Instructables Circuitsというサイトで面白いRaspberry Piの仕組みを見つけました。プレイステーション2の中にRaspberry Pi 4を入れています。

サイトでは分解写真とともに制作の流れをみることができます。一部、3Dプリンターで部材を作ったりと手が込んでいます。
制作者はRaspberryPi のすべて機能(USB2.0、USB 3.0、HDMI、イーサネットポート)を周辺器機と接続させながら、PS2の本体内にすべて収めることに苦心されています。
大きなファイルを保存できるようにSSDドライブを搭載しています。
どうやら通常のRaspberry Pi OSと、Kodi、Retrpieを起動できる仕組みです。ただ、トリプルブードではなく、Retropieの機能を使い、Raspberry Pi OSデスクトップからRetropieに行き来できるように設定した後、Retorpie側でKodiを追加インストールすることで実現できます。
Multipurpose Raspberry Pi: Installing a Media, Gaming, PC Replacementが紹介されています。少し古い情報です。それでも仕組みは同じで現在でも可能です。

PS2のフロントパネルの電源ボタンとイジェクトボタンを完全に動作させ、ボタンのLED、ファン速度の制御や、LEDなども駆使しています。スゴイ!
電子工作がお好きであれば、強い想いがあると実現可能でしょう。
なんでも、あまりRaspberry Piは詳しくないので、かなり調べたり、フォーラムなどで質問したり、と苦心されたとあります。執念ですね。
特に驚くのは、電源ボタンと連動する点です。オンでLEDで青く光り、ラズパイに電源が入ります。オフにすればシャッドダウンスクリプトが動いて、LEDは赤に変わるように実現されています。

使われているRaspberry Piは私も好きなアーマーケースに入れられています。やはり廃熱効果があるのでしょう。
ファンも温度によって制御しているとあって、脱帽するしかありません。
一部、サーキットも自作し、スクリプトも公開されています。
誰でもできることはありませんが、サイトにある手順とスクリプトで真似してみればいかがでしょうか。
個人的にはRGBLEDテープの制御スクリプトが参考になると思いました。
instructables.comは無料会員登録すれば、PDFでダウンロード可能です。今回のプロジェクトは32ページ分でした。
Raspberry Piを使った海外の改造事例でした。
公式:https://www.instructables.com/circuits/
参考:PiStation 2: Raspberry Pi 4 Inside Playstation 2
制作者:Farizno
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