ラズパイで使うmicroSDカードの選び方

Raspberry Pi ではハードディスクの代わりにmicroSDカードを使用します。スマホなどで一般的になったメモリーカードで既に何枚かお持ちかと思います。

ここではmicroSDカードについてまとめました。(※以前の特集ページを再編集しました)

目次

どれを買ったらいいのか?

簡単に言いますと、microSDカードであればどれでも構いません。

では、どれを買ったら良いのでしょうか?

このページをご覧になっているということは、いったいどのmicroSDカードを買えばいいのかと、あまり確信が持てないからでしょう。

恐らく、Androidスマホやドライブレコーダーでもなく、Raspberry Piで使うためだからですよね?

主に2つのポイントを抑えていれば、あとは価格やメーカーなどの好みで選んで大丈夫です。

選択のポイントその1

先ずはCLASS10の速度を選びましょう!

速度は重要で、あまり安価な物だと速度が足りない場合があります。最低限CLASS10です。

速度は高速の方がいいのに決まっています。class10の規格は32GBでは2011年に登場しました。そのため、Class10以下の速度では、ハードウェアによって対応していないこともあるわけです。

CLASS後に付く数字はそのまま秒間での転送速度です。

  • CLASS2——読み書き時のデータ転送速度が最低 2MB/秒
  • CLASS4——読み書き時のデータ転送速度が最低 4MB/秒
  • CLASS6——読み書き時のデータ転送速度が最低 6MB/秒
  • CLASS8——読み書き時のデータ転送速度が最低 8MB/秒
  • CLASS10——読み書き時のデータ転送速度が最低 10MB/秒

現在ではほぼCLASS10が主流です。記載が無いメモリーカードには注意してください。

単純に速ければ速いほど、OSの動作は快適になります。そうは言っても、microSDカードなので、Class10であれば充分でしょう。

より速くをお望みならば、高速なUSBメモリーやSSDドライブからの起動を施した方が圧倒的に速くなります。

CLASS10

今は大抵がCLASS10に対応しています。あまりにも販売価格が安いものは一応確かめましょう。

選択のポイントその2

次に注意する点は、容量です。

基本としてRaspberry Pi OSをインストールして使います。発売から2021年の現在まで最低でも8GBの容量が無いとインストールできない仕様になっています。

今後は変わっていくかも知れませんが、およそ市場に出回っているメモリー容量よりも低いため気にする必要もなくなっています。

規格はSDHC規格となります。

toshiba-sd

画像引用:メモリカードの違い|東芝

また、現在では大きな容量のmicroSDカードも安価で多いですが、現在、64GB以上は通常の手順でフォーマットできません。

これには理由があります。詳細は次の記事です。

厳密にいえば、64GBでも128GBでも使えます。ご心配なく。

ただ、フォーマットしないとイメージファイルを書き込めません。

このフォーマット形式が問題でした。Raspberry Pi OSが対応しているフォーマット形式はFAT32です。

フォーマット形式
Raspberry Pi OSのフォーマット形式 → FAT32

Windows10でもMacOSでも通常のフォーマット方法では規格上、SDHCは32GBまでしかフォーマットができません。(以前はできたのですけどね)

逆の言い方をすると、64GB以上のmicroSDカードは、FAT32形式は選べず、自動的にexFAT形式でフォーマットされてしまいます。

フォーマット形式がexFAT形式ではダメ

microSDカード規格のルールに沿うと、このようなソフトウェア設計になります。

つまり、32GBより大きい容量をFAT32でフォーマットすることはおかしいということになっています。だから、64GBなどを購入してフォーマットしたのに、書き込めないということが起こります。

フォーマット段階でexFAT形式になっていたというオチです。(自動的に判別されてしまいます)

選択できないのはとても厄介です。

解決方法その1 公式ツールを使う

2020年以降は、「Raspberry Pi Imager」という公式のツールがリリースされています。

microSDカードへRaspberry Pi OS等を書き込む専用のツールソフトです。

これなら、フォーマットも心配要りません。

それにRaspberry Pi OSのみならず、Ubuntuなども書き込むことができます。別にイメージファイルをダウンロードする手間もありません。

ダウンロードから書き込みまで一気通貫でできるソフトで他のツールを使わないで利用できます。

他の方法よりも圧倒的に便利になりました。
このツールソフトは、Windows用、macOS用、Linux用と用意されています。

参考:Raspberry Pi 公式サイトのソフトウェアページからダウンロード

解決方法その2 macOS

macOSの場合は形式を選んでフォーマットできるソフトウェアがなかなか見つかりません。しかし、macOS標準の機能でも実現できます。

現行のRaspberry Pi OSは、パーティションの空きを自動的に拡張してくれます。

もしも、microSDカードの容量を問わず、パーティションとして32GB以下のFAT32形式でフォーマットできれば、起動後に拡張してくれて、容量いっぱいまで使えます。

macOS標準のディスクユーティリティでで、FAT形式のフォーマットができます。これで最低限のパーティションでフォーマットするだけです。

FAT形式では全容量をフォーマットできませんが、Raspberry Piが起動した後に空き容量を拡張してくれるというわけです。

macOSも以前まではFAT、FAT32と選べたのですけどね。

解決方法その3 Windows

Windowsの人は対応したソフトウェアが無料で存在しますので、分かりやすいでしょう。

しかし、購入したメーカー製microSDカードでなければ利用できないソフトウェアもありますね。

例えば、BUFFALO製のUSBメモリに対応した「DiskFormatter2」などが該当します。

海外の体験版・試用版ならEaseUS Partition Master Freeなどがあります。(日本語ページです)

体験版なので制限はありますが、やはり最低限のフォーマットに利用するならこれでも良いでしょう。

Raspberry Pi Imagerを使う

microSDカードで大容量(64GB以上)をRaspberryPiで使うには、変則的な方法でしかFAT32形式でフォーマットが出来ない状態です。

公式から用意されたツールソフト「Raspberry Pi Imager」で解決できるようになりました。

FAT32形式に沿うなら、32GBのmicroSDカードを選んでおけば問題はありません。メディアファイルなどを大量に置かないのなら、32GBの容量で困ることもないでしょう。

中身が見えない

microSDカードの中身

Raspberry Pi OSを書き込んだmicroSDカードは、再度パソコンに接続しても保存したファイルなどの中身は見えません!

読み込めないのではなく、Raspberry Pi で見ている中身と同じではないことに気が付くと思います。

実は仮想ファイルシステムなので、Raspberry Pi 上で保存した物をパソコンで取り出すことが出来ないのです。

ここに見えるファイルが動作することによってRaspbianの世界が構築されています。1つのファイルの中に世界が広がっているイメージです。

通常ではその中に入れませんので、ファイルが取り出せないという理由です。

Raspberry Piのデスクトップなどは仮想化された環境にアクセスしています。実際にアクセスしているのは実体のある1ファイルなので、1ファイルへのアクセスで済んでいるハズ。

だから書き換え制限のあるフラッシュメモリーには向いている仕様なんだと解釈しています。

もちろん容量的な意味でも仮想化された方が実際のファイル数は格段に減ります。

メディアファイルの取り扱い

そもそも頻繁にアクセスするとなるとmicroSDカードはフラッシュメモリーなので寿命が縮まります。

大きなファイルや頻繁に入れ替えるファイルを扱うのなら、別途、外付けHDDを繋ぐか、ネットワークドライブとしてNASサーバーと連携するのは常套手段です。

もちろんmicroSDカードの中に色んなメディアファイルをコピーしても問題ありません。単独で取り出すのは少々面倒なので、あくまでもRaspberry Pi で扱うという意味です。

USBメモリーでも昨今は大容量モデルが安価なので、そちらにデータを入れて読み書きしても良いでしょう。

NASと呼ばれるネットワーク内にファイルが存在するなら、そこから取り出せば良いので、コピーするような手間(時間)は無くなります。

このようにRaspberry Pi をどのように使うのかによりますけど、システム用として最低8GB〜32GBであれば問題ないでしょう。

今後に規格が変わった場合は取り扱いも変わると思います。それまでは、データとシステムが別々な方が管理も楽です。

本家Linuxでは正式にexFATのサポートが決まり実装されます。Raspberry Piの対応も今後次第です。128GBのmicroSDカードも手に入りやすいので、exFATなら分かりやすさの点で対応してもらいたいところです。

相性問題はまだある?!

多くの人が思うことに、機械のパーツに相性なんてあるの?ということがあります。

まるで都市伝説のようですね。

昔ならいざ知らず、現代においても相性っておかしいと思われるでしょう。しかし、侮れません。これはメモリー関係にはまだまだ存在しています。

team製16GBmicroSDカード

※私もメーカー側ではありませんので、そこまで詳しくありませんと前置きさせていただきます。

microSDカードはハードディスクと異なり電気的にデータを維持しています。

NANDフラッシュと呼ばれる記憶媒体で構成され、しかも中に小さなCPU(コントローラー)もあるんですよ! NANDフラッシュは通常のメモリーと異なり、電源が切れても記録が消えない特徴があります。

ハードディスクのように駆動しない機器で、小さなCPUまで積んでいるわけで、電圧などと関係があります。精密機器は、使い方によっては不良ではなくても、上手く動作しない確率が高まります。

想定されている機器の電圧や使い方から大きくズレるとまともに機能しない。そもそも低品質だからということもあるでしょう。

恐らく、相性よりも初期不良の確率の方が大きいのかも知れません。

体験として、Raspberry Piに使ったあるメーカーのmicroSDカードは何枚もダメでした。仕方なく、デジタルカメラ用したらはイケた、という不可解なことも経験しています。

少なからず、相性問題は存在しています。(初期不良として)

大抵は問題ありませんので、それほど神経質になることもありません。出来れば動作報告されているカードが望ましいですよね。

ラズパイダでは、色んなメーカーを使用した結果、台湾Team製のmicroSDカードがRaspberry Pi には最適だと思ってオススメしてきました。

microSDカードの性能として台湾Team製が素晴らしいというわけではなく、販売価格の割にはRaspberry Piでまともに動くメーカーだということです。

誤解しないでください。

もちろん老舗のメーカーである「Sandisk」が良いのは言うまでもありません。その分Teamよりもお高いです。

主に耐久性は価格なりになってしまう恐れがあることはご承知置きください。

最近はもっぱらサンディスク製で済ませています。

消耗品と割り切る

もちろん、オススメしたTeam製やサンディスク製以外にも優秀で動作確認されているmicroSDカードはたくさんあります。

あくまでもオススメの理由はあくまでもコストパフォーマンスです。

SDカードは書き換え可能回数に上限があります。書き換えを一定数繰り返すと保存できなくなったり、既に保存されているデータが破損して読めないこともあります。

ラズパイダではOSをアレコレとインストールする機会が多く、同じmicroSDカードをフォーマットして繰り返し書き込んでいると、僅か10回程度でダメになる個体も出てきます。

SDカード類は消耗品です。

もっというと、ハードディスクも消耗品です。丁寧に扱っても壊れやすい物という認識です。だから、何枚か予備があると良いですね。

あまり神経質にならなくても、ここで挙げた点を参考にしてください。

Raspberry Pi で選びたいmicroSDカード

  • SDHC規格の速度CLASS10
  • FAT32形式でフォーマットのため容量は手に入りやすい32GBでOK
  • 64GB以上はFAT32形式のフォーマット方法が異なる(Raspberry Pi Imagerなら問題ない)
  • 動作確認されている物が望ましい(相性問題)サンディスク製、Team製など
  • 簡単に壊れる物であると覚えておく

RaspberryPiで使うmicroSDカードの選び方のお話でした。

参考:Wikipedia microSDカード

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