Raspberry Pi(ラズベリーパイ)を一般的なパソコンのようにデスクトップ機として使いたい時に気になるのはソフトウェアです。
WindowsやmacOSと同じことは無理でも、似たようなソフトウェアで対応できます。快適に使えるソフトウェアのご紹介です。
Shotwell
写真管理ソフトです。印象としては、macOSやiPhoneにある「写真」アプリのように感じます。

sudo apt install shotwell
Ubuntuの標準の写真管理アプリになり有名になりました。Raspberry Pi でも便利に使えます。
シンプルなインターフェイスで、自動的に日付などでまとめられ、任意のグルーピングが出来ます。

画像の修正も表示されている画面から直感的に操作できます。この辺もmacOSの写真アプリと大差ありません。

インストール後、メニューのグラフィックスに入ります。
Gimp
Photoshopのような高機能な画像編集ソフトです。
これは古くからあり有名です。Raspberry Piでも十分に利用できます。(しています!)

sudo apt install gimp
私も古くから使っているGimpです。Photoshopのような画像加工をしたくともPhotoshopが導入できない場合、その代替としておすすめです。
操作は若干似ていて、かといって全く違う操作でもあり、Photoshopを利用してからだと戸惑うかも知れません。今のPhotoshopよりも簡単に出来ないことがありますが、概ね似たような編集が可能である優秀なソフトです。
Gimpの本も出ているくらい有名です。ここではこの程度のご紹介です。
Raspberry Pi 4では、画像の大きさがそれほど大きくなければ、ストレスはありませんでした。それでも、WindowsやmacOSとはスペックが異なるので、遅いな、という場面には出くわします。でも、及第点だと思いますよ。
HEIC形式も扱える
HEIC形式は、今のiPhoneで写真を撮るとHEIC形式になります。これはJPGでは無いため、対応していないと開けないと思います。Raspberry Piでも同じです。

Raspberry Pi に標準のイメージビューワではエラーで開けません。
Gimpなら対応しているので、一度読み込んで開き、編集などしてエクスポートでJPGと拡張子を変えてあげれば、通常のJPGファイルに変換できます。

「名前を付けてエクスポート」で書き出します。

デフォルトだと拡張子を自動判別する形式になっていますので、ファイル名の「.HEIC」を「.jpg」に変更などして保存(エクスポート)してください。
Windows10やmacOSであれば、高機能な画像編集ソフトも買うことができます。そこまで使いこなさないのであれば、Gimpで十分です。
Gimpはマルチプラットフォーム対応
GimpもWindow/macOSとマルチプラットフォームで動作しますので、操作は慣れると、Photoshopのような表現が無料できてしまいます。
かなり有名なソフトウェアですから、一度は利用したことがあるかと思います。でも、Raspberry Piで使えたら、専用機でアリかも?!
少なくても、初心者の人向け画像編集ソフトとしては十分でしょう。
Raspberry Pi 4をSSDドライブ起動であれば、更に快適に使えました。
Raspberry Pi OSでも快適
改めて、今回ソフトウェアを試した環境は、「Raspberry Pi 4 8GBメモリー +64bit版Raspberry Pi OS(ベータ版) + USB接続のSSDドライブ起動」です。
基本のmicroSDカード起動やRaspberry Pi 4でも4GBメモリーなどの違いで快適にならない場合もあります。
通常の使用であれば、軽いファイルの作業になるため、それほど気にならないと思います。
Gimpではフィルター効果はかなり性能を求められるため、フィルターによっては適用の時間がかかります。(タッタッタッタ・・・という速度)
画像の大きさによっては上手くいかない場合もあるかも知れません。これはCPUやメモリーなどの限界があるため、大目にみてください。
それでも個人が使う分にはRaspberry Pi であっても実用的です。
Linuxで無償とは思えない高機能なソフトウェアがRaspberry Pi で動くことが感動します。まだ未体験の人はぜひ。
他にも実用的なソフトウェアがあればご紹介していきます。