Twitterで販売することは知っていたのですが発売されました。「Pirate Audio」という名称で、これまでの「pHAT Speaker、pHAT DAC、pHAT Beat」を全部足して、LCDディスプレイとボタンを4つ付けた完成形のHATです。
これ、4種類同時に発売となっていまして、一見すると同じように見えますけど、コレだいぶ異なります。
ちょっとややこしいので、比較してみました。参考にしてください。
4種類を写真で比較

これは4つの内の1つで、ライン接続(3.5mmジャック)できるバージョンです。
他に、ヘッドフォンに最適化された同じく3.5mmジャック接続できるもの、赤黒のステレオ線を繋げるステレオAMP、小さなスピーカーコーンが付いているスピーカータイプというラインナップです。
価格は全て同じ£19.50
- Pirate Audio: Line-out for Raspberry Pi
- Pirate Audio: Headphone Amp for Raspberry Pi
- Pirate Audio: 3W Stereo Amp for Raspberry Pi
- Pirate Audio: Speaker for Raspberry Pi

これ、とっても迷いますね。
それぞれが特徴的で機能も異なります。裏面が一番分かり易かったので比べてみましたが、これ、全部の機能が使えたら良かったのに!って思いますよね。
4種類をスペックで比較
Pirate Audio Line-out | Pirate Audio Headphone | Pirate Audio 3W Stereo Amp | Pirate Audio Speaker |
---|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
Line-level digital audio (24-bit / 192KHz) over I2S | Amplified digital audio (24-bit / 192KHz) over I2S | MAX98357A DAC / amplifier chip x2 | MAX98357A DAC / amplifier chip |
PCM5100A DAC chip | PCM5100A DAC chip | MAX98357A DAC | MAX98357A DAC |
PAM8908 headphone amplifier chip | |||
3.5mm stereo jack | 3.5mm stereo jack | Stereo 3W (per channel) audio out | Mini speaker付き (1W / 8Ω) |
Push-fit speaker terminals | Push-fit speaker terminals | ||
Switch for stereo / mixed-down mono modes | |||
利用方法 ライン接続スピーカー ミュージックプレイヤー | 利用方法 ポータブルプレイヤー ヘッドフォン向け | 利用方法例 スピーカーと接続する ミュージックプレイヤー 組み込み向け | 利用方法例 ラジオ 効果音プレーヤー ライト向けゲーム機 |
共通 |
1.3" IPS colour LCD (240x240px) (ST7789 driver) Four tactile buttons Mini HAT-format board Fully-assembled Compatible with all 40-pin header Raspberry Pi models Pirate Audio software Dimensions: 65x30.5x9.5mm |
Line-outとHeadphoneタイプがこれまでのpHAT DAC?
3W Stereo AmpがpHAT BEAT?
Speakerは、pHAT Speakerと同じような作りをしています。
まとめ
いずれも共通しているのは、LCDディスプレイとボタンが付いていることです。更に全てのDACは24-bit / 192KHzのハイレゾ対応です。
耳が貧乏な私でも音が良いことは明白に感じます! pHAT DACも1,600円くらいなのにいい音だと思います。
dtoverlay=hifiberry-dac
とあるため、これまでのpHAT DACと性能は同じでしょう。
また、LCDディスプレイはSPI接続なので、GPIOを使っていません。
制御はPython言語で可能で、ドライバなどを含めてPimoroniらしくコマンド一発でインストール可能です。
git clone https://github.com/pimoroni/pirate-audio
cd pirate-audio/mopidy
sudo ./install.sh
MPDのmopidyとして入っていますね。
Mopidyならカスタマイズ可能

もちろんSpotifyやMoodeでも利用可能です。
自分でボタンを増設しなくても最初から4つ付いているため、再生、停止、曲送り戻しなどでこれまでよりも簡単に割り当てできそうです。
これにBluetoothボタンの制御まで入れれば、凝った使い方が出来そうな感じがします。
注意:ケースの上面と裏側が干渉するため、ヘッダーを底上げするブースターヘッドが必要です。
何よりもディスプレイの制御がしてみたいと思います。楽曲のカバー画像は元より、イコライザーやその他の情報を表示できるとアイディアが膨らみそう。
これで古いラジオを魔改造してオリジナルのオーディオ機やポータブルプレイヤーが作るのは夢が膨らみます。電子工作が苦手な人にとってはとても魅力的に思いませんか?
価格はどれも£19.50となっていて、付加価値税を抜くと£16.25 (VAT抜き)、日本円で2,602円になります。
Pimoroni側の表示では¥2,277でした。
これに送料が£6.50(1,041円)かかります。
さて、どれを買おうか。
参考:https://shop.pimoroni.com/collections/pirate-audio

とても魅力的なpHATの情報でした。