ラズパイOS旧バージョンはレガシーとしてアップデートしながら残る

Raspberry Pi OSのバージョンがBusterからBullseyeに変更になり、ウィンドウの見た目や挙動が大きく進歩しました。かなり根本から変更になったこともあり、旧バージョンのBusterからBullseyeへのアップグレードは推奨されていません。

私もメインマシンとしてラズパイを使っていないため、新たにmicroSDカードへ書き込んで使ってきました。microSDカードを入れ替えるだけで済むのがラズパイの利点でもるからです。

通常の方法のアップグレードコマンドでは、そのままアップグレードはしませんので心配することはありません。ただ、Bullseyeからは少しルールというか提供方法が変わっていきます。

目次

旧バージョンがレガシーに

タイトル通り、Bullseyeが最新OSとしてリリースされたことで、旧バージョンのBusterはlegacyバージョン(レガシー)として残ることになりました。

legacyバージョン

これまでのBusterそのものではなく、目に見えない部分が少し変更されてバージョンアップしていきます。

・The previous release of the Raspberry Pi OS based on Buster
・Hardware-accelerated Chromium removed and replaced with the upstream software browser
・Linux kernel branched at 5.10.y and only taking security patches from the Linux kernel
・Raspberry Pi firmware branched and only taking security and hardware support patches for existing products

引用元:https://www.raspberrypi.com/news/new-old-functionality-with-raspberry-pi-os-legacy/

ややこしい言い回しになっていますね。

  • Busterに基づくRaspberry Pi OSの以前のリリース
  • ハードウェアアクセラレーションされたChromiumが削除されアップストリームソフトウェアブラウザに置き換えられた
  • Linuxカーネルは5.10.yで分岐しLinuxカーネルからセキュリティパッチのみを取得
  • Raspberry Piファームウェアは分岐しており既存の製品のセキュリティおよびハードウェアサポートパッチのみを採用
Rグリーン

古いバージョンがアップデートして古いバージョンとして残る?

実際に仕事現場で、もしくはとても重要な役割でRaspberry Piを使用している場合、あまり大幅に変わってしまうと困る場合が出てきます。

特に、今回は見た目や使い勝手に由来するアップデートが多いため、デスクトップPCライクに使わないならあまり恩恵がないから尚更ですね。

OSがアップグレードによって機能が不安定になるのを防ぐため、今後は2系統に別れてアップデートされていきます。

  1. 最新OS
  2. レガシーOS

Busterバージョンは2024年6月まで利用できるとされています。期限まで常にアップデート対応されるわけではなく、新しいOSが登場すると、現行のBullseyeがレガシーなOSとして残ることになります。

ザックリいえば、1つ前のバージョンがレガシーバージョン、ということですね。

Bullseyeからレガシーシステム

メジャーアップデートしたばかりなので、まだBusterのままという人も多いでしょう。かくいう私もテスト用以外はまだBusterのまま使っています。

microSDカードを用意するだけはいえ、OMVで構築したラズパイのファイルサーバーは、セットアップをやり直すのが億劫でそのままでした。

先日、重い腰を上げて取り組みました。新たに構築したRaspberry Pi Lite + OMV6の管理画面は、OMV5よりも操作性が良かったため、やり直す気にさせてくれますよ。

あくまでもRaspberry Pi OSをそのまま使っている場合のお話で、LibreELECなどは開発元が対応しないとなりませんから、中身がBusterが元でも仕方ありません。

Pythonのバージョン

エンジニアではないと混乱するPythonのバージョン。これまでもPython2.7系、Python3系と混在していることに困惑していました。

今回のBullseyeからはやっとシンプルに、最初からインストールされているのはPython3系だけでした。

python --version

バージョンを見てみると、Python 3.9.2となっています。

もしもPythonの2.x系と3系を混在で使いたいなら、LegacyのバージョンであるBusterの方が良いのでしょうか。

非エンジニア的には分かりやすくなったような気がします。

バージョンアップ後は不安定

新しくメジャーアップデートしたバージョンは、変更点も多いためバグがたくさん見受けられる傾向があります。これまでもリリース後に細かくアップデートされる中、起動しないようなエラーもありましたね。

何も慌てる必要はありません。現行のままBusterで安定性を重視するか、新しいOSの機能を使いたいから変更するか、少し時間が経ってからでいいでしょう。

基板に合わせる

Raspberry Piの場合、基板によって機能が異なるため、何もRaspberry Pi 3B+に最新OSではなくても良いのです。3B+では4Kでもありませんし、メモリーも1GBしかないため恩恵はあまりありません。(新しいウィンドウマネージャーも動かない)

もしも、新しい基板が発売される時、OSも合わせてアップグレードすることもあります。ちょうど前回のBusterがそうでした。

ハードウェア的に新たな機能が追加されれば、OSも対応しないと動作しないと意味ないからですね。

現行のRaspberry Pi 4/400であれば、性能としても十分にデスクトップPCライクとして使えるため、やはり最新のBullseyeを利用したいところです。

逆に3B/3B+ならLegacyバージョンのRaspberry Pi OSでも良いのかも知れませんね。

Bullseye→Bookworm→Trixie

次回のOSは、Debianが元なのでBookworm(Debian12)というコードネームです。更に次ぎまでコードネームが決まっていて、Bookwormの次はTrixie(Debian13)です。

——Bookwormはトイストーリー3に出てきた懐中電灯を抱えて眼鏡をかけているイモムシです。Trixieも同じくトイストーリー3に登場するトリケラトプスの人形です。

Bookwormバージョンが出てしばらくすれば、レガシーOSはBullseyeと変わっていきます。

そうなると、その時のBusterは本当の意味でレガシー(遺産)としてアーカイブ倉庫に眠ることになりますね。

一般的には敢えてレガシーOSをインストールすることはないでしょう。BullseyeからPython2.x系が削除されているように、動作環境が変わってしまう人は注意が必要です。

legacyバージョンについてでした。

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