Raspberry Pi に専用OSであるRaspbianをインストールするには主に2つの方法があります。
一つは公式サイトのNOOBSを使用する方法。もう一つはRaspbianOSのイメージファイルを直接SDカードに書き込んでインストールする方法です。
- NOOBS
- イメージファイル
今回はRaspbianのイメージファイルからのインストール方法を紹介します。(初心者向け)
ラズパイとLibreELECで再生できますよ!
詳しくは「Raspberry Pi とLibreELEC9.0で作るAmazonプライム・ビデオプレイヤー」へ
SDカードのフォーマット
SDカードをフォーマットはするには、windows、macos共にSDFormatterを使用します。
※詳しくはSDカードのフォーマット方法をご覧ください。

Raspbianのダウンロード
RaspbianはRaspberry Pi 公式サイト(https://www.raspberrypi.org)のDOWNLOADSページからダウンロードします。

現在、Raspbianは、RASPBIAN JESSIE WITH DESKTOPと表記されていますが、つい前バージョンまでは、RASPBIAN JESSIE WITH PIXELと記載されていましたが、今回7/5に更新されたバージョンでは、WITH DESKTOPに変更になっています。
※現在は3つに分かれています。
しかし、あるフォーラムの書き込み通り、PIXELのことで名前が変わっただけのようです。
PIXEL=“Pi Improved Xwindows Environment, Lightweight”の頭文字を取った言葉です。
記事執筆時点(2017年7月)では、Release date:2017-07-05で、Kernel version:4.9となります。ファイル名は「2017-07-05-raspbian-jessie.img」
このイメージには2つの種類があります。全部入りのフルバージョンと、最小限のソフトウェア、アプリケーションで構成されたLiteです。Liteでアプリケーションやシステム関連ソフトウェアはコマンドにて自分でインストールする必要があります。
実際にはフル機能はリソースの無駄ではありますが、慣れるまでフルバージョンをインストールした方がスムーズだと思います。.imgファイルを展開すると4GB以上の容量を必要とします。32GBのSDカードであれば気にしないで良いでしょう。
ダウンロードはTorrentかブラウザでの直接ダウンロード(ZIP形式)します。Torrentの方が速いですが、そういった環境をご存じない方はそのままDownload ZIP で構いません。
ダウンロード後は解凍して.imgファイルにしてください。
SDカードに書き込む(焼く)方法
OS(今回はRaspbian)のインストールはコマンドでインストールするか、プラットフォーム別のイメージ形式に書き込みます。(ネットスラングでSDカードに”焼く”(burn)と表現します)
※ここではコマンドでのインストールなどは省略します。
使用する一押しのソフトウェアはbalenaEtcherです。
Etcher balenaEtcher
balenaEtcherは、オープンソースで開発されクロスプラットフォーム(Mac/Windows/Linux)で使用できるソフトウェアです。SDカードとUSBメモリへの書き込みを3ステップで簡単に速く実現できます。もちろん無償です。
※執筆時点でバージョン Etcher v1.1.1で紹介しています。→balenaEtcherに名称変更しました。
左から右に2つ選択して”Flash!”ボタンで完了します。
- 書き込むイメージファイルの選択(.img .iso .zip .dmz など)
- どのSDカードやUSBメモリに書き込むのか選択
- Flash!ボタンで開始

Raspbianの起動
Raspberry Pi へSDカードを差し込み電源ケーブルを繋げれば特に何もしなくてもRaspbianが起動します。デスクトップが表示されるまで数十秒です。この手軽さがRaspberry Pi の魅力の一つだと思います。
コメント ご感想をお願いします。