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初心者でもラズパイでNASサーバーを作ってみよう!

Raspberry Pi でNASサーバーopenmediavault
この記事は約16分で読めます。
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Raspberry Pi は設定や機器を追加して色んな機能を持たせられます。もちろんNASサーバーも可能です。Raspberry Pi は買ってLチカやったものの、さて次はどうしようか? 勉強するためだけでは飽きちゃうなー。そういうときは実用的に使うと買った甲斐もあるものです。

個人的にはメディアプレイヤーって高いですし、あまりPCに詳しくない人には一般的ではありません。慣れていれば設定も苦になりませんけど面倒なことは事実です。

当ブログでは各種デバイス用にセットアップするだけではなく、実際に使うことを前提にRaspberry Pi の情報をお届けしています。

しかし、どうしても専門的で難しく感じてしまいます。コードとかコマンドとか・・・。

実際にコードを書いて紹介していてもリアルな知人には「面倒だなー」と言われることもしばしばです。そこで、やはりラズパイダとしては、なんとか簡単に手間を減らして、実用的な使い方をお手軽に導入してもらいたいと思い、いくつか記事にしています。

でも、難しいですよね。いや、面倒か・・・。

今回はNASという物を家庭内に設置して、家族で撮影した写真や動画などを転送し、それをテレビで映して楽しんだり、自分のスマホで閲覧したり、単にバックアップ場所にしたり、そういう使い方の前提として、先ずはNASのセットアップを(難しいところを極力省いて)ご説明したいと思います。ご参考にしてください。

NASサーバーとは?

NAS(Network Attached Storage)の略で、ネットワーク(LAN)上に接続することができるハードディスクのことです。

追記 ネットワークに繋がらない対処法その3まで追記しました。
追記 WEB管理画面にログイン出来ない場合の現象と解決法を追記しました。

今回の環境と使用したパーツ

openmedeiavault-nas4

今回の環境

Raspberry Pi 3Bまたは3B+を利用します。(3B+ならばWi-Fiの転送速度も期待できます。逆にZero系は避けます。)

\Raspberry Pi 4とOpenmediavault5(OMV5)の場合はこちら/

  1. openmediavault(NASサーバーOS)
  2. モニター——モニターは確認用で繋げました。ブラウザからの操作で必須ではありません。
  3. キーボード——これも後で取り外します。rootのパスワード変更のみ使用します。
  4. LANケーブルは接続しておいてください
USBハードディスク
これはケースとハードディスク本体を別々に用意する製品です。古いHDDの使い回しです。
USBHDDのフォーマットは事前にext4などへフォーマットする必要があります。

ラズパイ4でもOMV4で構築して便利に使用しています。(ラズパイ4とOpenMediaVault(OMV4)で少しまともなNAS構築

インストール方法

今回使うopenmediavaultはいくつかのインストール方法があります。Raspberry Pi 用に調整されたイメージが配布されています。それをインストールします。ファイルを間違えないでください。

OMV5のインストール方法が変更になりました

2019年末以降は単独のイメージではなく、Raspbian liteに追加する形に変更になっていました。
Raspbian Buster Liteをインストールした状態で以下のコマンド

wget -O - https://github.com/OpenMediaVault-Plugin-Developers/installScript/raw/master/install | sudo bash

ダウンロード場所

ダウンロード場所は以下のURLからどうぞ。

公式openmedeiavaultダウンロードページ

下にフォルダが並んでいます。今回はRaspberry Pi 用のイメージなので以下の画像通り、OMV_4_Raspberry_Pi_2_3_3Plus.img.xzです。(記事執筆時点のVer)

最新版でトライしても良いですし、この記事に合わせて同じバージョンで取り組んでください。古いバージョンでも後からバージョンアップが可能です。

img-OMV_4
img-OMV_4

「OMV_4_Raspberry_Pi_2_3_3Plus.img.xz」です。

OMV5のインストール方法が変更になりました

2019年末以降は単独のイメージではなく、Raspbian liteに追加する形に変更になっていました。
Raspbian Buster Liteをインストールした状態で以下のコマンド

wget -O - https://github.com/OpenMediaVault-Plugin-Developers/installScript/raw/master/install | sudo bash

microSDカードへ書き込む

microSDカードのフォーマットをします。

分からない人はこちらをどうぞ

関連記事Raspberry Pi で使うSDカードのフォーマット方法とOSの書き込み方法

SDカードフォマッター

balenaEtcherでイメージを書き込みます。

分からない人はこちらの「balenaEtcherでOS「Raspbian」を書き込む [2018年まとめ]」をどうぞ

[https://raspida.com/install-rasbian-balenaetcher]

burn-img

当サイトでは、現時点で安価でRaspbianと相性の良い台湾Team製のmicroSDカードを推奨しています。(→ 台湾Team製microSDカードがRaspberry Pi には最適)

性能が良いカードは他にもありますが、色んなOSを用意したいケースでコスパを考えての選択です。

初回セットアップ

ラズパイ(Raspberry Pi )に書き込んだmicroSDカードを入れて、USB電源アダプターを接続すれば起動します。

インストール時間は、大体20分くらいかかると公式サイトにありました。もっと速かったと思います。以下の画面になったら、一度ログインしてroot(管理者)のパスワードを変更します。

それ以外に操作はありません。

raspberrypi login:

ここにrootと入れ、次のパスワードはopenmediavaultです。

console/ssh:
– username = root
– password = openmediavault

以下の画像のように続きます。

first-login

よく読まないと間違って入力してしまいます。

raspberrypi login: root ←入力
Password: openmediavault ←入力
You are required to change your password :パスワードを変える必要がある
changing password for root.
(current) UNIX password: openmediavault ←先程と同じデフォルトパスワード
Enter new UNIX password: 自分で考えたパスワード
Retype new UNIX password: 自分で考えたパスワードをもう一回

なお、簡単な羅列のパスワードではシンプル過ぎるからダメっってなります。

ここでパスワードを変更するので、今後は自分で考えたパスワードとなり、デフォルトのopenmediavaultはコンソールとSSHでは使えません。

もしも間違えたりして、また最初のlogin:まで戻ってしまったら、全く初めての通りにやり直してください。——私もタイプミスしてやり直ししましたが、同じようなパスワードを求める文字が続くので、一瞬、何のパスワードなのか分からなくなります・・・。

タイトル画面が出てくればログイン成功です。(rootのプロンプト画面)

ロゴマーク

WEBインターフェイスから設定する

このOpenmediavaultは他のPC/MacからWEBブラウザを使って設定します。

WEB-UIの画面がそもそも表示されない人へ

現行の「OMV_4_Raspberry_Pi_2_3_3Plus_4.img.xz(2019-07-17)」では発生する確率が高いと思われます。お困りの方は解決方法の記事をご覧ください。

まとめてみた。

関連記事openmediavault(OMV4)でWEB-UIに接続できない場合の解決方法

ブラウザにIPアドレスを打ちます。先程の画像にもあったように、ログインする前でもログインした後でも、割り当てられたIPアドレスが表示されています。

ログイン前
ログイン前
ロゴマーク
ログイン後

今回、私の環境では「192.168.0.12」でした。

ログイン

WEBブラウザでアクセスすると、また別のログイン画面が表示されます。

初期ユーザー名は「admin」、初期パスワードは「openmediavault」になります。先程のrootとは違います。気をつけてください。

web interface:
– username = admin
– password = openmediavault

web-login

最初から日本語になっているのは有り難いですね!

ログインできない?その1

この記事のコメント欄だけではなく、他でもWi-Fiルーターの設定が間違っている場合が多く感じます。

あくまでも家庭内のLAN環境が整っている前提で記事を書いています。

ルーターが先にあって、後からWi-Fi機器を増設した場合、同じようなトラブルに困っている人がとても多いと感じます。心当たりありませんか?

関連記事:初心者専用RaspbianでWi-Fiの設定方法あれこれ

パイグリーン
パイグリーン

多分、後から増設したWi-Fi機器がブリッジモードではなくルーティング機能が有効だとパケットがグルグル回っちゃうよ。デフォルトゲートウエイは基本は1つです。

ログインできない?その2

コメントいただきました。このケースも多いと思うので追記しておきます。

私もwebguiが使えず困っていました。ルーターの設定ばっかり見直していてハマりました。使用しているネットワーク環境がIPv6に対応していないとPort80が動作しない?ようです。Openmediavaultの設定ファイルを編集してサービス再起動して直りました。同じ原因だといいのですが。

まきジャックさんのコメントより

(編集するファイル)

 sudo nano /etc/nginx/sites-available/openmediavault-webgui

私の環境のopenmediavault-webguiファイルのソースを参考にしてください。

root@omv-nas:~# sudo cat /etc/nginx/sites-available/openmediavault-webgui
server {
    server_name openmediavault-webgui;
    root /var/www/openmediavault;
    index index.php;
    autoindex off;
    server_tokens off;
    sendfile on;
    large_client_header_buffers 4 32k;
    client_max_body_size 25M;
    error_log /var/log/nginx/openmediavault-webgui_error.log error;
    access_log /var/log/nginx/openmediavault-webgui_access.log combined;
    error_page 404 = /404.php;
    location /404.html {
        internal;
    }
    location /extjs6/ {
        alias /usr/share/javascript/extjs6/;
        expires 2d;
    }
    location ~ ^/(css|fonts|js|images)/ {
        expires 2d;
    }
    location /favicon {
        expires 14d;
    }
    location ~ \.php$ {
        try_files $uri =404;
        fastcgi_split_path_info ^(.+\.php)(/.+)$;
        fastcgi_pass unix:/var/run/php-fpm-openmediavault-webgui.sock;
        fastcgi_index index.php;
        fastcgi_read_timeout 60s;
        include fastcgi.conf;
        fastcgi_param SCRIPT_FILENAME $document_root$fastcgi_script_name;
    }
    listen 80;
    include /etc/nginx/openmediavault-webgui.d/*.conf;
}

(変更する箇所)

 listen [::]:80 ipv6only=off;

listen 80;

(サービス起動と確認をする)

 sudo systemctl start nginx.service
(もしくはsudo systemctl restart nginx.service)
 sudo systemctl status nginx.service
パイグリーン
パイグリーン

どういう環境だとそうなるのかな?

パイレッド
パイレッド

お使いのルーターがIPv4しか対応していない機器か、IPv6の設定を変更しているか、もしくは接続プロバイダ自体がIPv6に対応していないと起こり得るので、少し前の古い機種なら確認した方が良いです。
OpenMediaVaultのバージョンアップに期待です。
ラズパイマガジンに載っていたようです。情報提供をありがとうございます。

ログインできない?その3

コメントいただきました。やはりルーターとか、配線とか、Wi-Fiとか、分かりにくいと思いましたので、図を作成しました。

ルーター配線図
パイブラック
パイブラック

これは基本の図です。ケースバイケースもありますけど、家庭ではこんな感じでしょう。

パイレッド
パイレッド

ネットワークは分かりにくいと思いますが、最小の構成で考えてください。Wi-Fi機は恐らくルーター機能付きが大半なので、増設した場合はルーターモードではなくブリッジモードにすれば、PCマシン達と同じ扱いです。同じLANポートですね。

ログイン後の画面

ログイン後

左のメニューから様々な設定ができます。

ここでは、ファイルを共有するという点に絞って設定していきます。

具体的には、USBハードディスクをマウント(認識)させ、ファイル共有のためsambaを有効にして、アクセス権を持つユーザーを追加し、共有するフォルダを指定します。

順番に行えば何も難しくありません。

  • USBハードディスクをマウント
  • sambaを有効
  • ユーザーを追加
  • 共有するフォルダを指定

では順番に設定していきましょう。

ここで設定の保存について!

設定は保存ボタンで保存しますが、一番最後にでも構いませんので、右上に出る適用も押下して反映されます。

保存ボタン

日時修正のためのタイムゾーンを変更

先ずはじめに日付を日本の時刻に合わせます。

[システム]-[日付と時刻]

タイムゾーン

Asia/Tokyoです。Japanでも大丈夫でした。プルダウンメニューから選びます。

sambaサービスを有効にする

sambaサービスが有効になっていないと思うので、有効にしておきます。

[サービス]-[SMB/CIFS]

sambaサービス

有効のボタンを押すだけです。

USBハードディスクをマウント

繋いでいるUSBハードディスクがマウントされているか見てみます。マウントされていないと思いますので、該当のUSBハードディスクの行を選んで、上部にあるマウントするでマウントします。

後から繋げて表示されていなければスキャンボタンでスキャンしてください。

ちなみにワイプというのは削除と同等です。パーティショニングをしフォーマットする時に使います。

LinuxのファイルフォーマットではないHDDを初めて使う場合は、ワイプからフォーマットしてください。

[ストレージ]-[ディスク]

マウント

今回は1TBのハードディスクを繋げてマウントしました。

マウントできない??

もしもマウントできない場合は、フォーマット(=ワイプ)をしないとなりません。繋げた外付けハードディスクがスキャンで表示されれば、フォーマットが可能です。

パイレッド
パイレッド

エラーが出て変更を適用できない・・・。

パイブラック
パイブラック

外付けハードディスクの書き込みに失敗したのかも?
もう一度、USBで繋げた外付けハードディスクのフォーマットからやり直してみよう。

アンマウントできない?

もう一度外付けハードディスクのフォーマット(=ワイプ)するためにハードディスクのアンマウントが必要です。

もしも同じようにアンマウントで悩んでいたら次の記事もご確認ください。

関連記事openmediavaultでファイルシステムを強制的にアンマウントする方法

ユーザーの追加

sambaサービスでアクセスできるユーザーを追加します。

[アクセス権の管理]-[ユーザー]

ユーザー

ここでは名前を「nas-user」にしました。コメントは任意です。

そしてパスワードを2箇所に入れて保存でOKです。このユーザー名とパスワードで他のマシンから接続します。

共有フォルダの設定

共有させ他から接続できるフォルダの場所を登録します。

[アクセス権の管理]-[共有フォルダ]

共有ポイント
共有を選ぶ

名前は任意で構いません。デバイスの欄はプルダウンメニューで選びます。先程、ハードディスクをマウントしたため、選べるはずです。出ない場合はマウントを確認してください。

パーミッションはアクセス権限です。デフォルトの読み書きのままで良いでしょう。

samba共有フォルダを有効

先程、ユーザーの追加と共有フィルダの作成をしましたが、sambaでは共有フォルダを有効にし、先程の共有フォルダの場所を設定します。

[サービス]-[SMB/CIFS]-[共有タブ]

smb共有フォルダ

選んで有効のボタンを押すだけです。他はとりあえずデフォルトのままで良いでしょう。

固定IPに変更する

IPアドレスは動的で変更になりますので、ここで固定IPに変更しておきましょう。

名前の変更

固定IPにも変更しますが、ネトワーク名であるホスト名も変更しておきます。

これなら次回から、ssh root@nas.localで接続可能です。(ホスト名はNASならば)

[システム]-[ネットワーク]

ネットワーク名

大文字と小文字と混ざった例になってしまっていますが、英語小文字で構いません。

固定IPの設定

イーサネットをスタティック(固定)にします。

※NASなのでWi-Fiでは設定していません。

[システム]-[ネットワーク]-[インターフェイスタブ]-追加(イーサネット)

イーサネット
スタティックアドレス

メソッドをスタティックと選び、アドレスを任意の(他と重ならない)ローカルIPアドレスにします。※ローカルアドレスやネットマスクは環境により異なります。

ここでは19番にしましたけど、分かり易い99や50なら重なりませんね。

ゲートウェイはルーターの番号です。

ネットワーク系がよく分からない人のために「IPアドレスとサブネットマスクを理解しよう!」に分かり易くまとめてみました。
確かにネットワーク系は難しいかも知れませんが、何度も設定していると理解してきますよ。
完全に理解できないとしても、よく使う場面のIPアドレスや設定方法だけでも覚えて置くと助かるでしょう。

この後さらに設定を続けるには、先程変更したIPアドレスまたは名前でアクセスし直してください。

また、再起動後はここで指定したIPアドレスになります。

こまでで基本的な設定は以上です。

今後もRaspberry Pi を使うのなら、こういったネットワークに繋いだり設定する場面が出てくると思いますので、基本的な部分は知っておきましょう。

最後に

一見して手間がかかるように思えますが、openmedeiavaultは、Raspberry Pi 用のイメージがあるから非常に簡単で安定しています。

他の方法や、他のOSでサーバーにする方法もあります。
しかし、調べたところ、この方法が一番簡単でした。

公式openmedeiavaultドキュメント

Raspberry PiでNASサーバーが出来上がったら、LibreELECを利用したメディアプレイヤーと連携すると更に快適です。

関連記事Raspberry Pi とLibreELEC9.0で作るAmazonプライム・ビデオプレイヤー

Raspberry Pi 4でもNASを構築してみました! 現在私はこのRaspberry Pi 4BでNAS(OMV4)を利用しています。

家庭で使うのに充分な機能のNASは、Raspberry PiとOpenmedeiavaultで実用的に構築可能です。Raspberry Piは、度の機種も電気代があまりかからないので頼もしいですね。

上手く出来ませんでしたか? ラズパイダフォーラムを利用していただき、詰まっている箇所が解決できるかも知れませんので投稿してください。(現在、コメント欄はスパム防止のため閉じています)

   

※この記事は2018年12月27日に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

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