ラズパイダではラズパイのオーバークロック(以下、OC)は試していません。なぜなら? チキン野郎だからです! パソコンの自作を経験したことがある人なら一度は通るOCの道。ええ、私もPentium時代からオーバーしまくりでした! が、ダメにした経験もあります・・・。
CPUの載せ替えが出来るPCの自作なら躊躇はそんなにありません。でも、ラズパイのようにCPUやGPUを交換できない基板は、私の知識不足も手伝って、なかなか踏み切れません。
実際、少しだけOCをすれば動くOSとかあるんですよねー。
ラズパイ4でオーバークロック例
以前、私のお気に入りのラズパイ4用ヒートシンクアーマーケースをプレゼントする企画を開催させていただきました。その節はありがとうございました。
で、その当選者の方が、私と同じようにアーマーケースをレビューしてくれています!
Twitterのフォロワーでもある@sandambaraさんです。
まだ始めたばかりのブログとのことですが、どうやらハードにはお詳しい&ご興味がある方のようで、温度が低く抑えられるアーマーケースを使ってOCを試してくれました。青色もいいな。
おっ、私も以前にご紹介したRosetta戦士だったのですね!(「ラズパイでも新型コロナウィルス解析に参加できるRosetta@home」、「もっと簡単に新型コロナウィルス(COVID-19)と闘えるラズパイにも対応したOSがリリース—Rosetta@home」)
Rosettaに参加するだけであればOCをしなくても大丈夫です。充分に貢献できます。が、速い方が安定することは事実です。やはりそのままでは、Rosettaの環境の場合、性能的に少し足りない印象でした。
@sandambaraさんは、PC用の大きいファンで冷やしておりました。もちろん小さいファンでもとっても冷えますよ。ラズパイ本体をヒートシンクで覆っているわけですから、風を当てるとこれはかなり放熱されます。
over_voltage=6
arm_freq=2000
over_voltageの値
値は[ -16〜8 ]の範囲です。実際の電圧は[ 0.95V〜1.55V ] 0.025Vずつ追加で上下に設定できます。
-16 | 省略〜 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
0.95V | 省略〜 | 1.35V | 1.375V | 1.4V | 1.425V | 1.45V | 1.475V | 1.5V | 1.525V | 1.55V |
最初は電圧を設定しないで、1.8GHzまでにしておきましょう。(冷却ファンは付けましょう)アーマーケースに冷却ファンが無いタイプであれば、1.8GHzまでにしておきましょう。
arm_freq=1800
OCに関しては電圧と周波数を定格以上にする形になります。当然ながらリスクもあり、破損する恐れや、そうではなくても製品の寿命を縮める恐れがあるので、私のようなチキンは触らぬ神に祟りなしです。
OCは、CPUの演算速度が速くなるので、重くて動かなかったアプリケーションが動いたり、OSが軽くなったりと、とっても魅力的でもあるんです。
ただ、発熱量は確実に増します。
@sandambaraさんも80℃超えでアーマーケースが熱くなるとあったように、冷却ファンは付けてあげましょう。
注意は必要でも、公式で詳しくオプションの記載がありますので、絶対ダメというワケではありません。
オーバークロックは使用上の注意をよく読み、用法・用量を守って正しく使いましょう!ピンポーン♪
定格なら温度は50度以下
ヒートシンクアーマーケースを私も常用しています。あまり何も動作させていないアイドル時は、ファンを付ければ46〜8℃が多いです。プラケースだと68℃とかにもなるので、あまり上限に余裕がありません。
高負荷な作業をさせれば、もちろん温度も上昇します。デスクトップPCライクなど、普通の使い方ではサーマルスロットリングも発生せず快適に使えています。
サーマルスロットリング・・・温度を下げるため一定温度到達でCPUの速度を下げる機能
ラズパイで動画ファイルを編集というのは、できますけど流石にキツイです。長い時間の高負荷でなければ大丈夫とも言えます。

ラズパイ4は、登場した当時は発熱と電源問題が話題でしたが、日本で手に入るようになった2019年末にはすべて解消しています。特に電源関係はファームウェアが適用されて出荷されていますので安心です。
それでも3B+の頃に比べれば、飛躍的に性能がアップした分、どうしても熱を持ちます。以前のようにプラケースで密閉されていると、かなり熱くなるのに驚くでしょう。
そんな時は、密閉されていないオープンなケースや、お気に入りのアルミ製ケースを使ってみてください。かなり温度は気にならなくなりますよ。
CPUの温度はコマンドで調べられます。
vcgencmd measure_temp
アーマーケースでも1.8GHzならオーバークロックにも適しているよ、というお話でした。
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コメント一覧 (2件)
こちらのサイトで初めて「LibreELEC」の全貌を知り導入を決意しました。
今まではOSMCの使用で「不安定」や「コマ落ち」に悩まされましたが全て解決です。
懇切丁寧なお手本のお陰で「開封の儀から初期起動」まで30分で持ち込めました。
OSMC時代でも問題の「SMB認証の解決法」の記事も助かりました。
「LibreELEC」のOSの出来が良いせいなのかGPUメモリ割り当てが「640MB」で快適。
Pi2&Pi3のOSがコンパクトなのでGPUに「640MB」を割り当てでも動く凄さ。
もう我が家のメディアプレイヤーはOSMCから「LibreELEC」に全部が変わりそうです。
コメントありがとうございます。
古い情報になっているかも知れませんが参考にしていただきありがとうございます。
LibreELECの利点が伝わって良かったです。
LibreELECはRaspberry Pi 3B/3B+で充分な性能だと思います。
GPUメモリーは確か192MBでも充分な性能で、私も最初は本当に驚きました。
安定しているのが何より快適ですね。