2021年春に日本でも販売予定のRaspberry Pi 400と、手に入りやすいRaspberry Pi 4B、そしてRaspberry Pi 3B+の3台を簡単に比較してみましょう。
主にスペック表から、そして実際に使ったアドバイスをご紹介します。
自分に合った最初の機種を手に入れてください。
気に入ったら、全部買いたくなりますけどね。
Raspberry Pi 比較(4B、400、3B+)
Raspberry Pi 4B | Raspberry Pi 400 | Raspberry Pi 3B+ |
---|---|---|
・大容量メモリーが選べる ・3B+より大幅に性能UP | ・キーボード一体型マシン ・Raspberry Pi 4Bとほぼ同等 ・CPU周波数がUP ・3.5mmジャックがない | ・3Bの発展バージョン ・基本性能は3Bとほぼ同等 ・USB2.0のみ |
ARM Cortex-A72 Broadcom BCM2711 1.5 GHz | ARM Cortex-A72 Broadcom BCM2711 1.8GHz | ARM Cortex-A53 Broadcom BCM2837B0 1.4 GHz |
搭載メモリー (1GB)/2GB/4GB/8GB | 搭載メモリー 4GB | 搭載メモリー 1GB |
Broadcom VideoCore VI MPEG-2、VC-1、 1080p30 H.264/MPEG-4、AVC High Profile ハードウェアデコーダ ハーウェアエンコーダ 1080p60OpenGL ES 3.0 H.265 (4kp60) | Broadcom VideoCore VI MPEG-2、VC-1、 1080p30 H.264/MPEG-4、AVC High Profile ハードウェアデコーダ ハードウェアエンコーダ 1080p60OpenGL ES 3.0 H.265 (4kp60) | Broadcom VideoCore IV MPEG-2、VC-1、 1080p30 H.264/MPEG-4、AVC High Profile ハードウェアデコーダ ハードウェアエンコーダ 1080p60OpenGL ES 2.0 |
microHDMI×2(HDMI2.0) 4k対応(60フレーム) | microHDMI×2(HDMI2.0) 4k対応(60フレーム) | HDMI(HDMI1.3、1.4) |
3.5 mm ジャック microHDMI I²S | microHDMI I²S | 3.5 mm ジャック microHDMI I²S |
Gigabit Ethernet(1Gbps) | Gigabit Ethernet(1Gbps) | Gigabit Ethernet over USB 2.0 (最大300Mbps) |
2.4GHz、5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac Bluetooth 5.0,BLE | 2.4GHz、5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac Bluetooth 5.0,BLE | 2.4GHz、5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac Bluetooth 4.2,BLE |
5V3A(15W) USB Type-C形式 | 5.1V3A(15.3W) USB Type-C形式 | 5V2.5A(12.5W) microUSB形式 |
78 or 79キーコンパクトキーボード (日本語予定あり) | ||
定価: 1GB 35ドル(産業用) 2GB 35ドル 4GB 55ドル 8GB 75ドル(参考) 2GB 5,000円前後〜 4GB 7,000円前後〜 8GB 約9,000円〜 | 定価:-(参考) 単品販売9,000円前後〜 キット販売13,000円前後〜 | 定価:35ドル(参考) 参考価格:5,000円前後〜 |
一体型は便利
Raspberry Pi 400はキーボードがケースも兼ねる一体型のマシンなため、やはり何かと便利です。実際は、Raspberry Pi 4などとはケーブルがキーボードの1本しか変わりませんから、それほど大きな違いは無いように思えます。
Raspberry Piをテーブルなどに用意する場合、スッキリと感じるのは、ケースとキーボードが一度で済むからでしょう。
Bluetooth、Wi-Fi接続のマウス&キーボードを使いたい場合は、Raspberry Pi 4Bが良いでしょう。ケースにこだわりたい場合も同じです。
子供には最適
キットになった物であれば、直ぐに始められます。これは子供にはちょうど良いでしょう。価格的にもプレゼントし易い価格帯です。
Raspberry Pi 400が手に入るようになるのは2021年春と予定されていて、ちょうど新学期の前に手に入りそうです。楽しみです。

モニターは安価でいい
いずれにしてもモニターは必要です。ただ、PCモニターは4Kで無ければ安価になりました。私もつい、買い増ししています。
もしくは、高画質の4Kテレビに繋げられるので、リビングで少しという使い方も可能なのが、Raspberry Pi 4Bと400です。

HDMIケーブルは本体側がmicroHDMI端子の特殊な物になりますので、ご注意ください。こういうのです↓

PCモニター(ディスプレイ)でおすすめは、ASUSの狭額縁でディスプレイ面の厚さが7mmというモデルです。
23.8インチで十分な大きさです。台座が円になっていて、輪になっているため想像よりも邪魔になりません。比較的に軽いので移動も楽です。

このモデルは割引をよくやっていまして、およそ1万円台前半で購入可能な低価格がウリです。
そのくせ、それなりに綺麗に映るので気に入っています。上を見ればキリがありません。ゲームなどはやらないRaspberry Pi に繋ぐのに十分な画面なんですよ。
4Kモニターはお高い
より高画質を求める人は、4Kに対応しているRaspberry Pi 4と400なら、4Kモニターを選ぶべきです。価格はそれなりにします。
27インチあればサイコーです。

Dellのモニターは接続インターフェイスも含め、総合的に評価が高い印象です。
Raspberry Piには少し勿体ない性能ですね。
コスパが良いのはRaspberry Pi 4Bの4GBモデル

Raspberry Pi を2Bから使い始め、ほとんどのモデルを試してみて、コストパフォーマンスが良かったのは、やはりRaspberry Pi 4Bです。
それもメモリー4GBモデル。
Raspberry Pi 3B系で一番のネックがメモリー容量でした。ネットワークが遅いのもネックでしたが、遅い処理というのは堪えました。
Raspberry Pi Zero 系を使うと分かりますよ。Zero系はメモリーが512MBしかありません。起動も遅いです。
3B系で1GBしかメモリーが無かったのに、4Bになっていきなり4倍の4GBは、シングルボードコンピューターなのに、だいぶデスクトップPCに近づいたスペックと感じました。
Ubuntu Desktop、またはUbuntu MATEなら、Raspberry Pi OSより洗練されたデスクトップパソコンになります。
公式のRaspberry Pi OSは野暮ったい感じる人は多いです。ただ、軽いですよ。

恩恵として、重いソフトウェアもそれなりに使えるようになり、古いノートパソコンを使うくらいなら、Raspberry Pi 4Bでいいじゃん?って思えたほどでした。
現在はメモリー8GBモデルが人気があります。これは仕方有りません。
しかし、販売価格から考えると、2,000円くらい差があります。Raspberry Piに何をやらせるかによっては少々オーバースペックです。
最初はバランスも考えてメモリー4GBモデルがちょうど良く感じます。そういう意味でRaspberry Pi 400のメモリーは4GBですから、やはり初心者に向いていますね。
3B+は用途限定
現在でも3B+は活躍しています。ウチでは1台がAmazonプライム・ビデオの再生専用機となっています。実はビデオの再生に関して、3B+って優秀なんですよ。
もう1台は、音楽再生専用です。これもmoode audioやVolumio2などで快適です。
他にもPythonの学習用や、GPIOに繋いで試すテスト機としては最適です。価格も3B+ならば5,000円前後ですし、お手軽感はこれまでのRaspberry Pi同様です。
Raspberry Pi 4Bの8GBでは勿体ないな、という使い方はRaspberry Pi 3B+の出番です。
これから始めるなら最新モデル
まだあまりRaspberry Piに詳しくないない人は、最新モデルを購入した方が良いでしょう。
2021年であれば、Raspberry Pi 4B、これから先はRaspberry Pi 400となるでしょう。
インターネットの情報は、3B系が多いかな?と感じています。搭載しているRaspberry Pi OSのバージョンによっては、処理が異なります。むしろ、OSのバージョンは気にした方が良いでしょう。
Raspberry Pi 4B、400、3B+の比較でした。