2020年はあと2年足らずです。いよいよ小学校を中心としてプログラミング教育が実施されます。あまり大きく取り上げられていませんが、既にポータルサイトも出来ており、指導要綱などは公開されています。
これから小学校にあがるお子さんをお持ちの親御さんはもちろん、2年後なので10歳までのお子さんは小学校での実習に備えてみましょう。
ScratchはRaspberry Pi で
どうやらScratchを使った実習授業をするところが多くなりそうです。
Scratchは無料なの?
Scratchは無料で使用できます。学校で使用する場合や、先生としてScratch講座を開く場合でも費用がかかることはありません。ライセンスの購入は不要です。完全に無料です。
ScratchはMITメディアラボのライフロングキンダーガーテングループのプロジェクトで、無償で提供されています。
ScratchはRaspberry Pi の公式OS「Raspbian」に初めからインストールされています。
Raspbianを入れたRaspberry Pi ですぐに始めることができます。WindowsやMacのそれとは異なるので、パソコン全般に疎い人がよく分からないと思うのも無理ありません。
使い勝手は慣れです。私達も初めてWindowsを使った時、非常に困惑しましたよね。若かったなら、それなりに覚えて来られたハズです。でも、小学生からでは無かった。ましてや学校教育でプログラミングなんて無かったですよ。
Raspberry Pi財団がある本国イギリスを中心に、教育の分野で活躍しているのがRaspberry Pi という小型の基板です。
安価で簡単です。
仮にOSがおかしくなっても、ハードウェアが壊れても、安価な構成の小型パソコンと思えば、お子さんがどのように使おうとも余計な心配は要りません。
いや、むしろお子さんの方が上達が早いハズです! 親御さんが壊さないように気をつけるべきかも?!
簡単な構成
microSDカードにOSを書き込むので、簡単に言えば、microSDカードさえ交換してしまえば、元に戻ることも多いです。ハードウェアを壊すのは通常使用では逆に難しい話です。
自宅に要らなくなったPCモニターが転がっていれば、それをお子さん専用にしてあげるのもかんたんですね。何も新しく購入しなくてもいいです。
使うときだけ親御さんのモニターを貸してあげられればそれでも充分です。
必要なモノ
- Raspberry Pi 本体
- microSDカード
- 電源アダプター5V/3.0A
- HDMI接続可能なモニターディスプレイ
- ケース
- マウス
- キーボード
今なら最新の「Raspberry Pi 3 modelB +」が手に入りやすいです。microSDカードは8GBで充分です。もちろん大きな32GBが余っていればそれでも構いません。
電源アダプターはmicroUSBだからといってスマホの電源はダメです。アンペアが足りません。 5V2.5A以上が必須です。
モニターディスプレイはHDMI接続が出来ればどれでも構いません。液晶テレビにもHDMI入力があるけど? 解像度の関係で文字が読めないのであまりオススメしません。余っているのでOK。
ケースは意外と必要です。埃や静電気から守ってくれます。それに持ち運ぶことも多いので壊れないようにする意味で必要ですね。
マウスやキーボードもUSB接続ならどれでも構いません。お子さんが使いやすい大きさが良いでしょう。キーボードはフルサイズが望ましいです。

タブレットで使うには?
2019年1月に正式版がリリースされる「Scratch3.0」がWEBベースで動きます。それをブラウザで表示して操作することが可能です。(現在プレビュー版)
対応ブラウザはChrome、Edge、Firefox、Safariです。
今後はこの3.0が主流になっていくでしょう。Scratchはあまりキー入力操作がありませんから可能です。

現在は、Raspberry Pi とScratch2.0の方が確実です。
Raspberry Piならスグに出来る
慣れれば、microSDカードにOSを書き込んで、初期のセットアップは30分以内に可能です。
そもそも最初からインストールされているので、Raspberry Pi OSをmicroSDカードへ書き込むだけです。
WindowsやMacでは動かないの??
Scratch2.0はWindowsでもMacでも動作可能です。
ただし、AdobeAirを介して使用することになります。詳しいインストール方法は、公式サイトを先ずはご覧ください。いずれ当サイトでも詳しくご紹介していきます。

スクラッチオフラインエディッターのインストール
公式サイトならば、WEB上でそのまま試せます。(要FlashPlayer)オンラインエディターと言います。
そのままプロジェクトを作成もできます。
お手軽なのはRaspberry Pi
AdobeAirのインストールも意外と分かりづらいので、当サイトではRaspberry Pi を扱っている関係もありますけど、Raspberry Pi にRaspbianOSの構成はオススメです。
費用もそれほどかかりません。
しかもScratchだけではなく、そのままデスクトップ環境を使って他のことも可能です。ゲームはやらせたくないかも知れませんけど、触れるという取っ掛かりにMinecraftはいかがですか?
エデュケーションエディション(教育版)なんてあるんですねー。
Raspberry Pi は大きさだけでなく、その成り立ちからも分かるようにお子さんに最適なんです。教育用に使用してもらおうと開発されたからです。そのために安価にこだわったわけですね。
最後に
教育分野とRaspberry Pi について書きたいと思っていました。使えば使うほど、子供の学習には最適だなと感心しています。
Linuxなので余計なモノがない。基本操作はこれまでのWindowsやMacと一緒です。
皆さんはご存じかも知れませんけど、今のMacってUnixから派生したOSです。世界のWEBサーバーだってUnix、Linuxベースです。
ビジネスで広がっているWindowsはクライアントとしては最大です。それはアプリケーションを共有する意味では必要かも知れません。(Excel、Wordなど)
ただ、ITとかIotとか、そういった基礎の部分はUnixやらLinuxの方が最適です。そもそもプログラミング言語にしてもプラットフォームは関係ありません。むしろLinux系から学習すればWindowsもMacも操れるでしょう。
Windowsを操作できるといった時代から現在は、プログラミングも使って何が作れるかという時代になってきました。そう思いませんか??
全員がそうならなくても、中には興味が沸くお子さんも多いハズです。そういったことに小学生から必修科目として触れていくのは、ある意味で自然なのかも知れませんね。
あと、パソコンといった世界は、英語の知識も増えますよ! 続けていくと最新情報が海外なため、必然的に英語のページを読む機会が多くなります。
それで会話ができるわけではありませんけど、英語に対しての苦手意識は持たないと思っています。
切っ掛けがRaspberry Pi なら「や〜めた」としてもそんなに無駄ではありませんよ。
是非、お子さんに触らせてあげてください。
参考
- https://miraino-manabi.jp (文科省のポータルサイト)
- https://scratch.mit.edu/download