デスクトップPCとして使うRaspberry Pi のキモはSSDドライブ

Raspberry Pi 4B

Raspberry Pi が3B+になった辺りからデスクトップPCの代替として使えないかなと書いてきました。Raspberry Pi 4Bの登場によってハード的にはそれなりにクリアしてきた反面、Raspberry Pi OS(旧Raspbian)側で対応しきれていない部分も多く現実的ではありませんでした。

今回、実際に利用してデスクトップPCの代替手段としてRaspberry Piを選ぶ際の構成を考えてみました。

ハードウェアはRaspberry Pi 4

デスクトップPCとして使うにはRaspberry Pi 4が最適です。Raspberry Piの各モデルの中で、その時点で最新で性能が高い基板を選ぶのは必然でしょう。だから、もしもRaspberry Pi 5などがリリースされれば、それに超したことはありません。

一般的にデスクトップPCとして重要視するのはCPUの速度とメモリー搭載量、ネットワーク速度、そしてビデオ描画のGPU性能、記憶媒体であるシステムドライブの性能です。

この中で、CPUの速度はRaspberry Pi 4ならば、高負荷でなければ及第点です。ネットワーク速度はギガビットイーサネットも搭載しており、Wi-Fiも2.4と5GHz帯に対応しているので問題ないでしょう。( IEEE 802.11.b/g/n/ac)

メモリーも4GBと8GBから選べることを考えると最低限は確保されています。

ただ、ビデオ(GPU)メモリーと共用なので、当然ながら4GBモデルより8GBモデルの方が優れています。これは本体である基板の価格が異なりますから、8GBの方が良いとしか言えません。4GBモデルであっても用途によってはストレスを感じません。

最大の欠点は、OSの要である記憶媒体がmicroSDカードであることです。

microSDカードの利点もあるのですが、デスクトップ利用の代替として考えると、ここは致命的です。ドライブの話は容量の問題よりも性能という意味です。

幸いなことに、2020年後半に公式で外付けのHDDやSSDドライブにシステムを移して起動できる仕組みが採用されました。

まだまだ手順は複雑になります。誰でもというわけにはいきません。それでも公式から用意された方法でUSB接続のドライブから起動できるようになっています。

デスクトップ利用であれば必須だと思います。

32bitOSか64bitOSか

皆さんがお使いのWindows10もmacOSも64bitOSです。ここはあまり詳しくない人も多いうえ、よく知るPCは64bitへ変更されています。

Raspberry Pi OSに限ると、2020年も32bitOSのままでした。64bitOSは開発が進んでいるので、恐らく2021年はRaspberry Pi OSも64bitOSが通常になるでしょう。

—— 現在ベータ版として利用しているRaspberry Pi OS 64bit版はとても快適です。

Raspberry Pi OS Imagerからダウンロード&インストールできるOSはまだ32bit版です。ここはまだネックになっています。

2020年末では32bit版で我慢しましょう。

公式OSもデスクトップ利用に近づいてきた

どのモデルのRaspberry Pi も電子工作用途であれば、GPIO端子に何かを繋げてやり取りすることがとても簡単なRaspberry Pi OSを選ぶべきでしょう。初心者向けのプログラミング学習にも公式のOSが最適です。

先日お伝えした「【更新情報】Raspberry Pi OS これまでよりもデスクトップ環境を意識した更新内容、PulseAudio、CUPSの採用など」の更新で、デスクトップ利用としても不足だった部分を補うようなアップデートでした。

まだまだの感は否めません。それでも今回のオーディオ系の変更やプリンタードライバー&設定の追加など、より一般的なPCに近づきました。

https://raspida.com/wp-content/uploads/raspida-black-face-300x300.jpeg
パイブラック

印刷するか?という話はさておき…。

chromium84

特に今回のアップデートにより、Chromium(Google Chromeと同等)v84とハードウェアアクセラレーションの調整によって、高品位なビデオの再生が可能になっています。

That’s done now, so you should see good-quality video playback on sites like YouTube. We’ve also, given events this year, done a lot of testing and tweaking on video conferencing clients such as Google Meet, Microsoft Teams, and Zoom, and they should all now work smoothly on your Raspberry Pi’s Chromium.

https://www.raspberrypi.org/blog/new-raspberry-pi-os-release-december-2020/

これはYoutubeのような再生はもとより、世界で必須になってきているビデオ通話アプリであるZoom、Microsoft Teams、Google Meetなどがスムーズに行えるように調整したとあります。

但し、残念ながら各アプリに用意されているクライアントソフトと呼ばれる専用アプリケーションはARM向けには開発されていませんので動きません。Webブラウザ(Chromium84)を介した利用ということになります。

一般のPCと比較するのは酷ですが、インストールするようなネイティブアプリ(Webブラウザ経由ではなく)ではないことと、Webカメラがどれでも動く訳ではないので、代替になるためにはもう少し時間はかかるかと思っています。この辺も64bit版への変更で一緒に解決してくれたらと期待しています。

\ Raspberry Pi 4はメモリー8GBが最新 /

【セット概要】「データーベース」「Webサーバー」「NAS」「AI処理」「4K画像での2画面処理」などの高負荷がかかる処理を、長時間稼働させるのに必要な負荷テスト行い、当社で厳選した高品質なパーツを組み合わせたセットです。高品質なAnker製USB電源の採用、トラブルの原因になりやすい電源周りをデジタルモニターリングできるをType-Cケーブル、Raspberry財団認定モデル 高速タイプ 100MB/sec 128GB MicroSD、静音FANによる強制冷却など、高負荷運用でも長期に渡る安定稼働が可能です。また単品でご購入いただくよりお得です。

他のOSもアリ

Raspberry Pi には別のLinux系OSが動作します。CPUのアーキテクチャといって構成が「ARM」となります。そのためLinuxならどれでも動く訳ではありません。

中でもRaspberry Pi に公式対応している「Ubuntu」はおすすめです。2020年末にはいわゆる皆さんがよく知るUbuntuデスクトップがサポートされました。(これまではUbuntuServerだけだった)

デスクトップPCとして使うのには公式のRaspberry Pi OSよりもUbuntuデスクトップの方が最適に思われます。どちらもDebian系から進化したOSですから、使い勝手もそれほど大きく変わりません。

この構成は快適(2020年末版)

一口にデスクトップ利用の代替と言っても、全く同じことはできないと思います。それでもRaspberry Piで行うなら体験からも以下のような構成はどうでしょう。2020年末の時点で最良かと思います。

  1. Raspberry Pi 4 model B (8GB or 4GB)
  2. Raspberry Pi OSは64bit(※2020年末では32bitのみで64bitはベータ版)
  3. 外付けUSB接続のSSDドライブで起動

買ってきてそのままというわけにはいかない点で、まだ万人向けではありませんね。

OSは公式フォーラムに情報があり、ダウンロード方法も特殊です。一応、SSDドライブでの起動はまとめてありますので、トライしてみたい人はお読みください。

この環境であれば、起動もとても速く、動作もキビキビしていて驚きます。

特化型デスクトップPCとしてならOK

デスクトップ利用であれば、何でも同じようにこなしたいのは理解できます。一般的なPCが7万〜20万というような価格帯と比べて2万円以下で用意できるRaspberry Piにそこまで求めるのはどうでしょうか。

やはり何かに特化した利用がおすすめです。印刷もなんなくこなすオフィスワーク用であったり、写真画像の簡易レタッチだったり、Webサービスを使う為専用であったりと、性能内で収まるデスクトップ利用は現実的になったと感じています。

あっ、ブログを書く専用端末もアリです。

何よりもRaspberry Piは消費電力が小さいから点けっぱなしにしても気にならないのは最高です。

年末年始に時間を取って、Raspberry Pi でアレコレしてみてください。
ラズパイのデスクトップPC利用には、SSDドライブ接続&起動がおすすめなお話でした。

ラズパイダ

ラズパイダ

学べる楽しむ便利になる。小さいくせにヤケにパワフル。そんなRaspberry Pi をまだ知らない人に伝えたい。様々な場所で利用されているRaspberry Pi を知って「あっ、これもラズパイだっ!」だからラズパイダ!

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コメント

    • 匿名希望
    • 2020.12.14

    いつも最新情報ありがとうございます

    管理人さんはUbuntu MATE好きでしたよね?

    USB起動に正式対応した20.10は試されてないんでしょうか?
    https://ubuntu-mate.org/download/arm64/
    なかなか良い感じですよ

    EEPROM最新にして
    https://qiita.com/mt08/items/9799bb7ae760011832dc

    ここ参考に
    https://kledgeb.blogspot.com/2020/10/ubuntu-2010-13-ubuntu-2010.html

    意外と簡単でした

    • コメントありがとうございます。
      USBブートではないMATEは記事にしています。
      https://raspida.com/native-ubuntu-mate-raspberrypi4

      Ubuntuデスクトップのいわゆる通常版の方がインパクトありましたね。
      https://raspida.com/ubuntu2010-rpi4

      SSDドライブが余っているのが1台しかないので、Ubuntuも入れましたけど、今はRaspbianに戻しています。

      そうですね、UbuntuMATEもSSD起動でご紹介しても良いですね。ありがとうございます。

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