LibreELECが久しぶりにメジャーアップデートしました。バージョンは9.0 (Leia)となり、現地2019年2月2日に公開されています。
今回は大幅なアップデートで新機能だけでなく、Kodiv18におけるLibreELECはファイナルリリースのため安定性も向上しました。次回はKodiもv19以上でのアップデートとなる予定です。
いつものごとく、公式サイトを意訳してお届けします。
新機能
意訳と共に新機能をみてみます。
LibreELEC 9.0(Leia)がようやく長い期間を経てやっと到着しました。 Kodi v18.0をベースにしたFinal 9.0リリースには、安定性を向上させハードウェアサポートを拡張するため、ユーザー体験に対する多くの変更と改良、および基礎となるOSコアの全面的な見直しが含まれています。
Kodi v18は、Kodi RetroplayerやDRMサポートのような(適切なアドオンを備えている)NetflixやAmazonのようなサービスからの非公式なコンテンツのストリーミングを可能にする新機能ももたらします。
主な新機能は、Kodi Retroplayerが搭載され、AmazonプライムビデオのようなVODの視聴がOS側で対応した点です。
そして安定性を向上したことは長い開発期間から期待されます。
- Kodi Retroplayer
- VODへの対応(Amazon、Netflixなど)
- OSの安定性
このKodi Retroplayerとは、Kodi(LibreELEC)の画面からシームレスにRetropieのようなゲームプレイインターフェイスへ変更してゲームが遊べるというものです。
非常に簡単にいうと、Kodi←→EmulationStationなど、を行き来できるということです。実はこれまでもできました。しかし、それはアドオンという形で、サードパーティが実現させたもので、今回はOS自体でサポートするということで異なります。
Kodi v18でレトロゲームの初期サポートと、Kodi内から直接何百ものレトロゲームをプレイする機能が追加されています。もちろんゲームROMは入っていません。合法なゲームで遊んでください。
VODの視聴もこれまでも可能でした。しかし、かなりピーキーな方法で誰でも構築できるものではありませんでした。このブログでもOSMCでの実現はできましたが、LibreELECでは挫折しています。
これが正式に対応ならば、これまでよりは簡単に構築できそうです。
早速やってみようと思います!

簡単だった
OSの安定性は、ここまでのバージョンアップでも実感してきたものですが、OSのコアであるKodiが枯れている(こなれている)ため、かなり安定性は確保できたのではないでしょうか。
v9.0以前も大きな不安定性ははありませんでした。数年前は色々と大変でしたけど…。
ダウンロード方法は2つ
LibreELECのダウンロード方法は2つあります。
- LibreELEC USB-SD Creatorというアプリケーションを使いダウンロード&SDカードへの書き込みを行う方法
- イメージファイルをダウンロードして別のbalenaEtcherなどを使ってSDカードへ書き込む方法
正直、LibreELECに関しては1のLibreELEC USB-SD Creatorを使う方が簡単で早いです。

書き込み手順は本当に簡単!





僅かに4ステップです。キャプチャ画像も5枚の簡単さです。特に説明も要らないでしょう。
マルチプラットホームに対応
細かい修正と新機能
ネットワーク周りの設定が強化されました。
SSHパスワードの変更が可能
SSHのパスワード変更が可能になりました。理由はVPNで接続する人が増えたためとしています。
それはVPNサービスをプライバシーのために使う人が多く、あまり理解せずにSSH、SMB、Webサービスを公開している人が増えています。
いくら接続がVPNであっても、サービスを外に公開しているなら意味ありませんね。外に公開しないでVPNで接続するといった方が分かりやすいでしょうか。外出先から安全に接続するためにVPNの構築は必須ですけど、他のサービス類がどうなっているのかも把握する必要がありますね。
公衆インターネットで見られるHTPCインストールの増加に対抗するために、変更可能なSSHパスワードとデフォルトのファイアウォール設定が追加されました。 増加の一因は単純な数学によるものです。 私たちのユーザーベースは拡大したので、HTPCを不適切にインターネットに公開するユーザーの数も増えました。 libreelecの静的パスワードは、ほとんどすべてのパスワード辞書リストに含まれているので、ユーザーに変更を勧めてもらうことが重要です。(SSHが有効になると初回実行ウィザードがプロンプトを出します)
簡単なファイヤーウォールの設定ができるのは有難いです。しかし、家庭内で使用する分にはこれまで通り設定も変更せず大丈夫でしょう。
セーフモードの搭載
これもよく分からないアドオンなどを入れてしまっても、問題を切り分けれることができます。
"Safe Mode"がKodiの起動クラッシュをカウントします。 起動に5回失敗すると、デフォルトの(クリーンな)設定と警告が表示されるので、ユーザーに問題があることがわかります。ただし、トラブルシューティングのためにGUIは表示されます。
こちらも通常利用で、特にアドオンのインストールなどをしない場合は必要ありません。ただ、安心ですよね。
DVBドライバー
広い範囲のDVBドライバーが提供されます。
テレビをLibreELECで視聴するということです。それにはハードウェアが必要です。テレビチューナーです。個人的にはテレビを観ませんし、チューナーも限られているので、あまり興味はありません。日本でも一部の人がこれでレコーダーとして番組を録画しているようです。
Rockchip
Rockchipについての細かな説明は割愛します。——マイクロプロセッサ(CPU)への対応はこれまで同様に限定的なサポートでアルファ状態のままとなり、Kodiのバージョンは更新されていますが、Rockchip 4.4カーネルコードベースに対するビデオ/オーディオの大幅な改善はありません。とありますので、次期バージョンで改善されるでしょう。
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Raspberry Pi4はメモリー8GBモデルなら余裕
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USBブートの構築方法を実践
ラズパイ4をUSB接続のSSDから起動する方法(USBブート)
新しいデバイスへの対応
Raspberry Pi のような他のSBCなどの対応デバイスが増えました。
それぞれリンクを貼っておきます。
Amlogic
- Khadas VIM(1) – requires a clean install if using current community images
- Libre Computer LePotato
Rockchip
- 96rocks ROCK960(https://www.96rocks.com)
- ASUS Tinker Board(https://www.asus.com/jp/Single-Board-Computer/Tinker-Board/)
- Firefly ROC-RK3328-CC(http://wiki.t-firefly.com/ROC-RK3328-CC/index.html)
- Khadas Edge(https://www.indiegogo.com/projects/khadas-edge-rk3399pro-hackable-expandable-sbc#/)
- PINE64 RockPro64(https://www.pine64.org/?product_cat=rockpro64)
- Popcorn Hour RockBox(https://www.cloudmedia.com/?product=popcorn-hour-rockbox-basic)
- Popcorn Hour Transformer(https://www.cloudmedia.com/?product=popcorn-hour-transformer)
- Radxa ROCK Pi 4(https://wiki.radxa.com/Rockpi4)
- Rockchip Sapphire Board(http://opensource.rock-chips.com/wiki_Excavator_sapphire_board)
- Mqmaker MiQi(https://www.armbian.com/miqi/)
まとめ
いかがでしょう。LibreELEC9.0のバージョンアップについてまとめてみました。
かなり期待が持てると思いませんか? 我が家のメディアサーバーは以前にLibreELECを利用していたものの、Amazonプライムビデオを観たくてOSMCで再構築しました。
問題なく視聴はできます。しかし、少し不安定なんです。シークすると止まったり・・・。
インターフェイスはLibreELECの方が操作もし易かったため、このバージョンアップでまた再構築しようと思います。
VODの視聴も含め、別の記事でまとめたいと思います。
AmazonVODのプライム・ビデオとメディアセンターOSのお話でした。
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