USBドングル、USB Stemと言われる”Raspberry Pi ZeroをUSB化して直接コンピュータと接続してSSHで接続してみよう”と思い立ってAmazonで買いました。
意外とスンナリと出来てとってもオススメなのでご紹介します。
追記 電源情報の追加
USBドングル
では、今回の環境と利用したパーツです。Zeroで組み上げました。
今回の環境とパーツ
- Raspbian Stretch Lite
(2018-11-13-raspbian-stretch-lite.zip) - MacBook Pro(macOS Mojave ver.10.14.3)
- USB2.0環境

- アクリル製ケース+Raspberry Pi ゼロW USB-Aアドオンボード
- Raspberry Pi Zero
- microSDカード32GB
注意点!
今回利用したUSB-Aアドオンボードにはアクリルケースが付属しています。有り難いのですけど、このケースはRaspberry Pi Zero W v1.1に対応となっていて、Raspberry Pi Zero v1.3には対応していません。(ボードは対応しています)
何が違うかって? 基板のチップ構成が異なるので、ケースと干渉してしまい最悪壊れます。
ほら、画像で見てください。zero w 1.1です。真ん中のCPUチップの切れ込みは余裕があります。

次はZeroで、チップの右側が干渉します。ネジで止める関係から、やめた方がいいです。

付属のケース ——Raspberry Pi Zero W v1.1に対応
アドオンボード ——Raspberry Pi Zero v1.3とRaspberry Pi Zero W v1.1に対応
アドオンボードの仕組み

非常に簡単に実現できるので、拍子抜けするかも知れません。でも、電源も繋がないで接続できるってどうなってるの??
実は裏の配線をみてもらうと、電源とmicroUSBの端子をUSB-Aに配線で繋いでいるだけなんです。本来、はんだ付けすることで薄く実現可能です。
でも、はんだ付けは面倒・・・。それにはんだごてセットを買うのも・・・。(私は買いましたが面倒!)
サクッと簡単にできるのが、このアドオンボードだったということです。はんだ付けしていませんから、ネジでしっかりと固定しないと、接点がズレて外れてRaspberry Pi が落ちます。でも、きちんとネジ止めすれば心配ありません。大丈夫です!

曲がってやがる・・・! 中華クオリティ!
セットアップ方法
実際に組み上げたら、microSDカードの準備です。数カ所変更するだけで簡単に接続できます。
microSDカードにOSを書き込む
書き込みに用いるのは、いつものbalenaEtcherで今回はRaspbian Stretch Liteです。もちろんフルでも構いません。何をするかで使い分けてください。動作確認も含めてなのでLiteでサクッと書き込みました。
config.txtへ追記
OSを書き込んだmicroSDカードの中身を見てみましょう。中にconfig.txtがあります。それを開いて最下部に追記し保存ます。
dtoverlay=dwc2

cmdline.txtへ追記
同じくcmdline.txtへ追記します。場所はrootwaitの後です。
modules-load=dwc2,g_ether
cmdline.txtは1行で書かれています。改行しないでください。また、スペースで区切るのですが半角スペースですよ。
空のSSHファイルの用意
これが分かりにくいのですが、SSHを最初から有効にするため拡張子もない「ssh」ファイルを作ります。
ここは過去記事(RaspbianをインストールするときSSHを有効化する方法)でも触れていますので、分からない人はどうぞ。
これで初回起動時からSSHで接続可能です。
ssh pi@raspberrypi.local
初期のIDとパスとアドレスです。
- ID : pi
- pass : raspberry
- IPアドレス : raspberrypi.local
※Macの環境では問題ありませんでしたが、Windowsなど他の環境の場合、名前解決するためにBonjourが入っていれば大丈夫かと思います。入っていないのなら、先にiTunes or Quicktimeをインストールしてください。それで一緒にBonjourは入ります。
\ Raspberry Pi 4はメモリー8GBが最新 /
最後に
非常に簡単でした! 安いし、どうやって使うのかアイディアが沸きますね!
実用度ではポータブルなVNCサーバなんていいかも知れません。
これにGPIOへ何か繋ぐのは厳しいのかな〜??
Raspberry Pi Zeroの消費電力は5V100mA(0.5 W)で推奨電源は1.2A、USB2.0の規格は5V500mA(2.5 W)なのでどうなんだろう??(USBの1ユニットロードは100mA)電気は詳しく無いので、どなたかコメントをお願いします!
取りあえず、ZeroでもZeroWでも動きます。カメラモジュールくらいは大丈夫そうだな。
公式ページにもZero系のコネクタの定格とあるから、多分100mAなんだろうなー??
はんだ付けしないでRaspberry Pi ZeroをUSBドングル化の体験記でした。
ちょうどRaspberry Pi Zeroの使い道に困っていたので良かったです。Zeroなら安価に実現できますから試してみてください!
参考:公式ドキュメント(電源について)
USBアドオンボード!私も先日購入しました。HID化してキー自動入力で効率改善を考えています。調べるとBack doorやattack platformなどキーワードがちらほら、セキュリティについて考えさせられました。GPIOですが手持ちpHat(micro dot)が動きましたよ!W無しのzero込みの消費電流は0.3Aでした。
おお!同志よ!w コメントありがとうございます。
そうなんですよねー。怪しい情報と一緒なんで紹介しようかどうか迷いました。そういう使い方ばかりではないのにな。
GPIOの情報をありがとうございます!
0.3Aですか。USB2.0は1ユニットで0.1A、1つだけの接続なら0.5Aということらしいですが、実際はどうなんでしょう??
何のpHATがいいですかねー。
micro dotでIP表示させて簡易サーバもいいなー。
あまり電力を使えないと思うのですが、Speaker pHATでミュージックサーバーが使い勝手ありそうな??
またお越しください! んで、情報をください!