最新(2020/02/10)のカーネルとファームウェアにアップグレードするとRaspbianが起動しなくなるバグに遭遇しました。これは深刻じゃないかなと思います。
バージョンアップに際し、テストで再現できなかったのか、単にその後にカーネルがバージョンアップして予期せぬトラブルなのか、まだリリースされて間もなくなため、明確な手立てが海外にもありません。
※その後対応版がリリースされて事なきを得ています。
追記:復旧しました。記事最下部よりリンクあります。
エラーの発生条件
コマンドで、sudo apt updateとsudo apt upgradeを行い、再起動すると起動時にエラーが表示され何もできません。
当然ながらSSHにも接続できない(起動前だから)ためmicroSDカードから再度イメージを入れ直すしか手立てがないでしょう。
[ 0.530840] bcm2835-clk fe101000.cprman: plla: couldn't lock PLL
[ 0.631843] bcm2835-clk fe101000.cprman: plla: couldn't lock PLL
[ 0.735166] bcm2835-clk fe101000.cprman: plla: couldn't lock PLL
[ 0.835890] bcm2835-clk fe101000.cprman: plla: couldn't lock PLL

フォーラムで同じような書き込みを見付けました。
Nope, that update seems to have fixed it in some cases and broken it in others. To be investigated tomorrow.
現地時間の10日の夜中にモデレーターShiftPlusOne氏から発言されています。
すると日本時間でも明日?以降なのでしょう。
海外の反応
推測になりますが、省電力機能の影響という書き込みも見受けられます。
また、アップデート前後にあったDebian側のカーネルの更新によって引き起こされた可能性もあるのかも知れません。
いずれにしてもDebian側のアップグレードに全てテストをできる状態ではないということもあります。一応、Raspberry Pi側もエラーは認識しているということですので、しばらく待つしかありません。
対処方法
新たにmicroSDカードを用意するしか手がありません。
最新のRaspbian Busterをイメージファイルからインストールした場合は、しばらくアップグレードはしないでください。
なお、修正されれば、恐らく起動不能になったmicroSDカードでも起動するようになる・・・かも知れませんので、個人的にも一応保存しておこうと思います。
アップグレードは数日は待った方が賢明です!
アプリケーションやライブラリをインストールする際、くれぐれもアップグレードは行わないでください。
やはりしばらくは様子見にしないとアップグレードは怖いですね。

参考:https://www.raspberrypi.org/forums/viewtopic.php?t=262649&p=1609818
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