新型Raspberry Pi 4 modelBが発表&発売されました! 第一報はこちら

Raspberry Pi 4BはPC寄りの代替品として進化した高性能なシングルボードコンピューター

like-pc-rpi4b-title Raspberry Pi 本体について
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Raspberry Pi 4B(ラズパイ4)が発表&発売になった日本時間6/24に「TheMagPiマガジン」サイトでRaspberry Pi Tradingの共同創設者兼CEOのEben Upton氏のインタビュー記事が掲載されました。

このインタビュー記事からRaspberry Pi 4Bの使い勝手を考えてみました。

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PCの代替品

Eben Upton氏は「これはPCの代替品です。 私たちはRaspberry Piを常にPCであると話してきました・・・」

EBEN UPTON ON ENGINEERING A RASPBERRY PI 4

このようにPCに替わる物として安価で簡単なラズパイを広めてきたことは確かだと思います。私自身、2Bから触り始めましたが、その当時と比べると格段にインストールも簡単になり、不具合に出会う機会が減っています。

更に様々なアプリケーションの対応も増え、専用にカスタマイズされた特化した機能を持つOSなどで過不足無く楽しめています。

代替品

——It’s a PC replacement.

20万円以上するPC/Macほど多機能でなくとも、決まった範囲なら充分にRaspberry Pi 4BはPCの代替品マシンとして振る舞えると思います。

特に中小・零細企業では、PCの入れ替えの設備投資もままならない現状もあります。しかも、WordやExcelといった文章と表計算、プリンターでの印刷、ネットブラウズや、クラウドシステムのクライアント機程度であれば、充分にRaspberry Pi 4Bは利用できます。

もちろん、日本のIT環境・ITリテラシーが遅れているため、スンナリと受け容れられるとは思いません。

英語圏ではないことも大きいと思います。それでも日本を除いて考えれば、オフィスソフトにLibreOfficeで用は足ります。

WEBブラウザーもChromiumがあり、日本語のページも問題ありません。(Chromeと同等)

メーラーだって付属しています。

Skypeは日本では浸透していませんが充分に使えます。

更に働く現場によっては、Citrix社のアプリケーションサーバーとシンクライアントで利用できる点を思えばMicrosoft社の製品も問題ありません。(ライセンス料はかかるが・・・)


Eben Upton氏も

私たちはこれがシンクライアント市場に非常にうまく突入すべきだと考えています、そして我々はCitrix社と協力して発売日に彼らのスタックが確実に機能するようにしています。

EBEN UPTON ON ENGINEERING A RASPBERRY PI 4

実際の現場では、Windows7がまだ残っていたり、多機能なPCにも関わらず自社のシステムだけを動作させるために24時間付けっぱなしの端末もあります。

これら全ての代用とはなりませんが、かなりの役割はRaspberry Pi 4Bで替えられると思います。

性能的にも、消費電力も、設置場所も、そして何よりも導入費用が低価格である点は、大企業ではなく中小企業や零細企業で有効です。

得意WEBベースでの作業であれば、ネットワーク環境の問題くらいです。

後は使う側の問題が日本では課題として大きく残ります。

日本ではマニアのパソコン

前述のオフィスソフトにしてもWordやExcelでなければ使えないことや、メーラーはOutlook、WEBブラウザーはIEやEdge、SkypeではなくスマホのLINEで連絡、検索ページはYahoo!Japanである日本の職場では浸透するのは困難かも知れません。

日本はある意味で保守的な国、英語圏を毛嫌い(苦手)とし、最先端よりも変わらない環境が喜ばれるため、どんどん世界から遅れてガラパゴス化は止まりません。

2020年から始まるプログラミング教育で、ラズパイやScratchが多少はポピュラーになるでしょう。

その時に導入が進まない場合は、これまでと同様に一部の愛好家(マニア)なパソコンとして定着するような気がします・・・。

Raspberry Pi 4Bはビジネスで使おう!

これまでのRaspberry Pi はビジネスで使うとなっても、かなり制限された機能として使うことが一般的かも知れません。ある意味で専用端末といったところです。(勤怠管理、自動制御、簡易デジタルサイネージ、KIOSK端末・・・など)

今回の新型Raspberry Piである4 modelBは、スペック的にかなりPC寄りです。古いラップトップマシンと変わりません。むしろいくつかは古いマシン以上のことが可能です。

ギガビットLAN、USB3.0、5GHz帯Wi-Fi、HDMIポートが2つ、メモリーは4GBも選べます。

同じように単機能として使う場合も、会議室のような場所では、移動も楽なRaspberry Pi 4Bは重宝すると思います。簡易サーバーとして機能させれば、その時だけの文書や画像、動画などを簡単に共有できます。

  • 簡易サーバーで文書共有
  • 情報を閲覧する専用端末
  • ビデオ会議用

WEBを閲覧するだけであっても、これまでよりも快適で、更に多少のプログラミングで自由に制御することも可能です。お客さんに使わせるKIOSK端末としても重宝します。

また、デジタルサイネージとして案内を流すだけでも、これまでよりも高スペックな分だけハイクオリティの訴求も可能でしょう。

中小企業では小さなプロジェクト毎に1台のラズパイで共有させることで、切り替えはmicroSDカードまたはsambaなどの権限管理で容易です。

更に現実的なことは、ビジネスマンとして個人で自分の仕事に使うことで業務が楽になる部分もあるかも知れません。自宅だけでの利用であっても、仕事に関わる専用のデータベースや文書管理は簡単に可能です。

零細企業こそ

もしも数人の零細企業であるならば、資金面でほとんど影響しないことを活用して、大手と同じような仕組みを手にすることも可能です。

  • デジタルサイネージ
  • バーコードリーダーとデータベース
  • 棚卸し用端末
  • 簡易的な監視カメラ

これらは規模が大きければ費用は莫大です。

小さい会社や零細企業ならば、ラズパイを自分達で構築すれば格安です。

セキュリティの面も残りますので、会社毎のルールに従うとRaspberry Pi がLinuxである点も含めて、会社での導入は難しい面も出てきます。それでも安価な分だけテストとして試す価値はあると思っています。

サイズが変わらないことに驚き

Raspberry Pi 4BではこれまでのB系と同じ規格サイズです。

これが変わらないように作り上げたことで、過去に発売されている拡張基盤がほぼそのまま使えます。(※ドライバの問題は残る)

実際、同じサイズにならなくても仕方ないくらいスペックは向上しています。

恐らく後になってサイズという点で、他のSBC(シングルボードコンピューター)と一線を画してラズパイは存在していくことでしょう。

2つ前にあたるRaspberry Pi 3Bから使っていた人も、今後Raspberry Pi 4Bを使う人も、これまでの資産を活用できるのは利点です。特にオリジナルケースの場合は多少の変更で済みます。

唯一、USB電源アダプターのアンペアであったり、形状(microUSB→USB-Cへ)の違い、HDMIポートが通常サイズからmicroHDMIに変換するケーブルが必要になりますから、全てではありませんのでお気を付けください。

最後に

これまでのようにもう一台のラップトップコンピュータやタブレットなどの購入する代わりにRaspberry Pi 4Bを検討するのもアリなのではないでしょうか。

新しいRaspberry Pi 4Bの性能は、これまで以上にデスクトップ環境を意識しています。

Raspbianの画面は見慣れない上、知っているアプリケーションが見つからなければ利用するのを躊躇うかも知れません。

日本では先ずはWindows/Mac以外の環境に慣れることが先決で、いつまでもどの規模の会社でも、Microsoft社の製品だけで考えると損をする時代になってきたと特に感じています。

もちろんメインの端末としてというより、スマホやタブレットと連携したり、他のWindowsマシンとの連携などで活用する方がメリットが大きいでしょう。

これからビジネスを始めたり、まだこれから大きくなるのであれば、立派なPC/Macを購入する前の段階で導入することをオススメします。

学習用、教育用、テスト用であれば従来のRaspberry Pi 3B系でも充分です。より負荷のかかる処理、または利用時の速度を求めるのなら、今後は迷わずRaspberry Pi 4Bがイチオシになります。

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