ラズパイダではRaspberry Pi を便利に使えるようにご紹介しています。とはいえ、普段はWindows10マシンの人も多いので、Raspberry Piを触ったみたけど、上手く実現できないことに直面することもあるでしょう。
同じく小さい筐体のスティック型パソコンは、主にWindows10 OSが入っています。普段に使い慣れたWindowsを、Raspberry Piのように使うのは無理はありません。
Raspberry Piが難しいな、と思ったらスティック型パソコンに代替させましょう。結果的に使い道は変わらないこともあります。
そこで、スティック型パソコンを何かに使おうと考えている人に、いくつかご紹介します。
外出先でのプレゼン
ホビー用途なら、Raspberry Piは最適です。もちろんビジネス利用にも便利な仕組みを構築することもできます。
Raspberry Piの難点に、Windowsに依存していることを代替するには向いていません。特にソフトウェアです。
いわゆるOffice製品に代表されるExcelやPowerPointは、私もよく仕事で使います。これはやはりWindowsマシンが最適です。
昔、外出先でプレゼンテーションは、会議室のプロジェクターしか選択肢がありませんでした。プロジェクターがない場所では、プロジェクター本体も持ち込んでご説明したものです。

使うのはPowerPointでした。最近では、ノートパソコンはもちろん、スマホやタブレットでもなんとか可能です。
スティック型PCは主にWindows10が入っています。筐体は手のひらに収まります。重さも500g以下がほとんどです。メインの環境とは別なので、常にバッグに忍ばせておけます。
ファイルは外部メディアに入れておけば読み込ませるだけです。
HDMI出力も備えますから、出先でのプレゼンテーションにとても好都合です。
現在はテレワークやiPadなどの小規模プレゼンも多いため、多くの人に大画面で見せることも少ないでしょう。それでも、プレゼン専用にスティック型PCを1台持っていてもいいかな、と思えます。
インターネットテレビ化
新しいテレビにはAndroidも搭載されていたりします。OSが内蔵されている時代です。
古いテレビは大きいだけで、機能としてはパッとしない場合もあるでしょう。
そこで、スティック型PCを繋げて古いテレビをインターネットテレビ化するのはどうでしょう。
使い慣れたWindows10を操作して、複数人で閲覧するには適しています。
メディアサーバー

常時接続ではRaspberry Piよりも発熱が心配かも知れませんが、スティック型PCも充分になんちゃってサーバーとして機能させられます。
単純に共有フォルダの設定だけしておけば、別のPCからデータを読み込ませられます。音楽や動画ファイルもWindows10デスクトップ上で再生させるだけです。
Raspberry PiでLibreELECを動作させることと大して変わりません。
LibreELECなどは、余計なデスクトップ画面などを無くし、メディアの再生に特化させる機能を集めたものに過ぎません。
だから、パソコンで行うことと同じなんです。
Raspberry Piが優れているのは、筐体が小さいこと、購入価格が安いこと、省電力で動作すること、などの特徴があるからです。
スティック型PCはRaspberry Piよりは価格は高くなりますが、それでも一般的なPCに比べたら半値くらいで済みます。
操作の慣れたWindows10でメディアを再生し、複数人で閲覧できるのは利点です。
デジタルサイネージ

メディアサーバーと同じ理屈で、簡易的なデジタルサイネージも可能ですね。
専用のソフトウェアは無くても、プレゼンテーションと同じようにスライドを再生しても立派なデジタルサイネージに早変わりします。
単純に画像のスライドショーでもOKです。
これなら、やはり使い慣れたWindows10の操作だけで済みます。
ビデオ通話

USBカメラを購入すれば、スティック型PCでもビデオ通話が可能です。
Windows10なので、対応するUSBカメラは多くなります。Raspberry Piだと動作するカメラを探すのは結構大変です。
テレビやモニターが余っていれば、そこに繋いで置いて、ビデオ通話専用端末としても有効です。

昨年、テレワークしなければならず、スティック型PCを代替した人も多いのではないでしょうか。今後も続くなら別ですが、一時的な利用にはスティック型PCは安価で軽便です。
小さいからRaspberry Piと同じ
Raspberry Piは小さいということが先ず1番だと思っています。
テレビの後ろに配置できるのは当然ながら、自作のケースに収めてどこでも置けるます。これまでのノートパソコンが最小だったパソコンの世界から考えると画期的でした。

スティック型PCも、大きさは一般的なPCと比べれば、かなり小さく、Raspberry Piが細長くなった印象です。
つまり、どちらも設置場所に苦労しない点が共通です。

価格はRaspberry Piの方が更に半値になります。
- Raspberry Pi は、およそ1万円前後〜
- スティック型PCは、およそ2万5千円前後〜
しかし、動作するOSはLinux系のRaspberry Pi OSです。ここが初めての人には取っつきにくい。
その点、スティック型PCならWindows10です。普段のパソコンが小さくなったと思えば扱いは楽ですよね。
同じようにHDMIケーブルで繋げればOKなので、Raspberry Piと同じような扱いができるスティック型パソコンはオススメできます。
Raspberry Pi とWindows10搭載のスティック型パソコンを上手く使い分けたいですね。