Raspberry Pi 400は2021年7月13日付けで技適を取得し、8月には日本国内で購入できるようになりました。記事執筆時点の12月では在庫も安定している様子です。
ラズパイダでは、技適取得前の6月に海外から取り寄せたPi400のレビューをするため、「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」を利用しました。
マイナンバーカードとカードリーダーがあれば簡単に申請が行えます。届け出をすれば180日以内の期限に限り、技適が未取得の機器を試すことができます。
期限内におこなう廃止届の送信、そして機器の回収まで忘れずに実行しましょう。
廃止の届け出
総務省から30日前にメールでお知らせが届きました。特例を使い申請したので、今度は廃止の届け出をしなければなりません。
この制度について、総務省のWebサイトには分かりやすく記載されている図があります。申請するときに感じましたが、国のシステムにしてはスムーズにできました。(言葉は仰々しいですけど)

廃止届も難しくありません。
先ず、申請時に総務省からのメールで知らされたログインIDと設定したパスワードでログインします。ワンタイムパスワードの入力で自分のユーザーホーム画面にある届け出した案件一覧から廃止届を送信するだけです。

廃止届の日付けは、未来の日付を設定できません。
ラズパイダでは評価レビューのために利用しました。今後はこの個体(Pi 400)の使用はできないためお蔵入りとなります。
新しいモデルを使いたい
法令遵守は基本としても、日本では技適未取得の機器の評価すらできない状態からは脱しました。失われた20年と云われるように、デジタルの分野で世界に遅れを取っている日本。特例を活用して新しい製品が開発されることになれば良いですね。
この制度は個人でも可能です。マイナンバーカードとカードリーダーがあれば、義務は生じますが合法的に海外の無線機器を試すことができます。
今後ラズパイダではRaspberry Pi関連に限り、特例の申請をして新しいモデルのレビューをお届けしたいと考えています。
ただ、現在は世界的に品不足で、そもそも海外も品薄状態ですが…。