FenixPiならRaspberry Pi 4でCompizがグリグリ動く!見た目だけじゃないよ

compiz effect
ラズパイのOSRaspberry Pi 4B

かなりマイナーなお話ですみません。Compiz大好きなラズパイダです。CompizとはOpenGLを利用したウィンドウマネージャです。3Dのデスクトップをグリグリと動かすのが、2006年頃からLinux界隈で流行っていました。

画像:Wikipedia Compiz例

これまで同じLinux系であるRaspberry Piで動かないのは、単純にスペックが足りないと思っていました。確かに通常のPCとは異なるので、シングルボードでは心許ないのは言うまでもありません。(3Bの頃に探した)

しかし、Raspberry Pi 4ならスペック的には足りるハズと考えて、改めて調べてみると「Fenix Pi」というOSがラズパイで動いているじゃあーりませんか!

パッと見はジョークソフトのように思っていたので、実際に試してみると驚きました。

これはラズパイ4をお持ちで、Compizが未体験の人にインストールしてもらいたいOSだなと思ったのでご紹介します。

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Fenix Pi とは

オリジナルのFenixテーマとは別に、凝った見た目に切り替えられるようになっています。Windows10(みたいな)、Windows7(みたいな)、Windows95(みたいな)、macOS(みたいな)、どこかで見たようなOSです。

以前にご紹介した「TwisterOSで懐かしのWindows、最新macOSの見た目でラズパイを使う」と同じような印象でした。

TwisterOS同様に、まるでなんちゃってOSのモノマネ感と、軽く選び抜かれたアプリケーションソフトがズラッとプリインストールされていることに感心しました。

今後はPC版も

このFenix PiはPC版のテスト的な位置づけの様子です。

元々、Raspbianを元に作られ、Raspberry Pi 4 メモリー2GBモデルでテストされています。そしてPC版も開発されていて、そちらはLinuxMintが元になっています。

Raspberry Pi版はこの記事時点でバージョン「FenixPi 0.9」となりベータ版です。「Fenix PI Winux 10 Beta」という名称で動画が公開されています。

作者の動画

公式https://fenixlinux.com

色々な種類が公開されていて、特にPC版の方は何がメインなのかは分かりません。Wineとの融合を重視しているように見受けられます。

ちなみにスペインの人です。

今回の環境

試してみたのは、Raspberry Pi 4 メモリー8GBモデルです。

microSDカードとUSB接続のSSDドライブ起動のどちらも試しました。

デスクトップに表示されているメモリーも1GB以下で推移し、CPU率も15%以下で推移していました。4GBモデルでも問題ないでしょう。作成者のテスト環境が2GBモデルですからね。

  1. Raspberry Pi 4 8GB
  2. microSDカード 32GB

どちらの組み合わせも安定しています。

  1. Raspberry Pi 8GB
  2. USB接続SSD起動

SSDドライブ無いよって人も、Raspberry Pi 4のメモリー4GBモデルでも、microSDカードで試してみてください。あまり差はなく十分な軽さで驚きますよ。
どちらの環境もCompizはクラッシュすることなくイケます。

気が付いた違いは、CompizのスタートストップがmicroSDカードの方は少し時間かかりました。(10秒くらい)CPUが45%くらい跳ね上がるため、あまり頻繁にオンオフをしているとクラッシュするかも知れません。USB接続のSSDドライブでは気が付かないくらいの2〜3秒です。

microSDカードは、速度も考慮して念のためSanDisk製を使いました。

最大98M/秒の読み取り速度。A1規格のパフォーマンスで素早くアプリを起動。フルHDビデオの録画や視聴に最適。SDサイズへの変換アダプタ―付属。収納プラスチックケース入り。 Androidスマホやタブレット、オーディオプレーヤー、任天堂Switch、などに最適。製品保証: Amazon購入日より30日間の初期不良返品対応のみとなります。

正直、microSDカードでの動作はあまり期待していなかっただけに、FenixPiはSSDドライブではなくても実用的に感じました。

Piグリーン
Piグリーン

一体、どうなっている??

Fenix Pi の特徴

主な特徴として、最初から有名OSに真似たカスタマイズされているテーマがユーザー名毎に設定されています。この辺はTwisterOSと同じような仕組みです。

キャプチャ画像と一緒に少しご紹介します。

壁紙だけ変更

これはオリジナル?のFenixテーマです。綺麗ですね。フォントも合っています。ドックはMacみたい。壁紙が2枚入っていて、デフォルトから変更しただけです。他はそのまま。

エフェクトも最初からカスタマイズされていました。

デフォルトでも下部ドックにアメリカのアニメキャラクター(ザ・シンプソンズ)が歩いていたり、カーソルを合わせたエフェクトに花火が上がったりします。それでもメモリー使用は90MBでCPUも1%です。影響はありません。もちろん効果は変更やオフにできます。

そこへCompizを有効にしてみます。

デスクトップにアイコンがあります。スタートとストップをダブルクリックで行えます。

Compizはデフォルトだと、有名なキューブ展開で仮想デスクトップを変更できる効果が有効になっています。キーバインドは変更も可能です。

デフォルトのキーバインドは Ctrl + Alt + マウスの左を押し続けます。そのままマウスを動かすとグリグリとできます。

Raspberry Piとは思えない程にスムーズ

仮にYoutubeなど動画を再生させていても、それごとグリグリとできます。

再生を続けたまま動く

しかもこれ、Raspberry Pi 4ですよ。スゴイ。

最初から入っていたデスクトップレコーディングで録画してみました。
ウィンドウがユラユラと動くのも気持ちがいい。懐かしい!

かなり滑らかだと思いませんか?

スポットコーナーという機能もあり、デフォルトだと左上コーナーにマウスカーソルを持っていくと仮想デスクトップを画面に展開、右上コーナーだとエクスポゼができます。Macで有名。起動中のアプリケーションのウィンドウを画面内に展開して並べます。

デスクトップ展開

Compizは設定項目も多いので、全部を同時に適用するのはスペック的に難しいですが、アレコレと試してみてください。なお、Compiz有効でウィンドウ周りの装飾や機能を変えるのは、Emeraldテーマで変更できます。タイトルをダブルクリックでロールアップできる機能は便利で昔から好きです。

※中にはクラッシュしてウィンドウ枠が一時的に消えてしまうものもありました。

モノマネOS

昔、アイコンやデスクトップ背景、ウィンドウマネージャをカスタマイズして好きなOSに似せることが流行りました。それと同じことがこのFenixPiにプリセットされています。

一部ご紹介。

切り替えるのに最初の画面だとデスクトップにアイコンがあります。

デスクトップ環境の変更

この後、ログイン画面が出てきます。そこでテーマとウィンドウマネージャを選択して切り替えます。

パスワードを入力しないと変更できません。デフォルトでは「fenix」です。お忘れ無く。

変更後に同じようなアイコンが見つからない場合は、メニューボタンからログオフを選べば同じです。

これはWindows10ライク

まんまWindows10だ。すべてサウンドも再現されています。

こちらはMac Big Surかな

こちらはなんちゃってMacです。Finderのアイコンが口を閉じていない。

Windows95ですな

今となっては寂しいデスクトップのWindows95です。

WindowsXPは懐かしい人が多いでしょう。

Windows7ライクはこんな感じ。

この他にもUbuntuのUnityライクがあります。(キャプチャし忘れました)

気に入ったデザインを楽しんでください。

ダウンロード

FenixPiのダウンロードページはスマホ対応しかなくて少し読みにくいです。

トップページからDistros→PI→FenixPiです。丸で囲った名前からsourceforgeに飛びます。

「FenixPiV0.9.1_4DE_Lite.xz」をダウンロードしました。

これをRaspberry Pi Imagerなり、balena EtcherでmicroSDカード、またはSSDドライブへ書き込めばOKです。

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洗練されている

Compizという見た目に惑わされがちなFenixPi 0.9は、使っていただくとかなり洗練されていることが分かります。

特に負荷率です。

メモリーを食わない、CPU率も考慮したアプリケーションソフトウェアがプリインストールされ、詳しくは技術は分かりませんが、OSとしてチューニングされているのでしょう。

ヤバいくらい快適です!

通常のマシンにLinuxを入れてCompizは今更かも知れません。

でも、これRaspberry Pi 4ですからね!

ちょっとおじさん的には、この軽さならRaspberry Piでデスクトップ利用も本当にアリだなって思っちゃいます。

今回はメモリー8GBモデルを使いました。しかし、microSDカードでも全く問題なく感じます。

FenixPi作成者のテスト環境がRaspberry Pi 4 メモリー2GBモデルというのは納得です。

これまでで最も滑らか

ちょうどこのFenix Piのインストール前に、安定版が2月にリリースされた「Q4OS 3.10 Centaurus for Raspberry Pi」をご紹介したく触っていました。こちらも軽量なんですけど、Raspberry Pi 3B、4B共にもっさり感と海外特派員のようなレスポンスの遅さに少しガッカリしていました。

また、軽量だと思っていたUbuntu MATE 20.10も、確かにそれなりに使える軽量さです。但し、このFenix Piを使った後ではManjaroを入れたラズパイと同じくらい軽量に感じます。

んー、軽さの速度でいえば、こうかな。

UbuntuMATE20.10 < Manjaro < FenixPi

FenixPiはRaspbianがベースなので、コマンドなど馴染みがある分、とても使いやすく感じます。

世代的に懐かしい

そもそもCompizを入れて戯れていたLinuxマシンって、軽く15年も前のお話です。マシンのスペック的にはRaspberry Pi 4と変わらないか、むしろ劣っているくらいでした。

色々なOSを試していると、単にマシンスペックだけではなく、OSそのものの技術なんだなと痛感させられます。

4GBメモリーのRaspberry Pi 4でも、microSDカード起動でもSSDドライブ起動でも動画のように快適です。

当然ながらSSDドライブ起動の方が安定してスムーズです。何度も書きますが、microSDカードでも同じくらい満足します。ストレス無し!

試したのは安い内蔵型SSDドライブ。

内蔵型SSDのAmazon売れ筋ランキング1位獲得
容量500GB、シーケンシャル読み取り:560MB/s;シーケンシャル書き込み:510MB/s、インターフェース:SATA 6.0Gb/s、4KBランダム読み書き:95K / 90K IOPS、シリーズ: MX500 / 製品シリーズ: Client SSD、保証期間:5年間 (MTTF 180万時間) *パッケージに正規保証シールがないものは保証対象外となります

どうぞCompizで3Dをグリグリやってください。

Raspberry Piということを忘れてしまいますよ。
アプリケーションソフトウェアもたくさん入っていたので、しばらく使い倒してみます。

お知らせ

おすすめセット品
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コメント ご感想をお願いします。

  1. より:

    ロマンありますよね。
    あのグリグリって一昔前のダサい感じでそれがいい。
    今度入れてみます。

    TwisterOS面白いですよね。最初に触ったPCがXPだったので懐かしいです

    このSSDをメインのデスクトップで、Ubuntu入れて使ってます。
    早くSSDにするべきでした。
    まだラズパイでは、SSD起動したことないので試してみたいですね。
    以前USBメモリーから起動したことはありますが、MicroSDと変わりませんでした。むしろ重たい。きっとSSDではサクサクなんだろうな。

    • ラズパイダ ラズパイダ より:

      浪漫、ありますね。
      恐らくCompizが動くのは、FenixPiのチューニングカスタマイズかと思われます。OpenGLのオプションがraspi-configにありました。

      SSD起動はBootloaderに書き込む手順さえ済ませれば、あとはmicroSDカードとSSDドライブをとっかえひっかえで試せて便利です。
      Raspberry Pi Imagerで直接SSSDドライブにOSイメージを書き込むのでmicroSDカードみたいな感じです。サクサク度は恐らく10倍かと。

  2. NewLife NewDesing 瀬川 より:

    FenixPi、知りませんでした。これすごいですね。
    youtube見ましたが、MACとWindowsのいいとこどりで、しかもサクサク動くのは驚異的です。

    ただ、流石にここまでアイコンが似ていると、その筋から警告が来そうな気がします(MSは大丈夫とおもいますがAppleの知財はとてもうるさいので…)

    これだけレスポンスがいいと、そろそろRaspberry piでも使える、Arm Linux用のMS Officeをリリースしてくれると仕事につかえるレベルですね。

    • ラズパイダ ラズパイダ より:

      そうなんですよ。スゴイので鱗が机に散乱しました!
      見た目で損しているような気がします。
      オリジナルのテーマもセンスありますから、訴えられて開発中止にならなければいいな、と。

      素人目にはTwisterOSの比ではなく快適です。
      microSDカードでもイケますから、サクッと試してみてください。

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