Retroflagのケースキットから思う意匠権と商標権を調べてみた

ラズパイのケースにゲーム機を模した物が販売されています。ちょっと苦しいデザインの物も含めると、これまでも多くが出回ってきました。日本人として思いつくのが、大陸のコピー商品です。

Amazonなどでもヤバイと思われるのは販売されていて、一部はBAN喰らってスーファミなどはあまり見かけなくなりました。しかし、Retroflag(レトロフラッグ)はずっと無事なんですよね。

年明けに気がついたんですけど、Retroflagから新しいケースが2つリリースされていました。「Gpi Case 2」と「Pi Station」です。(2021年11月18、22日頃の様子)

ラズパイダでもGPi Caseはレビューしてきました。(GPi CaseにレトロゲームエミュレーターRecalbox

今度のGPi Case2は、Raspberry Pi CM4を中に入れるケースキットです。モニターは3インチ、今度は乾電池ではなくバッテリーが内蔵されています。アメリカのAmazonでは販売されていて、Pi CM4 LiteのeMMC付きが最低条件みたいですね。

はじめにお断りしておきます。私は法律家ではなく、法律の知識も常識の範囲で有しているだけに過ぎません。ただのオッサンです。この記事は、一般消費者の目線から調べて感じた個人的な見解です。

目次

意匠権を調べる

意匠権というとデザインの物で、商標権は商品名やロゴ、そう認識をしています。よく争われるのが知的財産権や特許権。これら4つは「産業財産権」と呼ばれ、特許庁が管轄です。

ゲーム機のデザインは意匠権ですから、任天堂やソニーの意匠権はどうなっているのだろう?と改めてちょっと調べてみました。

やはり、例えば初代PlayStationの意匠権はありませんね。PS Oneでしたか、少し丸っこい筐体はありました。(意匠登録1113365)2000年に出願して2001年に登録されています。ただ、既に存続期間が過ぎて無効になっていました。

現在の存続期間は25年有効です。昔は20年や15年間だったので、2000年当時だと15年間で切れているということです。

初代プレイステーションは1994年の発売で見つかりませんでした。

これ、公開されているから、特許情報プラットフォーム「j-platpat」で検索できるんですよ。

下の検索窓から、ゲーム機は「電子計算機用演算制御機」で表現されていたので、意匠権で検索すると興味深いですよ。「ゲーム機」や「ゲーム機用コントローラ」、メーカー名でも引っ掛かります。

意匠権は新規性が必要

商標と異なり、意匠権はその新規性が無いとパスできません。つまり、発売前(公表前)に申請しないとなりません。逆に言えば発売されて何年も経っては、新規性が無いってことなので、遡ってできないということですね。

商標はそんなことがないので、GAMEBOYとかPSロゴマークといったものが後から申請、登録されています。

中には他メーカーがレトロなゲームコントローラーとして意匠登録しようとする例があり、メーカーと争って無効審判されているケースがニュースにもなっていました。(意匠登録1237506)

レトロフラッグの製品は、初代GAMEBOYとよく似ています。PiStationはPSOneとそっくりです。モニター付きも当時にありました。

しかし、商標に関わる部分はきちんと避けられていますね。

Retroflagのサイトより

ロゴはGAMEBOYではなくRetroflagですし、PlayStationならぬPi Stationでロゴはなしです。

PS Oneは意匠登録されていました。(期限満了している)PiStationは初代PSに模してのモニター付きなので、これもセーフなのかな。

メーカーもどうやら商標権の登録で後付けをしているように印象を受けました。デザインもいいのでしょうか??

上手いな

Retroflagがメーカーからライセンス提供を受けているのかどうなのか詳細は全く分かりません。少なくても意匠権がないモデルを模していると思われます。上手いなと思いますよ。

任天堂64、ゲームキューブは意匠が登録されていました。プレイステーションも2からはあります。

ゲームのコントローラーはかなり登録されていますね。

珍しいのはスーファミのコントローラーは商標登録されています。(登録5964875)また、発売されていない物も多いので、見ているだけで面白い。

知的財産権で訴えられたらダメなような気もしますけど、それほど影響ないからスルーなんでしょうか。

Raspberry Pi CM4

産業用途が目立つRaspberry Pi CMシリーズは、各モデルよりさらにマイナーな部類です。ラズパイダでも特に扱っていません。これくらいかな。

今回のGPi CASE2は、1と異なり充電式バッテリー(4000 mAh)です。これは技適が影響するのですが、画像も型番もないのでどうなのか分かりません。

PiStationは技適が関係ない作りに見受けられます。GPi CASE2は少し様子見ですね。

少し気になったレトロフラッグの新しいラズパイケースと意匠権についてでした。

参考:特許庁特許情報プラットフォーム「j-platpat」Retroflag

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