簡単になったラズパイとLibreELECで地デジ視聴&録画マシン

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LibreELEC

はじめに、この記事はmzyy94さんの「LibreELECで地デジを楽しむためにMirakurunとEPGStationを一発で動かす」を読んで構築しました。mzyy94さんがLibreELEC向けのDockerアドオンに対応したアドオンを作成し、LibreELECで使えるリポジトリを公開してくれています。助かりました。ありがとうございます。

ラズパイを地デジ録画サーバーにするやり方は沢山ネットに公開されています。今回はその中でもコマンド操作を行わずにできる方法、LibreELECに構築できる方法だったので実践してみました。

これなら私のような非エンジニアでも簡単に構築できます。LibreELECで動作させたかったので、渡りに舟でした。mzyy94さんの手順通りで問題なく構築できます。記事も分かりやすい。

ここでは実践した導入レポとして気が付いた点を中心にお伝えします。

まだRaspberry Piで地デジチューナーができることをご存じない人に向けてご紹介します。

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地デジについて

地上デジタルはコピー防止のためデータガードが施されています。テレビに挿入するB-CASカードでデータ信号の暗号を解除して視聴できています。これはラズパイで構築する場合も基本は同じです。

一般的なテレビや録画器機と同様に、録画したデータをそのマシンで再生させるのは法的に問題ありません。データを取り出して持ち出すにはダビング10やコピーアットワンスの影響を受けます。

録画したHDD以外に持ち出さない(複製しない)ことが基本です。

※コピーガードを解除することは違法になります。

Raspberry Piと地デジチューナー、B-CASを使う場合も、一般的なテレビや録画器機と同じように適法内で楽しんでください。

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LibreELECで地デジ

このLibreELECでの構築を選んだには主に2つ理由があります。

  1. 簡単だった(コマンド操作が要らない)
  2. LibreELECは追加でパッケージなど入れられないから

LibreELECはRaspberry Pi OS上とは違い、メディアセンターOSとしてsambaが導入されていたり、メディアを視聴するのに何も追加が要らない点が特徴です。設定するだけで使えます。

また、LibreELECはsshから繋いでも勝手にパッケージをインストールできません。その代わり、アドオンという仕組みで有志が作成したプログラムを導入することが可能です。

更に、今ではDockerに対応しているので、安全にプログラムの追加ができます。今回もリポジトリとして公開してくれているのでプログラムの更新も可能なんです。

最初はRaspberry Pi OSにドライバから入れて、視聴用、録画用のバックエンド・フロントエンドソフトソフトをインストールしていこうと思いましたが、結局はLibreELECで再生させたかったので面倒に思い、Harekaze add-on repositoryを利用させていただきました。

今回の環境

Raspberry Pi は4のメモリー4GBを利用しました。視聴だけなら3B+でも動くはずです。録画プログラムにメモリーを多く使用しますので、今回はRaspberry Pi 4にしました。

LibreELECのバージョンは記事時点でRaspberry Pi Imagerから書き込める「LibreELEC-RPi4.arm-9.2.6.img.gz」で、Kodiのバージョンが「Kodi 18.9」です。

  • LibreELEC 9.2.6 ラズパイ4用
  • Kodi 18.9

どうやらKodi 19からはUIが大幅に変わるようで、今回のDocker対応プログラムが動かないと報告がありました。(対応中の様子です)
Kodi 18.9で動作確認しましたのでバージョンに気をつけてください。

Raspberry Pi 4

メインのRaspberry Piは4のメモリー4GBで、気に入っているアーマーケースに収めました。

放熱に優れているので、長時間の高負荷に耐えられるように選びました。40度台で快適です。

Raspberry Pi 4 アーマード (4GBアーマーケース(ブラック:FANタイプ)

地デジチューナー

地デジのチューナーは有名なプレクスの物です。

USB接続ドングル型地上デジタルTVチューナー PX-S1UD V2.0

1chのもので、視聴と録画で排他利用になります。
観ているchは録画できますが、他のチャンネルを録画するなら観られない。(録画できない)

テレビが好きな人は4chの製品を購入した方が良いでしょう。

録画用のHDDは何でも構いません。USB3.0であれば速度も問題ありません。取りあえず1TBを用意しました。

B-CASカードとカードリーダー

地デジチューナーにはB-CASカードが必要です。合わせてカードリーダーも必要になります。

使わないテレビから抜いたカード

カードリーダーは有名なSCR3310を使いました。

確定申告などで使っていたものです。
どうやらこの機種が良いとネットでも書かれていました。(偶然ですけどね)私は2013年頃に購入したのでかなり年代物になってきました。

この画像の通り、読み込ませるのに裏側が上面になります。ICチップが裏にあるからです。

視聴・録画ソフト

使用しているソフトは、Harekaze2 PVR Repositoryで導入できる以下のプログラムです。

  • docker.harekaze.mirakurun
  • docker.harekaze.epgstation
  • pvr.epgstation

LibreELECのセットアップ

先ずはRaspberry Pi 4にLibreELECをセットアップします。

と言っても、いつものようにRaspberry Pi ImagerでmicroSDカードへ書き込んで設定をするだけです。

ラズパイダでも何度もご紹介しています。

リポジトリファイル

アドオンやリポジトリに慣れていない人には敷居が高いかも知れません。でも、やっていることはとても簡単です。

repository.harekaze2.zip」をダウンロードをします。

DownloadHarekaze add-on repository

これをLibreELECのsambaを利用してLibreELEC内の(例えば)Downloadフォルダなどに他のマシンから転送コピーします。

LibreELEC Samba設定

最初からSambaは有効になっています。他のPCからアクセスできませんか?

WindowsやMacのファイルブラウザからLibreELECが表示されています。(ネットワーク内など)ゲストで接続できるでしょう。

アクセスできない場合、Sambaの設定でパスワードを有効にして、ユーザー名とパスワードで接続する方が確実に繋がると思います。LibreELECの設定 - サービスからSamba設定を確認しましょう。

Zipファイルからリポジトリをインストール

メインメニューのアドオン内にある「Zipファイルからインストール」で、先程PCから転送したリポジトリのrepository.harekaze2.zipを選びます。

これでリポジトリがインストールされました。

続いてそのリポジトリからプログラムファイルをダウンロード&インストールします。

リポジトリからインストール


リポジトリからインストールを選び、3つのプログラムをダウンロードします。

便利な点はDocker本体や依存するファイルも一緒にインストールしてくれます。

作成者によれば、インストールする順番は下から順が良いみたいです。

  1. サービス内にあるMirakurun
  2. サービス内にあるEPGStation
  3. 最後にPVRクライアント内にあるpvr.epgstation

EPGStationの設定

これは後でも構いません。録画ファイルの保存先を変更しておきましょう。

アドオンをクリックして設定から入れます。

今回はUSB接続のHDDへ変更しました。

PVRクライアントインストール後

最後のPVRクライアントインストール後にエラー画面のように表示されます。でも大丈夫です。設定を促しているだけです。

「はい」を選び、WUIのIPアドレスを入力します。

クリックして入力する

テレビ映像を映し出すためのUIです。Docker(仮想)で動いているため、その出力先を指定します。

ここで少しハマりました。

http://(LibreELECのIPアドレス):8888/

この書式になっていました。

実際には固定IPアドレスではありませんから変更になる場合があります。(できればlocalhostで繋がると良いのですけど、ループバックできない??)

ホスト名はダメでした。

最後にスラッシュを付けて成功しました。ポート番号は8888指定です。

(LibreELECでもdhcp.confを変更できればlocalhost指定ができるかも知れません。追って調べてみます)

視聴できた

インストールと設定さえ合っていれば、ここでテレビを視聴できます。

私の場合、最初はNHKと地元局しか表示されませんでした。後述する、手動でチャンネル番号を設定すれば全てのチャンネルが可能になりました。ここは地域によって異なると思います。

テレビガイドの更新は待っていれば自動的に行いますが、チャンネル一覧の画面でマウスなら右クリックメニューで更新を選べます。瞬時にテレビ番組情報がダウンロードされるでしょう。(なかなか気が付かなかった)

細かい設定は個人差がありますので、PVR設定などイジってみてください。

やっておいたこと

インストールが終わった段階で行ったことを記載しておきます。

自動アップデートをオフ

今回のプログラムは、まだ次のバージョンには対応していないと見つけましたので、自動アップデートはマニュアル、つまりオフにしておきました。これで自動的にアップデートを避けられ、アドオンプログラムが動かないことはありません。

リポジトリ経由でアドオンプログラムを更新してから(こちらは自動)手動でアップデートをするつもりです。

多重音声を無くす

最初、副音声も同時に流れてしまったため、設定を変更しました。

プレイヤーの優先する音声言語をユーザーインターフェイスの言語にすると主音声だけになりました。先に日本語のユーザーインターフェイスに変更してからです。

音ズレ解消

これは記載がありました。音のズレがある場合はディスプレイの同期周波数に合わせて再生するを有効にします。(デフォルトはOFF)

チャンネル設定を手動でおこなう

LibreELECのSamba共有フォルダ内にあるConfigfilesフォルダの中にchannels.ymlというファイルがあります。ここでチャンネル名や番号を指定することが可能です。

手動になるため、バックアップファイルを作成し書式や空白などに気をつけて修正しましょう。

チャンネル番号はお住まいの地域によって異なります。以下のサイト(maspro)にある地域別から探してください。

参考https://www.maspro.co.jp/contact/bro/bro_ch.html

書式例:

 name: TOKYO MX
 type: GR
 channel: '30'

私も手動でいくつか設定したところ、無事に表示されました。

バックアップファイルを作成

システムとkodiのバックアップファイルを作成しておきました。最悪、この時点まで戻れるようにしました。

必須ではありませんが念のためです。

再度LibreELECを再インストールした後にバックアップファイルを復元から復元させます。

他のPC/Macからリアル視聴

Macデスクトップで地デジ視聴

同じ家庭内ネットワークにある他のPC/Macから、WebブラウザでEPGStationへWebUIで接続できます。

VLCなどストリーミング受信できるプレイヤーであれば、ライブ視聴や録画ファイルの視聴もストリーミングで可能なんです。

アドレスは先程指定した「http://(LibreELECのIPアドレス):ポート番号/」

上部メニューの「ライブ」は現在放送している番組です。

チャンネル名だと録画予約などのメニューが現れ、内容欄をクリックすると「視聴」のメニューが現れます。

ストリーミング配信の関連付けソフトが無いためか、m3u8のファイルを一旦ダウンロードすることになります。バグ?

中身はテキストで、URLが記載されているだけです。m3u8ファイルをVLCなどで開くと観られました。

これならLibreELECに繋いだテレビ、モニターだけではなく、PC/Mac、スマホ、タブレット等、ストリーミングで視聴できますからネットワークの負荷も小さそうです。

LibreELECにPVRを構築してみて

私はあまり(というかほとんど)テレビは観ません。それでもスポーツ中継は好きです。今だとMLBが開幕して大谷翔平選手の中継があった場合、恐らく夜中になるため録画したいなと思い構築しました。あとテニス。大坂なおみ選手も観たい試合があります。

単純な気持ち、テレビがPCモニターで観られるだけで満足でした。PCディスプレイということもあり、思ったよりも綺麗です。ブロックノイズは出ることはあります。(CPU率による??)

今回の構築は個人的に所持していた製品ばかりで、新たに購入したのはUSBドングルチューナーだけで済みました。

手に入りにくいのはB-CASカードでしょうか。使っていないテレビのカードを使いましたが、余っていないと少々難しいでしょう。

既にRaspberry Pi 4をお持ちなら、一度トライしてみてください。
mzyy94さんのリポジトリを使った構築方法が一番簡単かと思います。導入レポでした。

参考犬アイコンのみっきー

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ラズパイダ

お知らせ

おすすめセット品
これまでラズパイをたくさん購入してきたラズパイダがおすすめするセット品とアドバイスをご紹介!

コメント ご感想をお願いします。

  1. robocat より:

    最近のウインドウズアップデートで「LibreELEC」の参照が不可能に成った。
    WIN7のPC同士は参照できるのにNASは参照不可能に成った。
    でも「アドレスバーで直打ち」すればアクセス可能な状態。
    調べた所WIN7のレジストリーの「マスターブラウザ」の項目が消えた。
    新たに設定してもWIN7PCでマスターブラウザは復活しなかった。
    よって、「FreeNAS」の「smb.conf」を設定して見事に全部復活しました。

  2. junker より:

    ここで、質問させて頂いて良いか分かりませんが。

    EPGStationの録画ファイル保存先をNASに変更すると「Name : docker.Harekaze.epgstation | action | stop」となってしまいTVが視聴できなくなってしまいます。
    保存先をデフォルトに戻すと「Name : docker.Harekaze.epgstation | action | start」となり視聴可能となります。
    なにか、アドバイスがあればよろしくおねがいします。

    • ラズパイダ ラズパイダ より:

      コメントをありがとうございます。
      んー、私は保存先をNASにしていないので同じ症状は出ていません。記事の通りUSB接続の外付けHDDにしています。

      作者さんにお伺いしないと分かりませんが、NASだと転送速度が間に合わない??
      外付けHDDは今日も問題なく動作していますよ。

      それと、私と同じ1CHのキャプチャーデバイスの場合、1CHしかありませんから録画しながらTVは視聴できません。
      今回はそうではないと推察されますけど。

  3. みらくる より:

    OMV5をインストールして外付けHDDをNASとして使っているのですが、それをそのまま録画サーバーと兼用して外付けHDDに録画ファイルを保存していきたいと思っています。
    OMV5にDockerアドオンでMirakurunとEPGstationを導入することは可能でしょうか?

    • ラズパイダ ラズパイダ より:

      以前にも似たようなお問い合わせを数件いただいたことがあります。
      可能かどうかは分かりません。

      んー、MirakurunとEPGstationはWebのユーザーインターフェイスを持っていますので、むしろRaspberry Pi OSで仕立てた録画サーバーに、samba共有でPCからファイルも取り出せるようにしたら良いではないでしょうか。

      OMV5って、ファイルサーバーとしては設定だけで簡単(比較的に)で高機能かと思いますが、extrasでDocker、プラグインとか、OMV5中心の連携なので、とても複雑になると思われます。
      多分、Dockerアドオンでの作業でハマる予感がします。

      ラズパイダでは、再生機としてLibreELECと録画サーバーなら、比較的に簡単だなと思って構築しました。Amazonプライム・ビデオも観られるので、本当に再生マシンです。

      今のRaspberry Pi 4なら、メモリーも4GBありますし、エンコードはハードエンコ付いていますので、エンコードは速度を落とせば兼用も可能みたいです。
      更にギガビットイーサネットですから、録画中でも別のPCから他の動画も再生可能の帯域幅とリソース消費量みたいです。(私はやってませんけど)

      私はエンジニアでもなく自信もないので、機能を分けて使っています。
      OMV5を簡易NASとして、LibreELECは前述の通りに再生専用機です。
      Raspberry Piは消費電力が少ないので、24時間稼働も気になりません。LibreELECの方も付けっぱなしですが、使う時だけONでも良いかと。

      できても、OMV5だと権限(パーミション)が複雑になるでしょうから設定が大変そうです。私見ですがあまりお薦めできません。

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