何回か水草を種から発芽するまでをタイムラプス動画でご紹介しています。今回は、CPUが非力なRaspberry Pi Zero W上で、mencoderを使い動画に変換してみたところ、ファイルサイズによってはゼロでも実用的だなと思いました。
mencoderで作成
mencoderはデフォルトでは入っていません。インストール後、オプションを考えてコマンドで実行します。
sudo apt install mencoder
インストール後、jpgファイルの一覧を作成するため、テキストファイルを作ります。
ls *.jpg > stills.txt
jpgと同じフォルダで実行します。こういうのはCUIの方が便利ですね。
lsコマンドがリスト表示ですから、「.jpg」のファイルで一覧リストにして、それを「>」でstills.txtへ出力する。というわけです。便利。
コマンドにはたくさんのオプションがあります。
今回は公式サイトの例を元に、撮影したデータに合わせて変更しています。
mencoder -nosound -ovc lavc -lavcopts vcodec=mpeg4:aspect=4/3:vbitrate=8000000 -vf scale=800:600 -o timelapse.avi -mf type=jpeg:fps=30 mf://@stills.txt
撮影はアスペクト比は4:3で撮影し、800x600の解像度でした。フレームレートは1秒間に30コマ。つまり30枚のJPG画像を使う設定です。
撮影データ
約4日間の撮影枚数が582枚、約225MBでした。1枚約400KB計算で撮影しました。
出来た動画ファイル.aviは19秒で19.5MBのサイズとなり、別のアプリでmp4に変換したら3.2MBのファイルが出来上がりました。
Raspberry Pi Zero Wでは非力なため、撮影と同時に実行させることはしませんでしたが、ある程度の時間や枚数に達したら動画に変換させてみるのは良いですね。更に別の場所(クラウドストレージやネットワークドライブ)へ定期的にコピーさせれば、全自動です!
Skipping frame!
Pos: 19.4s 583f (100%) 3.55fps Trem: 0min 18mb A-V:0.000 [8033:0]
Flushing video frames.
Writing index...
Writing header...
ODML: vprp aspect is 4:3.
Video stream: 8033.161 kbit/s (1004145 B/s) size: 19480415 bytes 19.400 secs 583 frames
結果として、ファイルサイズが小さいとはいえ、10分に1回の撮影で582枚のJPGファイルは、Raspberry Pi Zero Wでも3分以内に変換が終了しました!
Raspberry Pi Zero Wよ、非力と言ってごめんよ。
フルHD以上の画質で枚数が多くなると、フリーズする可能性もありますので、別のマシンで実行した方が良いでしょう。
水草を種から観察

