ラズパイを扱っていてコマンドで操作することに抵抗がある人は多いでしょう。確かにマウスでもなくキーボードだけで操作するのは慣れないと思います。
そういう人はRaspbian Lite版を使う機会も避けると思いますが、それでは勿体ないです。そんなに難しく考えないで、このラズパイダのようなサイトを真似て実行してみてください。
追記:表現が足りなかったので追記と画像を追加しました。
ラズパイとLibreELECで再生できますよ!
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コマンドでラズパイの設定
デスクトップ画面がある状態なら、メニューから辿ってグラフィカルなセットアップウィザードでの設定が可能です。しかし、コマンドでも画面は異なりますが可能なんです。
この記事は、RaspbianでもLite版での設定をご紹介しています。
通常のRaspbianまたはRaspbianフル版と異なり同じセットアップウィザードではありません。
よくある日本語109キーボードで最適と思われる設定をリリースバージョン(2020-02-13)でご紹介しています。
ターミナル(LXTermial)で以下のコマンドでメニューのような画面が現れます。キー操作で選んで設定します。
sudo raspi-config

raspi-configは画像のように1〜9の番号と下部に2つの選択項目で構成されています。
主に選んで<セレクト>や<OK>を選択していきます。実はENTERキーでもセレクトなどと同じです。
また、下部の選択に移動するにはTABキーか→キーで移動できます。
キャンセルはESCキーでも大丈夫で一つ前に画面を戻す時などイチイチ下部にあるキャンセルを選ばなくても良い重宝します。
- 決定 = ENTER
- キャンセル = ESC
これらは例外はあってもPC全般で殆ど共通の操作です。ラズパイでも同じです。
キーボードの設定
キーボードの設定は皆さんが迷うと思います。なぜなら、選択肢が多いのに、使うキーボードに該当する項目が見当たらないからだと思っています。
そこで、他所でも取り上げられていますが、ラズパイダでも一般的なRaspbian Liteのraspi-config設定を載せておきますので参考にしてください。
ラズパイの初期設定で、言語や地域、Wi-Fiの国を設定することがあると思います。正直な話、キーボードの設定はしなくてもおよそ大丈夫なのですが、キーボードを使う場合のプロジェクトでは日本語キーと米国や英国といくつかのキーが異なるために困惑します。
実際、私も慣れているとはいえ「あっ、これはUSキーマップだった」と脳内変換するのに困る時があります。
言語・時間帯・Wi-Fi国の設定
raspi-configでの言語設定からみていきます。これから始めないとキーボードの設定も意味がありません。

番号4のLocalisation Optionsから言語、地域、キーボード、Wi-Fiの国を設定できます。

概ね、以下のように設定していきます。
選択する設定 | ||
11 | 言語の設定を追加削除 | ja_JP.UTF-8 UTF-8 |
12 | 時間帯の設定 | Asia -> Japan |
13 | キーボードレイアウトの設定 | ※次の項目で紹介 |
14 | Wi-Fiの国設定 | JP Japan |
この中で気を付けるのは、言語で日本語のUTF-8を選んだ後、システムデフォルトをどれにするか選ぶ点です。

Raspbian LiteはGUI(デスクトップ環境)がありませんから、基本はコマンドのみで操作します。そのため、米語、英語のUTF-8にしておかないと、ターミナルで文字化けが発生します。
もちろん、別にシステム用日本語フォントをインストールすれば回避できます。
面倒な場合は、最初から米語か英語の選択が良いでしょう。
ja_JP.UTF-8を選んだのにデフォルトはUS?
実はja_JP.UTF-8を選んだのはキーマップでJapanseを出すためです。実際はUSだけでも良いのですけど、そうするとUSキーマップしか選べません。
デスクトップ版であれば、日本語もガシガシと打ちますので、デフォルトもja_JP.UTF-8を選んでください。
もう一つ、Wi-Fiの国設定は、JPを選択していないとWi-Fiが有効になりませんので必ず設定してください。
同じRaspbianでもデスクトップ環境であればセットアップウィザードで意識せずに設定ができます。(そもそもraspi-configも使わないでOK)
ja_JP.UTF-8を選んでもシステムデフォルトはen_GB.UTF-8(英国)かen_US.UTF-8(米国)のままで良い。
Wi-Fiの国設定をしないとWi-Fiが有効にならない。
操作のプチヒント
raspi-configでのこの画面、日本語を選ぶのにだいぶ下にスクロールしないとなりませんね。

これはラズパイに限ったことではありませんが、矢印キーだけではかったるいですよね。特にターミナル画面内だとマウスホイールも使えません。
他のキー操作でページ毎に移動できます。
Windowsなら、PageUp PageDown で画面に出ている分を1ページとしてスクロールできます。つまり、この画像なら18行は飛ばせます。
macOSならば、fn + ↓ 下矢印で同様です。
このターミナルのような画面でなければ、リストの頭文字のキーを押すことで、そのアルファベットまでジャンプ移動ができます。
これらを使えば、大まかに移動できますから、その後に1行ずつ移動して選択できます。
オススメの日本語キーボードの設定
お待たせしました。
一般的な日本語のキーボードを使う場合の設定を残しておきます。
ここでは一般的な日本語キーボードはテンキーのある109日本語キーボードとします。
日本語キーボードには省スペースの86とかメディアキーのある112などありますが、文字を打つ部分に関しては共通で、106や109キーボードが当て嵌まります。英語だと101とか105とかになるでしょう。
この順番でOKです。
↓ | Generic 105-key PC (intl.) | 汎用105PCキー |
↓ | Japanese - Japanese (OADG 109A) | 日本語109配列 |
↓ | The default for the keyboard layout | キーボードレイアウトのデフォルト |
→ | No compose key | コンポーズキー無し |
最初の「I3 Change Keyboard Layout」設定画面に戻ります。そこで下部にあるFinishで確定します。
コンポーズキーは日本語にはありませんね。

以下は設定した画像です。(クリックで拡大)
raspi-configでの日本語キーボード設定でした。
※Unicodeについてご指摘を受けましたので一部表現を変更しました。
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