最近、ラズパイ4が高スペック化してから、ラズパイに接続する記憶媒体で適当な物が無いかと思案することが多くなりました。基本はmicroSDカードにOSを入れる機器であるRaspberryPiは、あまりPCライクな使い方をしていなかったので、これまでは必要性は感じていなかったですね。
ラズパイ4と言えど、なかなかセカンドマシンという使い方は無理があります。サードマシンとしては利用価値はあります。それも何かに特化させ、ある程度自動で処理するような仕組みに好都合です。
小さい筐体の記憶媒体としてポータブルのHDDやSSDはちょうど良いかも知れません。
保存寿命の問題
そもそもmicroSDカードも頻繁な書き換えに向いていません。機械的に動くハードディスクドライブと違い電気的にデータを保持するフラッシュメモリー系は、速度こそ速いものの長期保存用ではありません。容量もまだ少ない状態です。
ハードディスクにしても長期という意味ではそれほど長期間というわけでもありません。一番大きな理由としてアクセスが多ければ機械的・物理的に動く部品があるため故障がし易い点があります。
単純な話。そんなにアクセスしない保存庫にしたら良いのでは?と思いますよね。
それはそれで寿命を縮める要因にもなり得ます。カビの発生は重症ですが、やはり動かす物はある程度は動かしていないと、いきなりフルパワーで動作させれば運悪くということもあります。
家庭用の外付けHDDをデータのバックアップに使った場合、毎日それなりに読み書きがあればメーカー保証の1年間保ち2年間使えれば御の字だと思います。(特に仕事用)
私の経験では、ある事務系システムのバックアップ用に、NASではなくUSBの外付けHDDの方が安価なので、それを1台購入していただき決まった時間でバックアップを取り続けると、2年以内に故障することが多かったことを思い出します。
昔の話なので、現在はより性能が上がっているハズなので、そこまで顕著なリスクはないかも知れませんし、クラウドストレージや安価なNASなどもあるため、USB接続の物はビジネス現場では少なくなっていることでしょう。
個人用としては3年は保ちますし、音が大きくなって怪しいものの5年物も1台使っています。およそ3年くらいで異音の手前状態になっていますね。皆さんはどうでしょうか?
多重化で保存
良い言葉が見つかりませんが「多重化」の保存は、今は個人でも出来るのでオススメです。
- メインPC
- クラウドストレージ
- 外付けHDD
- NAS
出来れば自動化させると楽です。
決まったフォルダに入れた物は自動同期でクラウドストレージへコピーさせ、任意のファイルは手動で外付けHDDへ、そして定期的にNASなどWi-Fi内の保存用システムへ自動コピーをすれば、3重です。
難しくはありません。
決まったフォルダはMacならiCloudドライブ、WindowsならOneDrive、と常に同期させて置けば放り込むだけです。
メインPCのよく使うフォルダを同期設定しておいてもいいでしょう。ここは何も考えなくてもWi-Fi内に居ればOKです。
サードパーティーのサービスを使っても良いです。
- Googleドライブ
- DropBox
- Box
外付けHDDドライブは安価で大容量かつ手軽に抜き差しできる点が利点です。ファイルを頻繁に取り出す上に、色んなPCで利用するのにも向いています。持ち運ぶならポータブルも活躍します。
一方、安価ではないですが、NASのRAIDでミラーリングは保存に向いています。それにファイルの取り出しや複数マシンでも快適なことも外付けHDDと共通です。どちらもHDDドライブを使う点で同じです。高価にはなりますが。
ラズパイを簡易NASに
ラズパイ4はメインPCライクというよりNASの基板で使うには向いていると思っています。
ラズパイダでも人気の記事となっていることから、皆さんもある程度安価に構築したいでしょう。
基本性能で言えば、RaspberryPi3B+で良いのですが、なにせUSB外付けのHDDを繋ぐことを考えるとUSB2.0では現実的な速度ではありません。メモリーも同じ理由で少し足りません。逆にGPUは関係ありませんし、小さなモニターを付ければ状態を確認するのにも便利です。
ラズパイ4では勿体ない性能ではあります。唯一、ギガビットイーサネットをフルに使う点と、メモリーに1GBより余裕がある点を除けば、microHDMIが2つあっても使いませんからね。
価格も4GBでは6,600円以上するわけで、まだ市場には少ないもののラズパイ4の2GBモデルが適当でしょう。個人的にはRaspberryPi3B+にギガビットイーサネットとUSB3.0なら・・・と思いますが。
小さなポータブルHDD(SSD)
長期間保存でなければ、本体が小さいRaspberryPiには同じく本体が小さいポータブルHDDやSSDが最適です。
大きなファイルも扱えるので、ラズパイ4がデスクトップPCライクになります。
やはり安価なのはHDDドライブの方で、1万円以下で3TBくらいは購入できます。ラズパイ4ではそんなに必要もないので1TBでも充分です。
容量が必要無いなら、むしろ読み書きの速度が速い製品の方が好都合でしょう。
そういう点で、近年はSSDドライブの大容量化も進み、同じフラッシュメモリー系のSSDドライブもだいぶ安くなってきました。
超高速の恩恵が受けられないラズパイ4なら、下位モデル(標準)で充分ですから、更にお安くなります。

一応、速度は小型高速モデルで530MB/sとなっています。しかし、ラズパイ4はUSB3.0までの対応でUSB3.2Gen2の恩恵は受けられません・・・。
名刺サイズで一応日本製なので、安心してラズパイ4にはちょうど良いと思っています。ラズパイ自体も名刺サイズですからね。
小型高速モデルは480GB以外にも1.9TBまであります。かなり割高にはなりますけど。
- 240GB
- 480GB
- 960GB
- 1.9TB
どうやらこの製品は「PS4 外付けドライブ」に最適として有名らしい?
バスパワーに注意!
ラズパイですべてのSSDドライブがバスパワーのみで動くとは限りません。バスパワーと呼ばれる電源アダプターが不要な製品は、PC本体から電力を供給して動きます。無論、SSDドライブはHDDタイプと比べて電力は小さくて済みますが、なにせラズパイは5V3Aが基本です。果たして足りるかどうか・・・。
容量も少なく(512GBくらい)、1台の運用で、他にUSBポートで電力を食わない状態なら、ラズパイ4なら動くでしょう。
USBポートにもう一つバスパワー用に分岐しているケーブルがあると安心かも知れません。製品にもよるので、公式ページで確認するか動作報告を調べないとならないでしょう。
ラズパイのデスクトップPCライク利用なら、240GBでも大容量に使えるでしょう。
小さなポータブルSSDはラズパイにとって邪魔にならず大容量に使えるのでオススメです。
・・・個人的にはデジイチで撮った画像を処理する専用端末にラズパイ4を仕立てようと思っています。
\ラズパイ4の8GBでSSDブートをおこない快適に使えています!/
