公式のRaspberry Pi OS(オペレーティングシステム)Raspbianと、他のOSのイメージをmicroSDカードへこれまでより簡単に作成できるユーティリティソフトがリリースされました。
「Raspberry Pi Imager」をご紹介します。
公式イメージ書き込みソフト「Raspberry Pi Imager」

この「Raspberry Pi Imager」は、Windows、macOS、Ubuntuのプラットフォームで利用できます。
参考:Raspberry Pi Imager ダウンロードページ
今回、私はmacOS環境なので、その画面です。Windowsの方も見た目以外は概ね同じです。

Raspberry Pi Imagerの使い方

メインメニューにはボタンが3つ横に並んでいます。
左からOSを選ぶ、書き込むSDカードを選ぶ、となっていて、最後に書き込み(Write)という3ステップです。
左のOSを選ぶ画面からみていきましょう。

メニューは通常、一番上のRaspbianでOKです。
もしも事前にダウンロードしたイメージを選択するなら、一番したのカスタムから選べます。
Raspbian | 通常版をダウンロードしてからインストールします。 |
Raspbian(other) | ここからフル版とLite版が選択できます。 |
LibreELEC | 各Raspberry Pi 別(Pi4/2/3/zero/1)のイメージ が選択できます。 |
Misc utility images | 「Pi 4 EEPROM boot recovery」がダウンロードできます。 |
Erase | フォーマットができます。(これは便利!) |
Use custom | 事前にダウンロードした.imgファイルを書き込めます。 当然ながらRaspbian~.zipもそのまま可能でした。 |
Erase=フォーマット機能があるのは嬉しいですね。
バージョンを重ねてメニューも変更になってきています。
これまではSDカードフォーマッターv5でしていたと思います。これで1つで完結します。因みに消してから書き込んでみましたが問題ありませんでした。
今回は事前にダウンロードした通常版である「2020-02-13-raspbian-buster.zip」をメニューのCustom(カスタム)から選んで書き込んでみました。
慣れてきたらTorrentでダウンロード
Custom(カスタム)以外ですと、直にダウンロードしてからインストール形になるため、それなりに時間がかかります。
オススメはダウンロードサイトから.torrentファイルをダウンロードし、各種Torrentでダウンロードするソフトウェアで手に入れた方が速いと思います。
Torrentダウンロードソフト例:Transmission

書き込み終了まで特に何も大きな動きはなく、完了するとポップアップで成功!と表示されました。
これまでのbalenaEtcherも他社製とはいえ、シンプルで万能な書き込みソフトでしたが、今回の公式イメージ書き込みソフト「Raspberry Pi Imager」も同じく3ステップで非常に簡単です。
これなら初心者でもお子さんでも簡単にOSが書き込めますね。
UIの色もイメージカラーの赤と白でシンプルです。macOSでの動作では非常に快適でした。ただ、macOSもWindowsもセキュリティの関係で2〜3度管理者パスワードが求められます。これは仕方ないですね。

使い方動画
このRaspberryPi Imagerは僅か3ステップなので、とても簡単に使えます。
動画にもしてみましたのでご覧ください。
動画のように、空(カラ)のsshファイルとwpa_supplicant.confを用意すれば、最初からWi-Fiに設定できます。
使ってみて
いつものように公式ページを閲覧していると、Raspbianのダウンロードページが変わったなと思っいました。あれ?NOOBSが別ページになってる。ん?
なるほど。「Raspberry Pi Imager」がリリースされたからですね。
どうやらNOOBSの特徴を取り入れたために、NOOBSはお役御免になりそうです。
当サイトでもこれまでbalenaEtcherを勧めてきました。しかし、これからは公式ということもあり、この「Raspberry Pi Imager」を利用することで間違いないでしょう。
他のイメージ書き込みソフトを利用したことがあれば、特に戸惑うことはないかと思います。まだ慣れていない人の為に画像入りでご紹介しておきました。参考にしてください。
これでフォーマットすることと、イメージを書き込むことは、この「Raspberry Pi Imager」で解決します。
何でもシンプルになると他人にも伝えやすいので助かります。
LibreELEC以外も恐らくOSイメージはある程度はイケルと思います。また他のイメージも試してみて、上手く行かない場合は情報をあげようと思います。