Raspberry Pi High Quality Cameraは、Raspberry Piにリボンケーブルで繋ぐカメラモジュールです。
これまでも単焦点レンズの付いたカメラモジュールがありました。(V1.3、V2.1※2016年4月〜はV2.1のみ)
新しいハイクオリティカメラモジュール
CおよびCSレンズマウントにより、限られますが、既存のカメラレンズが取り付けられます。

三脚穴が付いた
V2までのカメラモジュールでは、カメラ基板を固定するのには別途にケースが必要です。

しかし、今回は三脚マウント(1/4” -20)がありますので、手持ちの物で代用できます。

カメラレンズが重いので、当たり前と言えば当たり前です。逆に専用ケースは裏側を保護する物が望まれます。
カメラレンズは別売り
公式からもカメラレンズが発売されています。
逆に言うと、今回のカメラモジュールにはレンズが付属していません。

広角6mmと望遠16mmでどちらもRaspberry Pi財団のテスト済みです。
カメラモジュール本体の小売り価格は6,600円〜、この2つのレンズは日本で3,300円〜、6,600円〜で販売されております。
海外で購入しても送料を考えるとほぼ変わりません。
カメラモジュール本体、レンズを購入すると、広角レンズで9,900円〜、望遠レンズで13,200円〜となり、Raspberry Pi 4B本体などのセットと合わせておよそ2万円以上になってしまいますね。
これまでよりもレンズ代が上乗せされるくらいの価格帯です。
スペックの比較
旧型カメラモジュールの比較です。
High Quality Camera | V2 | V1 | |
![]() | ![]() | ![]() | |
センサー | Sony IMX477 | Sony IMX219 | OmniVision OV5647 |
静止画 解像度 | 4056 × 3040 pixels (12.33Mピクセル) | 3280 × 2464 pixels (8Mピクセル) | 2592 × 1944 pixels (5Mピクセル) |
付属品 | リボンケーブル200mm C-CS アダプター | リボンケーブル150mm | リボンケーブル150mm |
価格 | 約6,600円〜 (レンズ含まず) | 約3,850円〜 | メーカー販売終了 |
ビデオ
主なビデオモードのスペックは同じです。
1080p 30fps
720p 60fps
640×480p 60/90fps
ただ、細かくはかなり異なります。センサーモードを含め動画については、以下のPicameraのページか、今回の公式ガイドブックが詳しいです。(英語)
少し専門的なので、ここでは省略しますね。
操作は同じ
新旧共にコマンドで操作する方法は大きく変わりません。
画像はraspistill、ビデオがraspividです。
raspistill -o test.jpg
こちらの記事で実際に試しています。
https://raspida.com/raspistill
リボンケーブルの表裏
毎回のように一瞬「ん?」と悩んでしまうのが、カメラモジュールとラズパイを繋ぐリボンケーブルの差し込み方向です。
ケーブルに青い色が付いている方をどちらにするか・・・。公式サイトでもガイドブックでも掲載されています。
この絵は分かり易いと思います。
簡単に言えば「3.5mmステレオジャック側が青、カメラ本体の裏側が青」のように接続します。
V1.3とV2.1を利用した当時の初めての感想は「かなり綺麗に撮れるじゃん?」でした。基板剥き出しのオモチャみたいなサイズ感で、静止画も動画もコマンドで操れるというのは新鮮でしたね。
今ならAI画像認識もトライできますし、単純に写真を撮るだけでも楽しめます。
タイムラプス映像などは上手く固定できれば手軽でオススメです。
https://raspida.com/rpi-hq-camera-review
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