Raspberry Pi は公式のOS「Raspberry Pi OS」が基本です。セット品に含まれていない場合は、自分でmicroSDカードへOSを書き込まないとなりません。今回、公式サイトが変更になり分かりやすくなったのでお知らせします。
DownloadがSoftwareへ
公式サイトの中身については変わっていません。表現方法が変わり、とても分かりやすくなりました。
目立ったのは上部のメニューにあった「Download」メニューが「Software」という記載に変更になりました。

これまではRaspbianとNOOBSがメインであり、イメージを直接ダウンロードするページでした。現在はご存じのように「Raspberry Pi Imager」というソフトウェアをWindows、macOS、Linux用にダウンロードし、そのソフトウェアを使ってmicroSDカードへOSをインストールする形になっています。
2020年3月に「Raspbianのなどの書き込み総合ソフト「Raspberry Pi Imager」がリリース」されラズパイダでも取り上げました。もうEtcherなど別の書き込みソフトを使わなくても良くなっています。
これまでも少しずつ変わってきた公式ページは、よりシンプルな表現へ変わってきて好感が持てます。以前のDownloadページは配色も含めて少し分かりにくいと思っていました。
分かりやすい方が良いですね。
※ラズパイダの過去記事は随時手直ししていきます。
Raspberry Pi Imagerのダウンロード
Raspberry Pi Imagerのダウンロードはお使いの環境によって3つあります。(Windows、macOS、Ubuntu)
aptコマンドも用意されています。対応しているLinuxOSでもインストール可能です。

Raspberry Pi Imagerの使い方ガイド動画も公式から公開されています。日本のYoutubeでもたくさん紹介動画はあると思います。流れを知るためにも一度視聴することをオススメします。(公式動画もシンプルになった?)

更にページ下部には、マニュアルダウンロードである個別にOSイメージファイルをダウンロードできます。
See all download optionsをクリックすると、それぞれのRaspberry Pi OSをダウンロード可能です。
Raspberry Pi OS Imagerを使えばダウンロードから書き込みまでしてくれます。通常は個別にダウンロードする必要はなくなりました。
OSをイメージファイルとして保存したい場合は、ここからダウンロードすることになります。

今後は64bitと32bitの展開になります。ここに追加されていくと思われます。(記事執筆時点では32bit)
Raspberry Pi Imagerで一元管理
これまでRaspberry Piの敷居を上げていたOSのダウンロードやmicroSDカードへの書き込みという準備が、専用のダウンロード&書き込みソフトが提供されたため、少しは簡単になったのではないかと思われます。
本来、microSDカードのフォーマットに別の手段を使い、書き込み際も汎用のツールを使う必要性がありました。今後はセット品やキットにはmicroSDカードへインストールされて販売されれば、そのまま始められるでしょう。(現在はNOOBSが入っている)
NOOBSについては「Raspberry PiにNOOBSでOSをインストールする方法」をご覧ください。
NOOBSが役割を終えた形になっています。(ダウンロードが圧倒的に遅い弱点がある)
インストールするOSの選択肢を与えるために1つになることはまだ無いと思います。
Raspberry Piを手に入れた後、準備するOSは母艦と呼ばれる別のマシンでmicroSDカードへ書き込むことは変わりません。ツールであるRaspberry Pi Imagerを使えば他のソフトウェアは必要なく、microSDカードのフォーマットや、Raspberry Pi OSやサードパーティのOSをインストールすることができます。
公式サイトも分かりやすくなってきて、全体的にRaspberry Piの敷居が低くなっています。興味が沸いたら一度手にしてみて欲しいと思います。1万円程度のシングルボードコンピューターに驚くことがあると思いますよ。
ラズパイダではいくつか事例もご紹介しています。個人ベースで楽しむには最適なコンピューターです。マニアックな私でさえ、初めてRaspberry Pi 2Bを手に入れて試した時、非力なスペックにも関わらず、スムーズに処理できることにとても驚きました!
Iotが叫ばれてから時間が経ちます。マニアックではあるのは変わりませんが、ITが苦手な人こそRaspberry Piから初めてみてはいかがでしょうか。
公式サイトが更新された情報でした。
