あのお掃除ロボット「ルンバ」でお馴染みのアイロボット社(iRobot)から、まるでルンバのような教育用プログラミングロボット「Root」が発表されました。2021年2月19日(金)よりアイロボット公式オンラインストアならびにiRobot Education認定販売代理店にて販売開始予定。
合わせて「みんなでRoot!プロジェクト」の参加校をRoot専用ホームページ「iRobot Education」上で募集中。これは全国の小学校を対象にRootを配布するもので、1校につき6台、合計1,000台のロボットを無償提供。(先着2月28日迄)
ラズパイダでこのニュースを扱うのは理由があります。どうやらRaspberry Pi の環境からも制御できるようです。(但し、高度なプログラミングスキルは必要)
お掃除のルンバを改造している人もいらっしゃいますが、学習用とはいえプログラミング次第では色々な活用法がありそうな気がします。
製品スペック
ガジェット好きとしてスペックが気になるところです。

主なスペック
サイズ | 幅13.4cm、奥行き14.9cm、高さ4.5cm |
---|---|
カラー | ホワイト |
重さ | 約0.49kg |
電源方式 | 2600mAhリチウムイオン充電式バッテリー |
電源 | 入力:USB Type C |
最大稼働時間 | 5時間 |
バッテリー充電時間 | 3時間 |
外部接続 | 充電ケーブル用ポート:○(USB type-C) 充電用接続部:○ |
アプリ | アプリ対応OS:iOS/android/Webブラウザ(Chrome/Edge) 言語切替機能:OSの設定に依存 |
セット内容 | Root®本体 折りたたみ式ホワイトボード デコレーションシート ホワイトボードマーカー(青1本、緑1本) USB充電ケーブル 拭き取りクロス |
価格は公式オンラインストアで29,800円(税込)
アイロボット認定販売店以外の店頭もしくはオンラインショッピングサイトで「国内正規品」と表記されていても、メーカー保証の対象となるのは弊社が定めるアイロボット認定販売店でご購入された製品のみとなります。アイロボット製品をお求めの際には、アイロボット認定販売店ならびにアイロボット公式ストアでご購入ください。
公式オンラインストアより
保証されるように公式ストアで購入しましょう。
プログラミングの方法
プログラミングは「iRobot Coding」でおこなう。Scratchのようにグラフィカルなブロック調のスクリプトと、テキストのスクリプトを組み合わせて行える。
テキストコーディングはSwiftで記述。今後はPythonやJavaScriptも検討中とのこと。
Scratchも同様ですが、とっつきやすい印象です。
各種センサーも豊富で、光センサー、カラーセンサー、そしてルンバのようにバンパーやタッチした時のセンサー、段差センサーなどが扱える。


学校教育という側面から、ホワイトボードにマグネットで貼り付き、マーカーセンサーで動かすのは大人数には分かりやすい方法でしょう。

開発環境
プログラムを行う環境は、iOS、android、Webブラウザ用のアプリで可能です。この「iRobot Coding」は無料でダウンロード可能のうえ、Root実機を所持していなくてもシミュレーションは可能です。

Webブラウザで試したい場合はサイト「iRobot Coding アプリ」で可能です。
Raspberry Pi から制御できる?
日本販売でサポートされているのか分かりませんが、公式サイトのよくある質問にあったように、他の環境からも制御することが可能です。Bluetooth Low Energyを利用するとあります。(BLEプロトコル利用)
公式サイトの英語版ページで情報を探したところ、Githubにありました。(日本語ページからはリンクされていませんでした)
Root Robot Bluetooth Low Energy Protocol Documentation
Raspberry Pi 3で矢印キーを使って動かすサンプルプログラムが同梱されています。
但し、SDKが公開されていないので、プログラミングに精通していないと難しいでしょう。
This script is targeted for a Raspberry Pi (3B, 3B+, Zero W) computer running the Raspian Stretch distribution. However, it should also work on any Linux computer with Bash >4.0, Bluez >5.0, and BLE hardware.
記載されているように、RaspberryPi(3B、3B +、Zero W)を対象としています。 ただし、Bash> 4.0、Bluez> 5.0、およびBLEハードウェアを搭載したLinuxコンピューターでも動作するはずです。
Raspberry Pi から制御できたら、子供だけで無く楽しめそうです。

数量限定とはいえ、小学校に無償提供されるのは賛成です。個人的には実践的な学習体験は忘れにくく、理解が早いと思っています。
以上、プログラミング学習用ロボット「Root」のリリース情報でした。
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