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RaspberryPiについて

Raspberry_Pi_3_Model_B本体 Raspberry Pi

Raspberry Pi(ラズベリー パイ)は、イギリスのラズベリーパイ財団が開発したコンピュータの基盤の名前です。

2012年2月19日に発表され翌年には200万台を出荷、2017年現在では1100万台を突破しています。

RaspberryPiは何が凄いの?

私たちが利用しているコンピュータは常に高速化、大容量化を目指して性能を上げてきました。白黒の文字だけの情報からカラー、グラフィック、音、速さと向上して今や現代の生活には欠かせない物になりました。

私個人もパソコンの進化とともに仕事に生活に使い続けています。皆さんもそうでしょう。デスクトップパソコンからノートパソコン(ラップトップ)、iPhoneの登場によりスマートフォンを一部のマニアではなく子供からご年配の方まで使用しています。

広い意味で個人用のコンピュータとしては成熟してきました。(まだまだ良くなりますが)もう性能の差と価格以外にどれを購入しても大差が無い状態です。

ちょうど2012年頃、lot(Internet of things)が提唱されてきました。

”物のインターネット” つまり既存の物も含め独立していた物(stand-alone)をインターネットに接続させ、更に高度な機能を持たせることによって今までに出来なかったアイディアを現実化させることができてきました。

これらはメーカーから提供される物で、個人はそれを購入することで実現させる仕組みです。

例えば、鍵という単なる金属に、インターネットに繋がる小さな製品を貼り付ければ、手元のスマートフォンからその鍵の場所が分かる。これまで鍵というものは、製品として独立していました。インターネットとは無縁です。それを組み合わせることで更なる利用の幅を広げることができるというわけです。

2012-03

発表当時の公式ブログから代表を務めるエベン・アプトン氏とRaspberryPi A

そういった物のインターネットの未来の可能性で盛り上がっている時、個人がメーカーのように仕組みを構築する際に利用できるRaspberryPiは発表されたわけです。

では、これまでのコンピュータと何が大きく違うのか?

現在のパソコンと呼ばれるPCは自作できます。これはメイン基板のマザーボート、CPU、メモリー、記憶媒体のハードディスクやSSDを構築して、自分だけのオリジナルマシンを使い様々な用途に転用できます。メーカーが発売する製品ではある程度の制約がある中、自由に構築できます。

ただ、個人の場合、いくつかの大きな問題がありました。

それは費用と本体サイズです。

費用はリーズナブルな構成にしても5万円〜15万円、性能を考慮すれば上限はありません。また、本体サイズは小さなマザーボードも発売されていますが、収めるケースを含め小さくてもお弁当箱以上のサイズでした。

この費用とサイズは、秀逸なアイディアがあったとしても実現できない足かせになることもあります。

例えば、壁に薄くなった液晶ディスプレイを掛け、何かしらのシステムを組み込もうとした場合、そのシステムを動かすPCは小さくしても置き場所に困ります。本体を置く場所または隠す場所が必要です。見た目の問題以外に設置場所によっては場所を変更しないとならないでしょう。どうしてもある場所に置かないと不都合の場合、そもそもそのアイディアは実現しません。

更に、最小のシステムを組めたとしても、OSに有名なウィンドウズを入れて構築した場合、そのシステムでは利用しない機能が付いてきますが外せません。無駄が多いのです。電力も大きく、冷却するための音も気になるでしょう。静かな場所に設置したい、狭い場所に設置したい、高い場所に設置したい、そういった物理的な制約に悩まされてきました。

いわゆる小さなサイズで単機能が求められていたのです。

単機能の場合はメーカーが組み込む基盤として開発しないとなりませんでした。個人で実現するには出資を受けて工場と契約し、大量生産しないと安く収まりません。

様々なアイディアがあっても、こういった制約から夢物語で終わることが世界中で多かったと思います。

そこへ!SDカードを記録媒体として自由にOSを選べ、最低限かつ現代にあったインターフェイス(入出力)を持った小さなサイズのRaspberryPiが登場すればどうでしょう?

しかも!価格は当時25ドルという格安でした。当時のマザーボードを新品で購入する場合、5000円以上はしましたし、そもそもサイズが違います。CPUやらメモリも別途購入するとなれば数万円はかかります。それがCPUもメモリも付いてテレビに接続する一般的なHDMI端子を装備してすぐに利用できるワンメイクボードは大変魅力的です。

私個人も思わず目を疑い、え?と驚きました。水面下で開発が進んでいたとはいえ、その情報をあまり知らない者にとっては、いったい何なんだ?という驚きでした。その時に欲しいと思い、この製品でどういった仕組みができるのかと、あれこれ想像して期待していました。

ですから、何が凄い!といえば、

  • 購入費用が汎用コンピュータ基盤としては桁違いに安い
  • 安いのに必要な性能は揃っている
  • 自由に開発できるオープンソースのOSに対応している

優れていることはまだありますが、大まかにこの3点がこれまでに存在しなかった製品だったということです。

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なぜ?これ程に世界中で人気があるのか?

ラズベリーパイ財団のプロモーション活動は別にして、なぜこうも爆発的に世界中で人気になったでしょうか。

1つ言えることは、誰でも気軽に様々なことが出来るという非常に簡単だということが挙げられます。

この簡単というのは、手に入れるのも簡単(安い)、プログラミングを含めてシステムを構築する手段も簡単だということ。それまでに世界中で認知されているオープンソースの環境に対応しているためです。仮にプログラミングが出来なくても、OSやソフトウェアをパッケージした物をインストールするだけで最低限の環境が整うということがあります。ユーザーはそれを利用する手段を覚えればよく、特にプログラムを組み必要はありません。

また、世界中に広まった理由として、後で分かったことですが、意外にも産業用として利用されたためと言われます。出荷台数が増えて生産が追いつかず入手困難になり、ギークな方達を中心に話題となりました。本来は教育分野で利用してもらうために開発したと財団は発表しています。

発売された時期はlotが叫ばれた後、ロボット工学が人気が出て、ロボット甲子園に代表されるように自分で制御する機械を作る際のメイン基板としても利用されました。その後、世界中で単機能または簡易的なシステムを開発する方が増え、Raspberry Pi zero Wという非常に小さな基板でWi-Fiが付いて日本円で僅かに648円を実現しています。※このzero Wは日本では技術摘要が通らずに未発売のままです(2017年7月現在)

この小さな汎用コンピュータは、少しコンピュータに覚えのある子供ならば、より簡単に学べますし、試行錯誤するのも容易です。単機能ボードとはいえ性能は高機能です。拡張性も充分なうえ、追加で購入する部材も驚くほど安く済みます。子供のお小遣いでも充分に購入して利用できるというのは他のコンピュータには真似できません。

これに近い物というとスマートフォンのアプリ開発が挙げられるでしょう。Appleも教育方面を意識した開発環境を提供していますが、とにかくスマートフォンもMacもWindowsも子供には高価すぎます。

これからのコンピュータ

日本では「大は小を兼ねる」と言いますが、逆に小は大では代用できません。唯一無二の存在になり得ます。

また個人的に小さい物は好きです。小さい物は役不足になりがちですが、色々な物に転用できますし、何より身軽に利用できます。

このRaspberryPiに似たスマートフォンの世界も小さい、薄い、軽いを追求している部分で非常に似通っています。テクノロジーの進化で高性能な高度な技術でより小さくすることが可能になっています。

何かのシステムを構築するのに既製品を買う時代は過ぎました。これからは柔軟なアイディアで簡単に手軽に自分で構築する世界が一般的になるでしょう。

しかも子供はこれらに触れて育ちます。教育によって知識と技術が備われば、可能性は無限大のように感じます。

そしてRaspberryPiの最も優れていることは、何よりも楽しいということです。電子部品を組み合わせてプログラミングして、うまく光る動く音が鳴る、そういった結果がすぐに分かり、出来たという達成感を気軽に味わえるのは様々な物が溢れる現代において貴重な経験だと思います。

ラズパイダ

このサイト(raspida.com)では、RaspberryPiの楽しい部分をお伝えできるように記事を掲載していきたいと思っています。興味が沸きましたら一度購入して試してみてください!世界中に色々なアイディアがありますので随時ご紹介していきます!