このブログでもRaspberry Pi に使うmicroSDカードのフォーマットにPanasonicが配布している「SD/SDHC/SDXC用SDメモリカードフォーマッター 5.0」をオススメしています。

そんな中、そもそもRaspberry Pi って何ギガまでのSDカードが使えるのか聞かれたので、改めて記事にしておきます。
Raspberry Pi で使えるmicroSDカードの最大容量は32GB
実はRaspberry Pi 公式サイトで最大容量がいくつまで対応とは謳っていませんね。(あります?)
これは何故かというと、Raspberry Pi のシステムとして使えるのはFAT32フォーマットシステムだけなので、必然的にFAT32形式で使える最大容量になるからです。
※調べてみると64GBでもFAT32形式ならイケるということが分かりました。ただ、フォーマット環境がWindowsのみとなり、ソフトウェアも限定的なので、あまりオススメはしません。
タイプ名 | フォーマット形式 | 制限 |
SD/microSDカード | FAT12/16 | 1ファイルまたは最大2GBまで |
SDHC/microSDHCカード | FAT32 | 1ファイル4GBまたは最大32GBまで |
SDXC/microSDXCカード | exFAT | 1ファイル制限なしまたは最大2TBまで |
※exFATフォーマット自体は理論値で最大約18EB[エクスバイト])
どのSDカードのフォーマットでも制限が設けられています。そのため、よく使うSDHCは32GBで良いと思います。
特にRaspberry Pi では、実質FAT32しか対応していないで、32GBが最大ということです。
「SD/SDHC/SDXC用SDメモリカードフォーマッター 5.0」の場合、FAT32を選んでもmicroSDカードが64GBであれば勝手にexFAT形式になってしまいます。
本来、Raspberry Pi の基盤自体は64bit対応なので、おかしな話ですけどね・・・。もしかしたら次回のRaspberry Pi 4になれば完全に64bit対応にしてくるかも知れません。
FAT32形式で強制的にフォーマットする方法
Windowsマシン
WindowsならI-O DATA が提供しているフォーマッターが便利です。
http://www.iodata.jp/lib/product/i/2107.htm
他社製品は出来なくなっているようで?
buffalo製ならWEBに報告がありました。

I-O DATA ハードディスクフォーマッタ
このように残念ながらWindowsしかありません。
個人的にWindowsは検証も出来ず、する気もないのでスルーします。
Mac OSX
Mac OSXにもGUIで利用できるディスクユーティリティがありますが、これも同じく32GB以上はexFATになってしまいます。

そこでdiskutil コマンドで実行させます。
diskutil list
ターミナル.appでdiskutil list
と入力すると、繋がっているディスクとパーティションの詳細が確認できます。
ここで必要な場所の名前を必ず確認してください。
※マシンの環境により異なりますので、例の通りに行わないでください。間違えると大変なことになります。消えます!

この場合、もうフォーマット済みですけど、デバイス名disk2というのがmicroSDカードだと分かります。
sudo diskutil partitionDisk /dev/(ここにデバイス名 例:disk2) 1 MBRFormat "MS-DOS FAT32" "ボリューム名" 100%
Why OS X is limited to FAT16——Apple Suport
結論
32GB以上のmicroSDカードも使うことは出来ます。しかし、通常はRaspbianが対応しているのはFAT32形式のフォーマットのため32GBまでで制限がかかります。
これはフォーマット環境としてのソフトウェアが規格通りにフォーマットしてしまうためです。
64GBでもFAT32形式でフォーマットできるならばOKということになります。ただ、Windowsでもプロテクトを外すのにコマンドで作業するなど、初心者には更に敷居が高くなりますので、何も考えず32GBを購入してインストールした方が手っ取り早いです。はい。
Raspberry Pi 自体、軽量に使う物です。大容量時代でも、Raspberry Pi OSだけなら16GBで余裕です。
スタンドアローンで使わず、ネットワークも駆使するなら、大規模データはネットワークドライブに置けば問題ありません。
microSDカードについてはこちらの記事もよく読まれています。
コメント