ラズベリーパイをセットアップして、SSHで繋げる際、ホスト名での接続とIPアドレスでの接続があります。繋いだばかりのラズベリーパイのIPアドレスが分からない時、別のマシンからコマンドで「arp -a」で探しています。
それでも上手く見付けられない、また分かりにくいということもあり、専用のソフトウェアを使うこともあるかと思います。
シンプルなインターフェイスでWindows、Mac、Linuxに対応したマルチプラットフォームのアプリケーションで、「Angry IP Scanner」は意外と使いやすかったのでご紹介します。
※但し、JAVAで作られているので、アンチウィルス系ソフトが反応したら導入しないでください。
マルチプラットフォームのアプリケーション
Windows10には「Advanced IP Scanner」というものがありますね。名前が似ていますが、「Angry IP Scanner」は別物です。

https://angryip.org/download/#windows
GitHubはこちら
https://github.com/angryip/ipscan
検索すると、過去にはウィルス対策ソフトに引っかかった?ようなものも見つかりますが、私の環境(Mac+avastセキュリティ)では何も反応しませんでした。
使い方はボタン一つ
これまでもMacで言うと、アヒル?のアイコンの「LanScan」などを利用していました。これが無料なんですけど、課金しないと一部伏せ字になるというものに変更されています。
それでもまぁ、使えるのですが、他にも無いのか探してみたら、JAVA製ではあるものの分かり易く使えました。

スキャンするIPの範囲や、ホスト名の指定などできますが、そのままスタートボタンでOKです。
あまり大きな数字を割り当てていないなら、範囲くらいは指定した方がもっと便利です。

このように全254をスキャンしても14秒ならそんなに待ちません。
WindowsでもLinuxでも使えるのは助かります。
arpからipコマンドへ
コマンドツールって流行とかあるようで、これまでと異なるコマンドがメインで使われることがあります。開発が止まった場合なども同じですね。
2019年現在、どうもarpコマンドはipコマンドへ徐々に移行しているようです。
arp -a
これと同等の振る舞いをするipコマンドは以下です。
ip n
コマンドのオプションはどれもたくさんあるため、詳しくはここでは挙げません。取りあえず省略系の「ip n」だけで現在のipアドレステーブルが表示されるので、役目は果たせそうです。
家庭内Wi-Fiに参加させたらスキャン
はじめてラズベリーパイをWi-Fi内に入れた時、IPアドレスが分かれば、SSHで接続する際に便利です。
個人的にはインストール時にホスト名を指定して、それで接続しています。名前解決といって、IPアドレスをホスト名で利用できるものです。特別な設定などしなくても、現在のPC/Macやルーターならそのままで大丈夫です。
ssh pi@test.local
このtestがインストール時に決めて設定した名前で、その後に「.local」を付けてあげればOKです。
いつものように、以前と違うよ〜というようなエラーメッセージが出た場合は、古い情報を削除してあげましょう。
ssh-keygen -R test.local
IPアドレスの指定でもOK
ssh-keygen -R 192.158.0.5
これまで実践していて、スキャンするソフトウェアがあれば、その方が楽なので、しばらくはLanScanからAngry IP Scannerに変更して利用していこうと思います。
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