Raspberry Pi に必要な物にmicroSDカードがあります。microSDカードは相性問題が存在します。
これはメモリーの類いは昔からあることで、相性保証を謳っている商品もあるくらいに頻繁に起こります。中には初期不良品の場合もあり、見極めるのも難しいのですが、運だけには頼れません。
そもそも初心者はどのmicroSDカードが良いのか選べないところ、相性問題もあるとなると、いったいどれを購入したらいいのか皆目見当も付きませんよね。
できれば動作確認されたmicroSDカードが欲しいとことです。
相性問題は不良品?
実は相性という言葉通り、他の機器だと問題なく使える場合もあります。特定の機器だけおかしなことになるのが相性です。
しかし、中には「これは相性以前だろう」と思われるカードも珍しくありません。粗悪品と呼べばいいのか、読み込めるときもあれば、書き込めるときもある等の頻度がおかしい商品です。
これを見付けるのは、同じmicroSDカードを同じように試さないと見付けられません。個人的には初期不良品と何ら変わらないと思っています。
ただ、安く購入したカードを返品するほど暇ではありませんし、ましてや海外ブランドだと英語でやり取りなんてできない、そもそも面倒なので大概は泣き寝入りしてしまいます・・・。そんな人も多いのでは?

だから、他のユーザーが使っているmicroSDカードを参考にするのが手っ取り早いです。
相性問題は、Raspberry Pi (=特定の機器)でしか起こらない(or 特定のバーションのみ)カード不良のことです。
具体的な不具合は起動プロセスで転けだり、ちゃんと書き込めたのにエラーが出たりします。他にも途中で読めなくなってフリーズするとか、なぜか書き込みだけできないとか、症状は千差万別です。
とにかくまともに動かないことが購入してからスグにあるようでは、相性が悪いか初期不良です。
型番を調べてみる
「RPi SD cards」というサイトがあります。ここでユーザーの報告がたくさん載っています。
https://elinux.org/RPi_SD_cards
リストに載っていても、個別の環境があるため全くその通りとはなりません。実際に私はTranscend製は運良くまともに動くことが多いですが、リストではNG表記の型番が多いです。
一概にメーカーだけでは判断できません。型番がどうかが重要です。
もちろんRaspberry Pi で使うのですからスペックは大体同じ物を選ぶでしょう。容量だけではなく、転送スピードなどで同じ容量の物でも数パターンが発売されています。
調べる方法
簡単にコマンドでメーカーなどを調べる方法があります。
今回はこのmicroSDカードで検証してみます。

場所移動(CDコマンド)
「RPi SD cards」サイトにあったコマンドはそのまま通らない??ので、数字を当て嵌めます。
cd /sys/class/mmc_host/mmc0/mmc0:59b4
ターミナル表示上→ mmc0\:59b4/
この位置でOK
よく分からないという方のためにターミナル画面のキャプチャです。
lsコマンドで表示された画像のようになっていますか?
それから以下のコマンド
echo "man:$(cat manfid) oem:$(cat oemid) name:$(cat name) hwrev:$(cat hwrev) fwrev:$(cat fwrev)"
結果:man:0x000074 oem:0x4a60 name:USD hwrev:0x1 fwrev:0x0
調べてみる
man:0x000074 oem:0x4a60 name:USD hwrev:0x1 fwrev:0x0
これを先程のWebサイトにあったリストで検索(ctrl + f)すると、途中まで同じのが出ました。
確かにTranscend のmicroSDカードです。ただ、16GBではなく8GBです。
一応OKのリストになっていますね。コメントにはエラー110で読めないことも記載されていますね。
このように中身を調べることで、メーカー名が違っても実は同じOEM製品だったりします。また、とりあえず動くカードでもエラー報告が多いと分かれば避けたいですよね?
購入したらこうやって確かめてみるのも面白いです。
