これからRaspberryPiを購入してはじめたい超初心者の人、既に手に入れた初心者の人、そしてなんとなくできているたぶん中級者の人に向けて、ラズパイに関することを少しだけQ&A形式でまとめてみました。
ちなみに私自身は「たぶん中級者」だと思っています!
詳しい人には突っ込みどころ満載かも知れませんけど、当たり前の基本情報が主に英語なので思いつくままに並べてみました。今後はもっと初歩的なことも載せていきたいと思っています。
超初心者向け、初心者向け、たぶん中級者向け、に分けています。上級者の人は説明は要りませんよね?(それぞれ目次から飛べます)
超初心者向け
これからRaspberry Pi(ラズベリーパイ)をはじめてみたい人で、まだ購入したことがない人をここでは超初心者と区分しています。
Raspberry Piは一般的にはとってもマイナーなので、これから始める人が分からないのは当然だと思います。とにかく「習うより慣れろ」でしょう。
- ラズベリーパイはどれを買えばいいの?
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新しいモデルなら間違いないです。”model B”と呼ばれる長方形の基板がおすすめです。
同じRaspberry Piでも形が異なるモデルがあるので、model Bと呼ばれる長方形の基板モデルがおすすめです。2021年現在だと・・・最新はRaspberry Pi 4B、一つ前のモデルにRaspberry Pi 3B+があります。
Raspberry PiはmodelBがメインの基板(フラグシップモデル)になっています。皆さんがよく目にするラズパイはmodelBです。
この後、5など数字が大きくなっているバージョンを購入しましょう。
- Zero の方が安いけど、同じことができる?
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同じようにRaspberry Pi OSをインストールして使うことは可能です。
しかし、モデルによって性能が異なります。性能差によりZero系とB系で同じとは限りません。
モデルによって接続するケーブル、本体サイズが異なるため、HDMI・電源・USBのケーブル規格と、必要なアンペア数には気をつけてください。
いくつかのモデルは性能が異なり用途によって使い分けることが可能です。Raspberry Piの中で情報が多いモデルならば、分からないことを調べるのに助かります。

この他に、正方形に近いmodelA、更にAの半分サイズにRaspberry Pi Zero/W/WHがあります。それぞれのケーブル接続するサイズが異なるため、HDMI・電源・USBのケーブル規格と、必要なアンペア数には気をつけてください。

- ラズパイはどうやって使うの?
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一般的なパソコンみたいにデスクトップ環境を操作することもできます。
互換性が厳密でなくて良いならば、ExcelやWordと同じようなLibreOfficeが使えます。
コマンドを使うだけのイメージもありますが、マウスとキーボードでソフトウェアを使うだけでも楽しめますよ。しかも、オープンソースという仕組みで、対応のソフトウェアはほとんど無償で利用可能です。
- ラズパイは何をするもの?
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OSがLinux以外は通常のパソコンと同じように使えます。
プログラミング学習にも適しています。お子さんに最初のパソコンとしても良いでしょう。
多機能ながら何かに特化させた使い方は、PCよりもコストが掛からずお手軽です。
デスクトップマシンのように使いたいならば、最初から無料のオフィスソフトであるLibreelec Officeもインストールされ(フルインストール版)
Raspberry Pi 4の性能であれば、パソコンに近い形で使用することも可能です。互換性は100%ではないですけどね。

ラズパイはOSこそ異なりますけど、Windowsと同じようにデスクトップ画面をマウスとキーボードで操作する、皆さんがご存じであるパソコンの使い方ができます。(基本OSはRaspberry Pi OS)最初からほとんどが日本語表記になるので心配要りません。
ただ、基本としてOSはハードディスクなどにあるわけではなくmicroSDカード内に存在します。そのmicroSDカードへOSを書き込むところからスタートです。そのため、管理するパソコンは別に持っていないとなりません。
この辺がはじめての人には馴染みがないため、少し難しいと感じられる点です。
実際にトライしてみると、そんなに難しくもなく、意味が理解できなくてもセットアップは可能だと思います。セットアップウィザードに従っていけばインストールと設定はOKです。

microSDカードへ書き込むソフトもWindows用、Mac用に用意されています。(=Raspberry Pi Imager)
ラズパイはプログラミングを書いて実行する環境が整っています。また、そのプログラミングを簡単に使い、電子工作用の基板としても小さいサイズと安価な点で人気です。

基板に剣山のような剥き出しになっている端子がありますよね?(GPIOと呼ばれます)そこに様々なセンサーを接続することで制御が楽にできるようになっています。電子工作が可能なんです。
例えば、ロボットやAIといった基本環境に使用もされていますし、昨今人気のスマートホームとして家電と連携させることも可能です。
Wi-FiもHDMI端子も標準装備ですので、設置場所も小さいサイズと相まって比較的に自由です。
初心者向け
調べてでもmicroSDカードへOSを書き込んで、セットアップができる人を初心者として区分しました。
最初は不安だと思いますので、専門雑誌や専門書が手元にあると良いでしょう。もしくは、このラズパイダのようなRaspberry Piについて書いてあるウェブサイトを参考にしてください。
参考:公式サイトにはトラブルシューティングガイドのページがあります。(Raspberry Pi Learning Resource)
- モニターが映らない
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初回起動時、Raspberry Piに電源を投入した後からHDMIケーブルを挿していませんか?
最近よく目にするモニターが映らないという内容です。いくつか原因があります。初回起動時、電源が先に入っているRaspberry PiにHDMIケーブルとモニターを繋いでも映りません。これは仕様です。
もちろん、遠隔で操作は可能です。購入してから最初だけは先にケーブルとモニターの電源も入れてからRaspberry Piの電源アダプターを入れましょう。
例外もありますけど、設定ファイルの書き直しで直せる場合もあります。
- Webサイトの情報通りにできない…
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ラズパイを実行する環境が少し異なるためだと思われます。
同じだと思っていても、目に見えない部分のバージョンが違うだけで同様の結果が得られないこともあります。
少なくても、使用ラズパイモデル、OSのバージョン、アプリケーションやライブラリといったインストールしたバージョンなどはお手本と揃えておくと良いでしょう。
でも、そうやって間違いや勘違いで覚えられるのも楽しみの一つなんですけどね。
何でもそうですけど、基本通りにやってみるのは大事です。と、言ってもマニュアル本が存在しないRaspberry Piは、公式サイトで確認する必要があります。でも、英語なので少し取っつきにくいのも確かです。
ハードウェアが新しくなると同時に、OSなどのソフトウェアもバージョンアップしていきます。全く変わらない部分もあれば、毎回のように変更されていく部分もあります。
なるべく新しい情報で、コードならばコピペするなど、ケアレスミスを防ぐことで同じ結果になることもあるでしょう。
私も最初は真似から入りました。
書籍でもWebサイトでも全く同じにトライし続けると、なんとなく理解していくものだと思っています。(同じコマンドばかりで覚えてしまったり!)
コマンドが覚えられないから補完機能を使おう
コマンドが覚えられたら、たぶん中級者の仲間入りです。分からないのは当然だと思います。その度に調べて入力すればOKですよ。
意外と知られていない機能に「コマンド補完機能」があります。これは別にRaspberry Piだからというわけではありません。Linux系ではお馴染みです。
ターミナルというコマンドを打つアプリケーションがありますよね? そこではコマンドを入力中にtabキーを押すことでインクリメントサーチよろしく、次に存在するコマンドスペルを補完入力してくれます。
文字数が少ない状態ですと、2回tabキーを叩くことでズラッと候補が出現します。
wpa_supplicant.confファイルを/etc/内で入力する際、wpくらい入力した後にtabキーで残りが補完されます。
sudo nano /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
他に候補がなければ全部入力されます。
例で言えば、e →tabキー → w→tabキー → w→tabキー→ .c→tabキー
あまり入力しなくても良いのと、コマンドを全部覚える必要もないので利用しましょう。

あと、コピペでコマンドを貼り付ける際、ターミナルへはSHIFT + Ctrl + V で貼り付けられますよ。(macOSはCtrlがcommandキー)
たぶん中級者向け
必要なソフトやライブラリをインストールできる。コマンドも利用して、いくつかのお手本を元にでも何かを構築できた。プログラマーではなくてもコードを修正や改変することができる。これはたぶん中級者だと思います。
それでも上手くできないことで調べたりすることも多いのが「たぶん中級者」であって、本来の中級者になりきれない状態をここではたぶん中級者と区分しています。
私、ラズパイダもたぶん永遠の中級者です!
ファイルやフォルダの権限付与が理解できない
基本は初期ユーザーpiでOKです。システム、特にハードに纏まつわる制御は管理者権限です。
ファイルのリストを表示させるコマンドlsにオプションを付けて表示させると、権限がどうなっているのか分かりやすくなりますよ。
ls -al
せっかくなので、権限管理も必要になる家庭用簡易ファイルサーバーを構築しながら設定をイジってみるのをおすすめします。
上手くできれば、家庭用のNASとして活躍してくれますよ。

ファイルのパーミションについてもまとめてみました。

今後はRaspberry Piの公式サイトみたいに、より基本の細かい情報も扱っていきたいと思います。
ラズパイQ&Aでした。