Raspberry Pi は一般的なPCのハードディスクにあたる部分がmicroSDカードになっています。そのためOSをインストールするには、microSDカードにOSを書き込む必要があります。
これまで書き込むには、有名な書き込みソフトウェア(Etcher等)を使う方法が一般的でした。
2020年以降、公式のRaspberry Pi 財団側からツールソフトウェアがリリースされました。「Raspberry Pi Imager」です。
Raspberry Pi Imger

ツールソフトはマルチプラットフォームで動作します。Windows版、macOS版、そしてUbuntu版(Debian系Linux)と3種類あります。
メニューからOSを選んで書き込む、または消去することが簡単に行えるようになりました。
他のツールでも可能(Etcher)
公式からリリースされたOSイメージ書き込みソフトウェアはRaspberry Pi OSだけではなく、サポートしている他のOSも書き込めます。
また、FAT32へフォーマット(削除)やカスタムとしてメニューにないOSの書き込みにも対応しています。

一方、単にmicroSDカードへOSイメージファイルを書き込む意味では、これまで同様に他のツールで可能です。
但し、OSのイメージファイルを個別にダウンロードしないとなりません。
有名なのは「Etcher」です。途中から「balenaEtcher」と名前が変更になっています。主な機能はこれまでと同じです。

Raspberry Pi Imagerと同様に3ステップで完了します。簡単ですね。
NOOBSは特殊なケース
microSDカードへOSを書き込むことに以前は公式Raspberry Piでは「NOOBS」を推奨していました。しかし、Raspberry Pi Imagerの登場でより簡単にOSは書き込むことが可能になりました。
NOOBSは厳密に言うとOSの書き込みソフトウェアとは言えません。どちらかと言うとOSインストールランチャーです。
NOOBSなら基本のRaspberry Pi OSだけは展開できるため、インターネットへの接続が無くてもインストールは可能です。
改めてツールをダウンロードせずにRaspberry Pi OSのインストールが始められるメリットがあります。事前にmicroSDカードへ入れておくことができる。
NOOBSをmicroSDカードに用意するのに書き込みソフトは要りません。ファイルコピーで済みます。
一部OS以外は、NOOBS側でネットからダウンロードを行うことになります。それも相当の時間がかかります。
Raspberry Pi OS Imagerは、NOOBSのデメリットを極力減らし、Etcherのように3ステップで書き込める統合型のツールです。
2020年からは敢えてNOOBSを使うこともなくなりました。
