Raspberry Pi 本体を購入する際の情報をお届けします。
世界で人気のシングルボードコンピューターといえども、日本ではその辺で売っている物ではありません。大きめなパソコンショップか、秋葉原のお店などでは簡単に購入できます。
地方に行けば行くほど近くのお店では販売していないので、ほとんどの人はインターネットでの購入になります。
過去の記事では、イギリスからの購入とRaspberry Pi Zero Wをご紹介しています。
ここでは、Raspberry Pi の購入についてまとめています。
Raspberry Pi の知っておきたい事
Raspberry Pi はイギリス製だけど日本製もある?!
Raspberry Pi はイギリス製です。従って、日本では輸入になります。そのため正規代理店として契約しているお店から購入するのが望ましいです。

公式サイトの製品情報では、どこで販売しているのか分かります。ただ、国選択のプルダウンリストにJapanがないことがあります。直近では3B+と3A+ではJapanが選べません。
しかし、実際は3B+は日本でも購入可能です。(※3A+は技適が通っていない)
この場合はRest of the World(その他の地域)になります。Reseller(販売代理店)としてRSオンラインとelement14が掲載されています。しかし、リンク先は英語圏のページです。
これだと少し分かりにくいですね。
他の機種ではどうでしょう。他の機種は在庫があるかどうかは別にして、3つありました。
KSYとスイッチサイエンス、BAKSがありました。

ただ、実際にはPhysical Computing Labやマルツオンラインも購入可能です。
——日本で買える正規代理店
- KSY(RSオンラインの正規代理店)
- スイッチサイエンス
- Physical Computing Lab(element14の正規代理店)
- BAKS
- マルツオンライン
基本としてRaspberry Pi の基板は、RSオンラインとelement14で製造されています。この2社と正規代理店契約を結んでいるお店と、個別に輸入しているお店と別れています。
また、日本のソニーの工場でもRaspberry Pi は生産あされていて、made in Japanも流通しています。(初期のBやAといった物はchina製でした)
Amazonでの購入
AmazonでもRaspberry Pi は販売しています。KSYやスイッチサイエンス、Physical Computing Labといったお店もAmazonで販売しています。
価格はそれぞれの代理店公式通販ページの方が安いです。ただ、送料まで考えるとあまり違いはありません。プライム会員であったり、ポイントを利用したい、支払い方法の選択など、現金以外の希望があればAmazonでも良いでしょう。
AmazonではRaspberry Pi 本体だけでなく、始めるのに必要な物が約7点程セットになったBOX製品が多いのが特徴です。
Amazonで気をつける点
Amazonでは気をつけなければならない場合があります。それは価格設定がおかしい業者があるからです。あまりにも定価よりも高い場合は気をつけましょう。
また、中華圏の業者の出品は、到着が14日以上かかりますので、オススメしません。これはプライムマークが付いていれば、日本国内のAmazon倉庫に在庫がありますから、例え中華圏の業者であっても到着は国内業者と変わりません。
それでも気をつけるなければならないのは、箱が破損していたり、商品自体に不具合があったり、後々に面倒なことに出くわすこともあるでしょう。あまり安い価格の場合は気をつけましょう。
定価を知ろう
どこで購入するにしても、適正価格で購入するために定価を知っていた方が良いでしょう。
Raspberry Pi 公式ページには希望小売価格は表示されていません。3B+で35ドルが定価です。Zero Wや3A+は別です。
私もよく利用しているイギリスのPimoroniは、日本にも800円程度の送料で配送してくれます。英語に抵抗がなければオススメです。
このPimoroniを基本の価格としてみます。
Raspberry Pi 3B+は記事執筆時点で£34(4,654円)です)
しかし、イギリスには付加価値税20%が入っており、日本からの購入ではかかりません。
ですから£34でも実際は£28.33 (VAT抜き)であり、日本円で3,877.47円です。
Pimoroniの価格
Raspberry Pi の本国イギリスの販売店Pimoroniの価格を表にしてみます。
Pimoroni価格 | 日本円 | |
Raspberry Pi 3B+ | £34(£28.33 (VAT抜き)) | 3,877.47円 |
Raspberry Pi Zero WH | £13.02(£10.85 (VAT抜き)) | 1,485.02円 |
Raspberry Pi Zero W | £9.3(£7.75 (VAT抜き)) | 1,060.73円 |
Raspberry Pi Zero | £4.6£3.88 (VAT抜き) | 531.05円 |
Raspberry Pi 3A+ | £23.5(£19.58 (VAT抜き)) | 2,679.88円 |
※昨年まで販売していたノーマル3Bは記事執筆時点でPimoroniでは取り扱いがありません。
※当ブログ内の£の円換算は1日毎のリアルタイムで表示しています。
Raspberry Pi ノーマル3Bは3B+の登場により手に入りにくい状態です。
どの購入先でも送料がかかります。(Amazonプライムを除く)販売店によって価格も異なります。特に日本では輸入になることが多いので通常はイギリス本国よりも高くなります。
日本の販売店3社の場合
日本での適正価格は、RSオンラインの正規代理店であるKSY、Raspberry Pi 公式サイトに記載があるスイッチサイエンス、element14の正規代理店であるPhysical Computing Labの3社の価格が妥当だと思っています。
(2019/04)現在 | KSY | スイッチサイエンス | Physical Computing Lab |
Raspberry Pi 3B+ | 4,860円 | 5,670円 | 5,378円 |
Raspberry Pi Zero WH | 1,809円 | 1,814円 | —— |
Raspberry Pi Zero W | 在庫なし | 1,296円 | —— |
Raspberry Pi Zero | 在庫なし | 648円 | —— |
Raspberry Pi 3A+ | —— | —— | —— |
Raspberry Pi 3B | 4,320円 | 4,819円 | 4,320円 |
Raspberry Pi 4B | —— | —— | —— |
※表内の「——」は取り扱いがありません。3A+は未発売です。
※こちらの金額はリアルタイムではありません。
最後に
ラズパイの購入についてまとめます。
- Raspberry Pi を購入するには、主にインターネット通販になります。大型店があるなら店舗で選んでも良いでしょう。
- インターネット通販の場合、本家イギリスからならPimoroniがオススメです。
- 国内通販の場合は、正規代理店の3店舗がオススメです。
- Amazonは注意が必要ですが、セット品が多く選べる上、価格もリーズナブルでオススメです。
国内正規代理店だけではありませんが、在庫なしとなっているZero系は、決して在庫がないのではなく、発売当初から数が足りないことも手伝ってまともに販売していません。
ただ、ケースや電源とのセット商品は以前から購入できているので、単品販売にまわしていないというのが実情です。・・・単価が低いですからね。
確かに生産数が少ないのは事実で、Pimoroniでも1回の注文で1つという状態が発売時からずっと続いています。現在もです。
ずっと見てきた感想として、Zero WHは潤沢にあるようです。台数制限もありません。3B+、Zero WH以外の製品は、販売価格が安くて性能が劣る旧機種同様に積極的に販売する意思はないように感じます。
海外で既に販売開始されているRaspberry Pi 3A+が発売されれば、ノーマルZero系はより手に入りにくいと思います。
2019年以降はスペック的に3A+がほぼカバー出来る上に安価ですから、今後は3A+、3B+で充分だと思います。
追記 2019年8月現在、どうやらRaspberry Pi 3A+の日本での販売は未定のまま予定もないそうです。
リーズナブルなAmazonから購入する際、以下の記事も参考にしてください。
Raspberry Pi 4Bのリリースが2019/6/22に発表になりました!
本家イギリス、EU、北米を中心に発売され、日本を含む他の地域は順次販売開始の予定です。

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