デスクトップPCとして使うRaspberry Pi のキモはSSDドライブ

Raspberry Pi が3B+になった辺りから、ラズパイをデスクトップPCの代替として使えないかな、と書いてきました。

Raspberry Pi 4Bの登場により、ハードはそれなりにクリアしてきた反面、Raspberry Pi OS(旧Raspbian)側で対応しきれていない部分も多く、あまり現実的ではありませんでした。

今回、実際に利用してデスクトップPCの代替手段としてRaspberry Piを選ぶ際の構成を考えてみました。

お陰様でこの記事は、「Raspberry Pi パソコンとして使う」検索1位!
たくさん読んでいただけて光栄です!

目次

ハードウェアはRaspberry Pi 4

デスクトップPCとして使うにはRaspberry Pi 4が最適です。Raspberry Piの各モデルの中で、その時点で最新で性能が高い基板を選ぶのは必然でしょう。今後、Raspberry Pi 5などがリリースされれば、それに超したことはありません。

2020年〜2021年はRaspberry Pi 4 の8GBモデルが最適です。

Raspberry Pi 8GBモデル

一般的にデスクトップPCとして重要視するのはCPUの速度とメモリー搭載量、ネットワーク速度、そしてビデオ描画のGPU性能、記憶媒体であるシステムドライブの性能です。

  • CPUの速度は十分か?
  • メモリーが何GB搭載されているか?
  • 描画に影響するGPU(グラフィック用プロセッサ)性能は?
  • 記憶媒体は十分か?(容量と速度)

CPU速度

この中で、CPUの速度はRaspberry Pi 4モデルの場合、高負荷でなければ及第点です。

一般的なPCとは単純に比較できませんが、少し古いノートPCの体感速度と同等です。とはいえ、OSがWindowsではないため使用感は軽く感じるハズです。

メモリー

メモリーもRaspberry Pi 4ならば、4GBと8GBから選べることを考えると最低限は確保されています。

ただ、ビデオ(GPU)メモリーと共用なので、当然ながら4GBモデルより8GBモデルの方が余裕があります。

但し、本体であるRaspberry Pi 4基板の価格は当然ながら異なりますから、メモリー8GBモデルの方が良いとしか言えません。4GBモデルであっても用途によってはストレスを感じませんので、コストパフォーマンスを考えて選んでください。

これまで手に入りやすいのはメモリー4GBモデルでした。可能な限りデスクトップPCライクに仕立てるなら、メモリー8GBモデルを選ぶべきでしょう。

GPU性能

GPUは前モデルの3B+よりも性能が上がっています。

microHDMIのHDMIコネクタが2つあることから分かるように、4Kのデュアルディスプレイが可能です。

PC用のビデオカードのようにデュアルディスプレイができると思うと、オンボード且つ安価なラズベリーパイは、とてもコストパフォーマンスが良いといえます。

搭載するOSの影響もあります。チューニングされた公式のRaspberry Pi OSで使い勝手と性能の本領を発揮できます。

記憶媒体は主にmicroSDカード

最大の欠点は、OSの要である記憶媒体がmicroSDカードに依存していることです。

microSDカードの利点もあるのですが、デスクトップPCライクに使うPCの代替として考えると、ここは致命的です。
この場合、容量の問題よりも速度と耐久性の意味になります。

幸いなことに、2020年後半に公式で外付けのHDDやSSDドライブにシステムを移して起動できる仕組みがRaspberry Pi 4にも採用されました。

まだまだ手順は複雑になります。全く初めての人に誰でもというわけにはいきません。

それでも公式から用意された方法でUSB接続のドライブから起動できるため、デスクトップPCライクに使用したいなら、速度と耐久性の面でも必須になります。体感的には数倍の速さに感じますよ。

ネットワーク速度

ネットワーク速度はギガビットイーサネットも搭載しており、Wi-Fiも2.4と5GHz帯に対応しているので問題ないでしょう。( IEEE 802.11.b/g/n/ac)

こちらもデスクトップ利用であれば必須だと思います。

一般的なPCとも同等なので、Raspberry Pi 4からは心配する必要はありません。

32bitOSか64bitOSか

皆さんがお使いのWindows10もmacOSも64bitOSです。この部分はあまり詳しくない人も多いお話です。皆さんがご存じのPCは64bitへ既に変更されています。

※WindowsXPの頃は32bitのOSでした。macOS 9の頃は32bitでした。

ややこしいのですが、Raspberry Piのハードウェアはほぼ最初から64bitに対応していました。公式のRaspberry Pi OSが32bitしか無いため、本当の意味で性能は使い切っていません。

残念ながら、2020年も32bitOSのままでした。

しかし、64bitOSは開発が進んでいるので、恐らく2021年以降はRaspberry Pi OSも64bitOSが通常になるでしょう。

—— 現在ベータ版として利用しているRaspberry Pi OS 64bit版はとても快適です。

Raspberry Pi OS Imagerからダウンロード&インストールできるOSはまだ32bit版です。ここがデスクトップの代替としてはまだネックになっています。

公式OSもデスクトップ利用に近づいてきた

どのモデルのRaspberry Pi も電子工作用途であれば、GPIO端子に何かを繋げてやり取りすることが簡単です。

この場合は公式のRaspberry Pi OSを選ぶべきでしょう。

初心者向けのプログラミング学習にも公式のOSの方が最適です。

お伝えした「【更新情報】Raspberry Pi OS これまでよりもデスクトップ環境を意識した更新内容、PulseAudio、CUPSの採用など」の更新では、不足だった部分を補うようなアップデートに感じました。

これでオーディオ系の変更やプリンタードライバー&設定の追加など、より一般的なPCに近づいたといえます。

2021年11月にリリースされた最新のOS(bullseye)では、操作感に関わるデスクトップ環境が一番の変更点でした。(ウィンドウマネージャーがGTK2からGTK3へ変更)

GTK3とmutter

一般的なPCと比べるのはナンセンスですが、主要な部分はほとんど遜色なく更新されてきています。少なくてもこれまでのバージョン(Stretch以前)とは見た目も操作感も速度も全く別のOSのように快適になっています。

Chromium84

特に今回のアップデートにより、Chromium(Google Chromeと同等)v84とハードウェアアクセラレーションの調整によって、高品位なビデオの再生が可能になっています。

That’s done now, so you should see good-quality video playback on sites like YouTube. We’ve also, given events this year, done a lot of testing and tweaking on video conferencing clients such as Google Meet, Microsoft Teams, and Zoom, and they should all now work smoothly on your Raspberry Pi’s Chromium.

https://www.raspberrypi.com/blog/new-raspberry-pi-os-release-december-2020/

これはYoutubeのような再生はもとより、世界で必須になってきているビデオ通話アプリであるZoom、Microsoft Teams、Google Meetなどがスムーズに行えるように調整したとあります。

但し、残念ながら各アプリに用意されているクライアントソフトと呼ばれる専用アプリケーションはARM向けには開発されていませんので動きません。Webブラウザ(Chromium84)を介した利用ということになります。

一般のPCと比較するのは酷ですが、インストールするようなネイティブアプリ(Webブラウザ経由ではなく)ではないことと、Webカメラがどれでも動く訳ではないので、テレワーク用として代替になるためにはもう少し時間はかかるかと思っています。

この辺も64bit版への変更で一緒に解決してくれたらと期待しています。

他のOSもアリ

Raspberry Pi には別のLinux系OSも動作します。CPUのアーキテクチャといって構成が「ARM」となります。そのためLinuxならどれでも動く訳ではありません。

その中でもRaspberry Pi に公式対応している「Ubuntu」はおすすめです。

2020年末には、いわゆる皆さんがよく知るUbuntuデスクトップがサポートされました。(※これまではUbuntuServerだけだった)

デスクトップPCとして使うのには、公式のRaspberry Pi OSよりもUbuntuデスクトップの方が最適に思われます。どちらもDebian系から進化したOSですから、使い勝手もそれほど大きく変わりません。

ただ、Ubuntuだと少しだけ重く感じるかな、という印象です。

この構成は快適(2020年末版)

一口にデスクトップ利用の代替と言っても、全く同じことはできません。

それでもRaspberry Piで行うなら以下のような構成はどうでしょう。(※2020年末の時点で最良)

  1. Raspberry Pi 4 model B (8GB or 4GB)
  2. Raspberry Pi OSは64bit(※2020年末では32bitのみで64bitはベータ版)
  3. 外付けUSB接続のSSDドライブで起動

買ってきてそのままというわけにはいかない点で、まだ万人向けではありませんね。

公式の64bit版OSは公式フォーラムに情報があり、ダウンロード方法も特殊です。ラズパイダでもSSDドライブでの起動はまとめてありますので、ダウンロード方法も含めトライしてみたい人はお読みください。

この環境であれば、起動もとても速く、動作もキビキビしていて驚きます。

SSDドライブと、それを繋ぐSATA→USB3.0への変換ケーブルは必須です。どうやら記事と同じ物を購入される人が多い様子です。

参考までにこれです。

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中には認識しないケーブルもあるようですから、なるべく動作確認された変換ケーブルを選びたいですね。

SSDドライブは、同じ規格のSSDドライブであればメーカーは問いません。

SATAをUSBへ変換するケーブルを使うため、SATAという接続規格です。既に容量が1TBであっても安価になってきました。

特化型デスクトップPCとしてならOK

デスクトップ利用であれば、何でも同じようにこなしたいのは理解できます。まぁ、安価に代用できるのは有り難いですからね。

ただ、一般的なPCが7万〜20万というような価格帯と比べて2万円以下で用意できるRaspberry Piにそこまで求めるのはどうでしょうか。

以下の記事もお読みください。一般的なPCと同じに考えると恐らくガッカリします。

Raspberry Piはやはり何かに特化した利用がおすすめです。

印刷もなんなくこなすオフィスワーク用であったり、写真画像の簡易レタッチだったり、Webサービスを使う専用であったり、性能内で収まるデスクトップ利用はとても現実的になったと感じています。

個人的には、デスクトップPCライクよりも、家庭内メディアセンターと簡易ファイルサーバーとして活躍しています。自由に設定出来る点が魅力です。

何よりもRaspberry Piは消費電力が小さいから点けっぱなしにしても気にならないのが最高なんです。

ネットワーク上のサービス利用

クラウドでのデータ利用のみならず、遠隔操作用リモートデスクトップであったり、ネットワーク上のシステムを使うシンクライアント用途ならば、OSの種類そこまで重要ではない場合もあります。

万能的に使うパソコンでなければ、Raspberry Pi でも代替できるシーンはあるでしょう。

最新OS+SSDドライブ接続&起動

以上、ラズパイのデスクトップPC利用には、SSDドライブ接続&起動がおすすめなお話でした。

—— Raspberry Pi 4をパソコンのように使う

  • メモリー8GBモデル
  • OSはRaspberry Pi OSまたはUbuntu
  • SSDドライブ起動で速度を確保

特にRaspberry Pi OS bullseye以降の最新OSは、見た目と操作感が向上しています。より一層デスクトップ環境は快適です。簡易的な利用であれば、Raspberry Pi OS単体でパソコンを代替できるようになってきています。

パンデミックを経験し、これまでよりも在宅の時間が取れるならば、ぜひRaspberry Pi でアレコレ試してみてください。今後も役立つと思いますよ。

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