出しなので、静電気対策にマウントはあった方がいいと思います。何か自作の箱にでも詰め込むなら必要無いでしょう。以外と小さく脆いので、取り扱いは慎重にしてください。
付属のケーブルは白地に青で、これはRaspberry Pi 123用です。Raspberry Pi Zero系は別のケーブルが必要です。今回、V1に付いている物を購入したので、Zero系でも試してレビュー書きます。
初感想
想像よりも綺麗に撮影できたという感想です。
一部コマンドで画質も調整できます。しかし、ピンボケは仕方ないようです。無限フォーカスらしく、マクロで撮影するにはレンズを調整してあげないとなりません。これが小さいので壊しそうです。
カメラマウントを付ける段階でポロっと取れた!
v1.3はAmazonで購入しました。既に数年経ちリーズナブルになっています。ただ、最初からかどうか分かりませんけど、カメラのレンズパーツが取れてしまって驚きました!
これ、もしかして両面テープで留めていないだけだった? シールになっていて自分で貼り付けました。
「オラ、ビックリしたぞー!!」
コマンドでの撮影方法
順番が逆になりましたけど、基本の撮影の仕方をご説明します。
上下反転させてファイルtest.jpgとして撮影する。
raspistill -rot 180 -o test.jpg
コマンド実行後、デフォルトでは5秒ほどプレビューが出てから撮影されます。
画面に表示させておきたい場合は-tコマンドで0を指定すればカウントダウンせず表示され続けます。辞めるにはctrl+cです。
raspistill -t 0
どちらが上なのか? 左右反転になっていたのでコマンドで逆にしています。これは初期状態からなのか??よく分かりません。
カメラモジュールだけで結構遊べますよ。
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