先日のRaspberry Pi 4B メモリー8GBモデルの新規リリースが告知された公式ブログでは、代表のEben Upton氏が事細かにコメント欄で返事を返してくれています。既に300コメント以上が寄せられていて関心の高さを窺えます。
引用:https://www.raspberrypi.org/blog/8gb-raspberry-pi-4-on-sale-now-at-75/
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細かい事実が分かった
リリースに際し、今回は技術的に難しい話が多いためか内容は告知されましたが、あまり細かく言及されていませんでした。
コメント欄を読むと、かなり突っ込んだ質問もあり興味深いです。
その中でも「おおっ!」と思った箇所を抜き出してみました。
Compute Module4が年内に発売予定

Compute Module 3+の後継機種としてCompute Module 4が後半にCompute Module 4が登場2020年中にリリースされるそうです。
それもメモリー8GB搭載ですね。それも恐らく10月リリースでしょう。
リリースされましたね。
電源周りのチップ変更
基板上のチップが変更になった変更点が載っています。変更&移動した内容は以下ということです。
- USB-C互換性の修正
- 堅牢性のためにWLCSPコンポーネントを上部に移動
- 製造性のためのシルクスクリーンの変更
- コンプライアンスマーキングのためのシルクスクリーンの変更
4GBモデルの値下げは無い
Raspberry Pi 4Bの4GBがリリースされたとき、1GBモデルがラインナップから事実上外れました。その際、2GBが1GBと同じ価格になり実質的に値下げになっています。
今回の8GBが発売されたからといって4GBが値下げすることは当面ないそうです。様子を見なくても購入できますね。
少なくとも今回は値下げせず、既存の価格で、(ハードや性能が)より良くなるものは導入しませんでした。
意訳:Google翻訳さん / 助手:ラズパイダ
64bitOSは既存のモデルでも動作
Raspbianから名称へ変更したRaspberry Pi OSは、32bitと64bitに別れて公開されてます。8GBモデルがリリースされた時点では64bitOSはベータ版です。
Raspbian → Raspberry Pi OS (32bit or 64bit)
この64bitOSは、これまでのRaspberry Pi 4B(4GB)やRaspberry Pi 3B+などでも動作します。
元々、基板は64bit対応でした。これで性能は最大限発揮できるでしょう。
WindowsXPをメモリー2GBから4GBへ換装したのに3GBしか認識しなかった想い出が甦る!(分かる人には分かる)
少なくとも64bitOSでメモリー3GBの壁は無くなります。
暗号拡張機能?
とっても技術的なお話です。OpenSSLのNEONアクセラレーションが有効にできる。
If you look in the latest image you’ll find we’ve enabled NEON acceleration of OpenSSL, which gives us a big performance boost. I’d be interested in knowing about any use cases where this isn’t enough to eliminate the need for extensions.
最新の画像を見ると、OpenSSLのNEONアクセラレーションが有効になっていることがわかります。これにより、パフォーマンスが大幅に向上します。 拡張機能の必要性を排除するのに十分ではないユースケースについて知りたいと思います。
意訳:Google翻訳さん / 助手:出番なし
OpenSSLについては、Wikipediaが参考になります。暗号ライブラリの比較
まぁ、参考になってもよく分からないのですけど・・・。
8GBモデルでも消費電力は4GBと同じ?
そういうものらしいです。
You shouldn’t see a measurable power consumption increase from 8GB vs 4GB.
8GBから4GBへの測定可能な消費電力の増加は見られないはずです。
意訳:Google翻訳さん / 助手:出番なし
これも安心ですね。
Ubuntu利用が促進されそう?
UbuntuもRaspberry Pi を(一部)サポートするようになりました。USBブートならば既存のUbuntuデスクトップも8GBメモリーと相まって、かなり快適に使用できそうです。
こんな質問がありました。
Can the 8GB Pi be booted from a USB stick with a bootable Ubuntu OS (18.04, or Ubuntu Mate)?
起動可能なUbuntu OS(18.04、またはUbuntu Mate)を搭載したUSBスティックから8GB Piを起動できますか?
はい。(但し、USBブートはまだベータ版)
意訳:Google翻訳さん / 助手:出番なし
UbuntuMATEは使いやすいですよ。軽いし。

Windows10?
つまり、理論的にはWindows10も載るということですね。Microsoftが協力してくれればスグじゃん?
There’s no official Windows support at present, though some people have had success getting Windows 10 running (see here). Proof of concept only at this stage of course: a proper implementation would require support from Microsoft.
現在、公式のWindowsサポートはありませんが、Windows 10の実行に成功している人もいます(ここを参照)。もちろん、この段階でのみの概念実証:適切な実装には、Microsoftのサポートが必要です。
意訳:Google翻訳さん / 助手:出番なし
メモリーが8GBもあれば、Intel ATOM搭載マシンより快適なんでは??
ただ、こうも言っています。
Unfortunately Microsoft do not support “regular” Windows on Raspberry Pi.
残念ながら、MicrosoftはRaspberry Pi上の「通常の」Windowsをサポートしていません。
意訳:Google翻訳さん / 助手:出番なし
まぁ、それはそうですよね。
恐らく開発中と思われるarm64版のWindows10が載るって算段だと予想します。
邪推すると、逆にarm版Windows10を載せたいから8GBメモリーにした?
他にも
他にもeMMCやSATAコネクタの搭載もないと言及しています。USBブートでSSDから起動させる方がRaspberry Pi 4Bには最適ということです。USB-> SATAアダプターの利用を促しています。
まだ続いているようですが、長いのでこの辺で。
Raspberry Pi 4B メモリー8GBモデルの細かなお話でした。
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