キーボード一体型Raspberry Pi 400 使用レビュー

キーボード一体型Raspberry Pi 400は、2020年11月に発表され、日本では2021年春頃に発売の予定でした。パンデミックの影響もあったのでしょうか、記事執筆時点(2021/07/05)では日本では発売されていません。その後、2021年7月29日に販売を開始されました。

そのため、記事執筆時点では日本の技適を通過していない技適未取得機器です。今回、ラズパイダは特例措置を届け出て使用し、ご紹介しています。

この無線設備は、電波法に定める技術基準への適合が確認されておらず、法に定める特別な条件の下でのみ使用が認められています。この条件に違反して無線設備を使用することは、法に定める罰則その他の措置の対象となります。

主に使用感をお伝えします。

目次

技適の特例措置を申請した

他のサイトでもRaspberry Pi 400のレビューが既にあります。ラズパイダとしては、発売してからレビューしようと考えていました。しかし、冒頭のように、一向に発売されないので待ちきれませんでした。

技適が通っていないため、いわゆる180日ルールの特例を申請しました。カードリーダーとマイナンバーカードがあれば、とても簡単です。エラーになることもなく、分かりづらく感じる部分もありませんでした。

こんなことを言っては失礼ですが、政府系のシステムにしては使いやすかったフォームです。e-Taxをご経験済みの方なら、特に問題なく10分程度で終わります。

届け出の解説は他のサイトに譲ります。中でも、私も目標としているサイト「PCまなぶ」さんの解説ページが分かりやすかったのでオススメです。

キーボードとしての使用比較

キーボードの大きさからみてみます。

mac純正のキーボードより一回り大きいくらいで、同じような比率です。

Pi 400より以前に発売された公式キーボード(ただのキーボード)とは同じ大きさです。

段差があるため、異なるサイズに見えますが、縦横サイズは同じです。

キーボード自体の打ち心地は、1,000円キーボードと変わりません。Pi 400には熱を逃がすヒートシンクも兼ねた金属の板が入っています。

見た目と重さ

キーボード下にヒートシンクを兼ねた金属があるせいか、押したときにそれなりに剛性があります。そこまでフニャフニャした感じではありませんでした。

ただ、キーは柔らかくストローク感がペコペコなのは仕方ないかな。でも、価格からしたら及第点ですよ。これ1台でLinux系とはいえ、立派なパソコンです。(マイコンか)

大人はともかく、見た目はお子さんが気に入りそうです。

重さも絶妙でして、重さを感じても重いというより、存在感がある程度です。ただのキーボードと言われたらそう思うかも知れません。

むしろ日本でも1,000円以下で売られているキーボードが、軽すぎてペラペラ感があるため、しっかりした作りのように感じられます。

廃熱

廃熱は、ファンもないので心配されました。しかし、2時間くらい触った印象は、全く気になりませんでした。キーボードケース裏面にスリットが入っています。

右側上部がCPUの位置です。指でも気になりません。

GPIOの切れ口からほんのりと熱を感じますので、下部のスリットと全体に広がったヒートシンクも含め、それなりに廃熱できているようで安心しました。

オーバークロックをして、CPUに負荷の掛かる使い方だと、ほんのりが暖かいレベルまでは行きそうな印象です。初めての人は、指摘されないと気が付かないと思います。

単品とセット品がある

Raspberry Pi 400は、公式からいくつかセットになった商品と、単品と選べます。これが日本で発売になった時、どうなるかは未定です。セットについてくるbeginner'sブックが英語ですからね。

私は単品で購入しました。

手持ちのAnker製USB-C電源アダプターと、公式キーボードについていた公式マウス、汎用的なHDMIケーブル、microSDカードで試しました。

単品のPi 400と手持ちのマウスと電源、HDMIケーブル

既にいくつか周辺機器をお持ちであれば、単品でも問題ありませんね。初めての人はやはりセット品が良いでしょう。

microSDカードの挿入口

Raspberry Pi 4と違い、microSDカードの挿入口はスナップ式です。取り出す時に少し押せば、ピョコッと出てくるタイプです。

挿入口が奥まっているので、これじゃないと確かに厳しい。

でも、ここが一番壊れそうな予感もします。

Raspberry Pi OS

先ずは取りあえず基本のRaspberry Pi OSから試してみました。Raspberry Pi ImagerでmicroSDカードへ書き込みました。記事公開時点のバージョンBuster(2021-05-07)です。

フルパッケージをインストールしました。

動作もいつも通りです。

Ubuntu Desktop 21.04

記事公開時点で最新だった21.04をインストールします。

公式サイトからダウンロードせずとも、Raspberry Pi Imagerで書き込めるから楽ですね。

こちらもCPUのクロック周波数が上がった差は、体感ではなんとなくしか感じません。いつも通りでしょう。(ほんの少し違うかな)

Pi 400には電源ボタンがある

Raspberry Pi 400には、F10の箇所に赤い電源マークが追加されています。

キーボード上の赤色は、すべてファンクションキーと合わせて利用します。

Raspberry Pi には電源ボタンという概念がない基板でしたから、初心者には分かりやすいのではないでしょうか。昔のmacのキーボードにも物理ボタンがありました。(今は複合キー)

Raspberry Pi 400の場合は、ファンクションキー(Fn)と同時押しです。

電源オンFn + F10またはF10のみ
電源オフ(ソフトパワーオフ)Fn + F10を2秒間
電源オフ(ハードパワーオフ)Fn + F10を10秒間
Pi 400の電源ボタン

挙動が違う

Raspberry Pi OSで試すと、ソフトパワーオフは画面がそのまま暗転して落ちました。

一方、Ubuntu では、終了ダイアログが出る形式です。

Ubuntu Desktop 20.04

何回か試しましたが、Raspberry Pi OSではダイアログはでませんでした。(?)
Ubuntuは非常に分かりやすいですね。

最後に価格

冒頭でお知らせしたように、日本では未発売だったので、購入するには海外しかありませんでした。

Pimoroniか、The Pi Hutなら日本へも配送してくれます。

今回はRaspberry Pi 400は単品でしたので、価格は£66.9(10,068円)で、VATを抜くと、£55.75 (VAT抜き)(8,390円)でした。

※VATはイギリスの付加価値税20%。日本には掛かりません。
※これに配送料が約1500円前後かかります。(クレジットカードの通貨レート率によって手数料が若干かかります)
※送料は重さや合計金額に依るので変動します。

セット品は、£117などでしたから、VAT抜きで£97.5 (VAT抜き)となります。

日本での販売予定価格が、単品は8,750円(税抜)、セットが12,500円(税抜)と予定されています。ただ、これも発売が遅れていることを考えると、変更になりそうな予感がしますね。

取り扱いが開始されました!

新型コロナ禍の影響で、簡単に手に入るようになるには、まだまだ先になりそうです。国内の代理店KSYでもお一人様一台の販売でした。

シンプルでいい

pi400-scr10

以前にラズパイダで行ったアンケートでは、Raspberry Pi 400はあまり人気がありませんでした。まだ知られていないこともあると推測しています。

机上がスッキリするのは、これまでと違い快適でした。基板が見えていないだけで初めての人には抵抗は少ないと思えます。

予想よりも意外としっかりしている印象でした。小学生は本当にコレでいいのにな、と改めて思います。

Rレッド

ICT教育の予算が5万円で、ほとんどの学校はChromebookとのこと…。Raspberry Piならモニター入れても3万円以下で収まるのに!

以上、Raspberry Pi 400を使用した現場からお送りしました。

ラズパイダのお気に入り度 4

おまけ

今回、Pi 400と一緒に、CYBER DECKというGPIOの拡張端子を購入しました。アイディア商品ですね。

GPIOを手前に持ってくる拡張端子

I2Sで接続する電子ペーパーやLCDなどが取り付け可能です。

HDMI接続とは違い、基本としてシリアルコンソールしか表示できません。あくまでもサブ情報を表示させるプログラムを組んで利用することになります。

面白いのは、拡張できるインターフェースがあって、温度センサーなどのモジュールを接続できる設計です。

手前にするのに、何も難しい機構ではなく、単純に端子を曲げているだけっていうのは笑えます。

pi400-scr6
曲げている!
Cyber Deck

サイズは2種類ありました。しかし、大きい方が売り切れ。仕方なく小さいサイズにしたので、小さめのLCDディスプレイを接続したり、電子ペーパーができたら楽しそうです。

IPアドレスを表示していたり、テキストメッセージを流すティッカー的な使い方、カレンダーと時刻を常時表示するような仕組みはどうでしょう。

おまけでした。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 良いなあ、ラズパイ色々使ったけど、これはコスパが最高ですね。持ち運びと接続が簡単。

    タッチディスプレーを組み込んだラズパイ3B+も使ってみましたが、モニターを持ち歩く必要がないのでコスパがいいけれど、タッチディスプレーの値段が高い。
    ま、モニター買わなくてもいいけれど。。
    画面が小さいので、プログラミング時には、ちょっと苦しい。
    老眼なんで、文字を大きくしたいんです。。とほほ。

    やっぱり初心者には、Pi400をおすすめだね。
    Pythonなどの言語入門用にもってこいじゃん。

    あー、私には特に必要ないのですが、Pi400..ほ、欲しいい。うう、我慢、我慢じゃー。。

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