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Raspbian Busterがやっとアップデートされました

バージョンアップ公式Raspberry Pi OS
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公式OSであるRaspbian BusterにRaspberry Pi 4B発売以後ではじめてバグ改善ではないアップデートがされました。機能の追加や修正といったまともなバージョンアップです。

前回は2019年9月26日でしたから、4ヶ月と10日くらい経過しています。Raspberry Pi 4Bが本家から発売された6月下旬から廃熱のバグ改善のリリースがあった程度で、本来のRaspbianのバージョンアップとはいえない状況でした。

発売後に懸念され実際に問題であった高温になるという修正は先のバージョンで解消されています。当サイトでも廃熱に関して注意喚起してきましたが、現在は問題はありません。

発熱自体には性能が上がった分だけ気を付ける必要はありますが、バグとしての不具合は解消されている状態と言えます。

では、今回のバージョンアップで変更された主な部分をご紹介します。これからRaspberry Piを購入して始める人は、OSをダウンロードする時点で最新ですから、公式サイトのダウンロードページから導入してください。

バージョンアップする人はいつものコマンドになります。記事下部から確認して実行してみましょう。

変更になった点まとめ

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今回のバージョンアップは公式のブログでも言及されています。ただ、個人的にはあまり大きな変更は感じられません。派手さはないものの、細かな点が変更されており、使い勝手はより一層向上したと思います。

また、残念ながらRaspberry Pi 4BのUSBブートについてもまだ未対応のままです。リリースは数ヶ月先という状態だそうです。

公式ブログでも多数の小さなバグ修正や堅牢性の改善がされたと言及されていました。

使い込んでみないとチューニングされているのは気が付かないかも知れません。
やっとバグ潰しではないアップデートで正統的なアップですね。

ファイルマネージャーの使い勝手が向上

唯一、見た目で分かる部分にファイルマネージャーに分かり易いデバイスリンクツリーの機能が追加されました。

赤枠の部分が新たに表現された場所

確かに使いやすいと思います。

主にUSBに繋いだドライブ類を利用する場合は重宝です。

細かく言うと、フォルダに表示されるアイコンの絵が変更になっています。

また、ツリーの展開の挙動が一般的な形になりました。

フォルダが展開できる意味で表示されている矢印(▽)が、展開できるフォルダに限って表示されるようになりました。(これまでは展開できないフォルダにも表示されていて、展開できない場合は矢印アイコンが消えるという挙動だった)

WindowsやmacOSといった他のOSでは当たり前なので、一般的なユーザーインターフェイスの表現に寄せてきたと言えます。小さな変更ですが有り難いです。

新しいPythonゲームの追加

ゲームが追加されました。※Raspbian Buster with desktopの場合は追加でインストールします。

Pythonを学ぶ上ではとても有効である「実際に動作するプログラムのソースコードを読める」点は評価できます。

オープンソースでは当たり前なので驚きはしませんが、Pythonを学んでいる人はゲームをしながら処理のソースを眺められるため勉強になります。

これらのゲームは「Code the Classics – Volume 1」という書籍に収録されています。PDF版なら無料でダウンロード可能です。

https://wireframe.raspberrypi.org/books/code-the-classics1

著書の中で詳しくコードが解説されています。

ゲームのソースコードは以下の場所にあります。

/usr/share/code-the-classics/

5つのゲームがインストールされます。

/usr/share/code-the-classics/

PyGameというライブラリが入っているため、そのライブラリをプログラムから呼び出す形で実行できます。だから、僅か1ファイルのPythonプログラムコードでここまで表現できるのですね。

収録されている5つのゲームを順番にみていきましょう。

boing

まぁ・・・、アタリのポンです。Pong → Boning というオマージュです。

Pong
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ポン_(ゲーム)

シンプルでつい続けたくなる魅力があります。

bunner

う〜ん・・・。

そこ!「フロッガー」って言わない!?

これも単純で面白いですよ。

そりゃ、面白いに決まっています。だって、フロッガーだから!

全てのゲームに言えますが、デザインは綺麗で好感が持てますね。

cavem

これ、なんだろ。

バブルボブル2020年版かっ!? フロアは任天堂っぽく、果物はパックマンから??

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myriapod

これは良く出来ているな。画面や動きは好みです。
前にも進めるとは・・・昔ながらのシューティングかと思って横移動だけかと思った。頭が固くなったなー。

soccer

サッカーはゲームとしては難しいなと思います。これはピンボールのような?? キーパー居ないし。画面枠ではボールが跳ねるし。

パイグリーン
パイグリーン

どれも作るのは大変でしょう。グラフィックはどれも綺麗です。クラシックゲームのオマージュなので、多めに見てください??

画面周りの統一表示とユニバーサル

Orcaスクリーンリーダーが推奨のソフトウェアになりました。新しいわけではありません。推奨になったというだけです。

これはの視覚障害者用のスクリーンリーダーで、画面を読み上げてくれたり、点字に対応しています。

Orcaスクリーンリーダーの設定ダイアログを開くには、Insertキーを押したままspaceバーを押すか、ターミナルでコマンドorca -sとして設定画面を開けます。

設定画面の呼び出し方法

  • Insertキーを押したままspaceバー
  • orca -s

同じく、pixelダブリングも同じメニューから選べるようになりました。

Raspberry Pi 4のピクセル2倍化オプションを復活させることができました。これはもともと、Raspberry Pi 4で使用されているKMSビデオドライバーと互換性のない方法で実装されていましたが、KMSで動作させる方法を発見しました。(ピクセルダブリングオプションは、視覚障害を持つ人がRaspberry Piの画面を使いやすくするために設計されています。すべてのピクセルのサイズを2倍にし、画面全体を2倍に拡大します。)

Pixel Duobling自体は確か前からありましたが、Raspberry Pi 4Bでは無効だった?ようです。(気が付かなかった)

左のタブSysytemにあったと思います。それが分かり易くDisplayの項目に統一されたということになります。

Pixel倍表示(1920フルHDモニター)

このPixelDoublingもやはり視聴覚に難がある人にはオススメです。
しかし、単に高解像度のディスプレイ、つまりピクセル数が多いモニターをお使いの場合など、1ピクセルも小さいので、そのままだとかなり小さく表示されてしまいます。

ピクセルをダブル、つまり1×1を2×2で1つという倍にして表示する機能です。

モニター自体はそれ程大きくなくて、高解像度のモニターに重宝します。老眼の人にもオススメです!

スクリーンブランキングもこの設定から有効・無効を選べるようになりました。通常ではこれまで何も操作しないと画面が暗転し真っ暗になりますよね? それをここから無効にできます。

コマンド実行や設定ファイルを用意しないとならなかったのが簡単になりました。

なお、RaspbianではWindowsでは当たり前のスクリーンセーバーはファイルどころか機能もありません。もっとも、スクリーンセーバーが必要かどうかという話もありますけどね。

Raspbianにスクリーンセーバーを導入する
RaspbianOSはスクリーンセーバーは有効になっています...

ショートカットキーの変更

Windowsなどでは、シャットダウンオプションダイアログを起動するにはCtrl-Alt-Deleteです。ただ、Raspbianではタスクマネージャーの起動でした。

これをWindowsと同じように変更したというわけです。まぁ、確かに分かり易くなりますね。

シャットダウンオプションの起動Ctrl+Alt+Delete
または
Ctrl+Alt+End
タスクマネージャーの起動Ctrl+Shift+Esc

この辺もよく使われているOSの表現に寄せてきた形になります。

ダウンロードとアッグレード

新しいRaspbian Busterのダウンロードは公式ページのダウンロードセクションです。

3種類あります。
全部入りのRaspbian Buster with desktop and recommended software、通常のRaspbian Buster with desktop、そしてLiteです。

ダウンロードhttps://www.raspberrypi.org/downloads/raspbian/

なお、NOOBSも同じようにバージョンアップしていました。

Raspberry Pi Imager がリリース

2020年3月、公式からOSの書き込みソフトがリリースされています。
NOOBSとbalenaEtcherを足したような機能と使い勝手です!
今後はこちらがスタンダードになり、NOOBSは以前の方法になります。

※古いPC向けに用意されているx86PC向けのイメージはバージョンアップはされていません。

アップグレードするには

いつものコマンドです。

注意!:アップグレードコマンドでは起動しなくなります。しばらく待った方が良いです。

sudo apt update
sudo apt full-upgrade

注意として、アップグレードすると依存関係などから正常にアップグレードできない、またはその後にクラッシュするケースもあります。

万が一の修正用のコマンドも記載しておきますので、何かの時は利用してみてください。
(Raspberry Piの画面が出ない場合などはssh経由で実行します)

sudo apt –fix-broken install

この後、同じようにアップデートとアップグレードをします。

まぁ、StretchからBusterといったRaspbianのメジャーアップの時はスグにアップグレードするのは怖いですね。少し様子見した方が良いでしょう。

今回のようなマイナーアップならそれ程恐れることもないでしょう。

まとめ

だいぶ一般的なOSに操作感や見た目が近付いたかも知れません。その意図が見て取れますね。

2019年の6月末に世界でリリースされたRaspberry Pi 4Bも日本で気軽に手に入るようになりました。(その割を食って3B+や3A+、Zero系が手に入りにくい・・・)

RaspbianというOSも慣れないと取っつきにくいとは思いますが、今回のバージョンアップで万人に受ける修正でしょう。Raspberry Pi 4BをデスクトップOS環境として使う前提になっていると思われます。

個人的には、マルチモニターの表現が改善されたことが嬉しいです。

これまで2番目のデスクトップ上のアイコンの配置がおかしく、右クリックメニューからデスクトップの設定を実行したとき、異なるモニターで設定画面が開いたりしてハテナの部分があったので、やっとまともになった印象です。

Raspberry Pi 4Bはせっかくデュアルディスプレイに対応したので積極的に使ってみたいですね。

その他、細かいリリース情報は、リリースノートをご覧ください。

2020-02-05:

  • Thonnyのバージョン3.2.6が含まれています-特にデバッグ時の速度の大幅な改善
  • Scratch 3のバージョン1.0.4が含まれています-新しい「表示ステージ」および「表示スプライト」ブロックをSenseHAT拡張機能に追加し、コマンドラインからファイルをロードします
  • Flash Playerのバージョン32.0.0.314が含まれています
  • NodeREDのバージョン1.0.3が含まれています
  • RealVNC Serverのバージョン6.6.0およびRealVNC Viewerのバージョン6.19.923が含まれています-オーディオのサポートを追加します
  • Chromiumのバージョン78.0.3904.108が含まれています
  • OpenGL ES 3.1準拠のためにMesaを19.3.2に更新
  • FKMSディスプレイドライバーを使用するRaspberry Pi 設定にピクセルを倍増(2倍)に表示するオプションが追加されました
  • Orcaスクリーンリーダーを推奨ソフトウェアに追加
  • 推奨ソフトウェアに「Code The Classics」というPythonゲームが追加されました。
  • ファイルマネージャーにマウントされたドライブを簡易ビューで表示するために、サイドバーの上部に新しい「場所」ペインが追加されました。タスクバーに追加された「新しいフォルダ」アイコン。ディレクトリブラウザのエキスパンダーがサブフォルダーの状態を正しく表示するようになりました
  • マルチモニターのサポートの改善-2番目のデスクトップ上のアイコンの配置が修正され、コンテキストメニューから起動したときに適切なタブで外観設定が開きます
  • Raspberry Piタッチスクリーンがディスプレイと正しく整列します。
  • スタートアップウィザードおよび推奨ソフトウェアで新しいパッケージをインストールする前にシステムクロックを同期します。
  • タスクバーボリュームプラグインにミキサーダイアログが追加されました。合わせて個別のオーディオ設定アプリケーションが削除されました。
  • Raspberry Pi設定-表示オプション用としてもう一つのタブが追加されました。
  • ブランクスクリーンのコントロールを追加
  • ボリュームオーディオバープラグインとraspi-configを変更して、内部オーディオ出力用の個別のALSAデバイスをサポートするようにしました(アナログおよびHDMI 1および2)
  • ボリューム、イジェクター、バッテリータスクバープラグインの堅牢性の向上
  • 起動時のメニューボタンへのマウスポインターの移動は、lxpanel構成ファイルのグローバルセクションのpoint_at_menuパラメーターによって制御されるようになりました。
  • シャットダウンオプションボックスを開くためのCtrl-Alt-DelおよびCtrl-Alt-Endショートカットが追加されました。
  • タスクマネージャーを開くためのCtrl-Shift-Escショートカットが追加されました
  • OpenSSLでNEONルーチンを有効化
  • Linuxカーネル4.19.93
  • Raspberry Piファームウェア67392a7a32bddad7f571047fccafca9eeb65d29c

リリースノート:http://downloads.raspberrypi.org/raspbian/release_notes.txt

以上、Raspbian Busterのバージョンアップ情報でした。

追記:最新になったBusterのイメージから、アップデートコマンドを実行すると既に53個もアップグレード可能なアプリケーションやライブラリが出てきました。

エラーが出て起動しません。
アップグレードコマンドは避けた方が良いでしょう!→ その後のバージョンアップで修正されています。

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Raspberry Pi Imager がリリース

2020年3月、公式からOSの書き込みソフトがリリースされています。
NOOBSとbalenaEtcherを足したような機能と使い勝手です!
今後はこちらがスタンダードになり、NOOBSは以前の方法になります。

参考:https://www.raspberrypi.org/blog/a-new-raspbian-update/

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