最初からOSに入っているソフトウェアをご紹介します。とても多くのアプリケーションソフトウェアや設定マネージャーが見つけられるでしょう。
何故こんなに多いかと言うと、ログイン毎に有名なOSを模している関係で、そのOSに似せるだけに使っているソフトウェアがあるからです。(本来はログインユーザー毎にインストールされていれば多くはありません)
例えば、ファイルマネージャーも2種類も要りませんよね。入っているからとって全部使う必要もありません。
ログイン名で見た目のテーマが別れていることを考えれば、日常的な使い方ではなくデモ的な要素が強いと言えます。

まだインストールしていない人に画像でご紹介します。
(画像は初期ユーザーはfenixでデスクトップ環境Xfceです)
メニュー表示は主に3つ
デスクトップ環境によってメニューの表示方法は少し異なります。ここではデフォルトのfenixでご説明してます。
スタートボタン風のメニュー、タスクバー上にあるメニュー、Dock(ドック)形式のメニューがあります。
fenixユーザーの場合、macOSのようなDockメニューに2つメニューがあります。
アプリケーションメニュー

分かりづらいと思います。Raspberry Pi の設定は上部メニューには見つかりません。
アプリケーションメニュー → システムツール → 設定 内にあります。
ランチャー

別にランチャー(Launcher)もあり、こちらは全画面で表示されます。この振る舞いはmacOSのアプリケーションメニューと同じです。
ここでもRaspberry Pi の設定がありました。
Raspberry Pi の設定
Raspberry Pi OS由来のため、お馴染みのRaspberry Pi の設定画面が使えます。これは助かりますね。

ここのローカライゼーションから日本語化が可能です。
いつも使っているRaspberry Pi OSと同じように設定してみてください。
FenixPiにはセットアップウィザードが無い?
FenixPiは起動時にセットアップウィザードが出ません。でも大丈夫です。元がRaspberry Pi OSなので、以前にご紹介したpiwizコマンドで呼び出せばOKです。

sudo piwiz
これでいつもと同じに設定が始められます。
raspi-configも
元がRaspberry Pi OSです。raspi-configもあります。

sudo raspi-config
「Raspberry Pi の設定」、「セットアップウィザード」、「raspi-config」で設定してください。
Wi-Fi設定やロケールの設定などであれば、セットアップウィザードだけで事が足ります。あとはお好みでどうぞ。
Settings - 設定
画面上部から表示されるメニューは、キャプチャ画像のように11ジャンルに分かれています。(Setting〜System)

Settingメニューは長いので2分割で表示しました。実際は画面上から下までズラーッと並んでいます。
Compizの設定(CompizConfig Settings Manager)で3D効果の振る舞いを変更したり、Emeraldの設定(Emerald Theme Manager)でウィンドウ枠も変更できます。
Accessories - アクセサリ
アクセサリにもたくさん入っています。
初期のデスクトップに置いてあるCompiz を開始するためのCompiz Start、デスクトップに表示されているCPU使用率や時刻表示はConky Managerで設定できます。
テキストエディタとして、Leafpad、Mousepad、TexrEditor、Notes、メモ用のGnoteが見つけられます。
ここにも表示しているキャプチャ画像はScreenshotという名で2つ別にあります。
Thunar File ManagerがmacOSを模したファイルマネージャーとして設定されています。他にもFiles、PCManFMがあります。
Chromium APPs - 拡張機能
Chromium APPsはブラウザChromiumで使える拡張機能です。

Development - 開発
開発ジャンルにはPythonのIDEであるThonnyだけありました。

Game - ゲーム
ゲームジャンルはMincraft Piだけです。

Graphics - グラフィックス
主に画像ビューワと画像加工ソフトがあります。

PhotoShopライクな「Gimp」、画像可能の「ImageMagick」Microsoftペイントライクな「Gnome Paint Drawing」、イメージビューワは3つ、写真管理ができる「Shotwell」、Simpleスキャンはスキャナーで取り込めるソフトです。
ペイントはWindows系を模すために入っています。
Internet - インターネット
主にブラウザ、Chatソフト、遠隔操作用リモートデスクトップ、Torrentクライアントソフトです。

HexChatはIRCクライアントソフトで、複数のIRCを跨いで使えます。IRCは日本であまり馴染みがありませんね。
Multimedia - マルチメディア
マルチメディアは動画再生ソフトと音楽再生ソフトと録画・録音が揃っています。

Office
ドキュメントビューワはPDF、ePubも開けるマルチビューワです。
カレンダーと辞書、メーラーソフトはEvolutionです。

Other - その他
その他の分類には、住所録アプリとGnome-softwareがあります。
Gnome-softwareはソフトウェアパッケージ管理ソフトです。様々なソフトウェアがインストールできます。依存関係があり全部が使えるわけではありません。評価レビューが参考になります。

System - システム
システムジャンルもたくさんありました。
デスクトップにあるDockメニューをカスタマイズするCario-Dockや、ターミナルソフトであるLXTerminal、ユーザーとグループを管理するUsers and Groupsがあります。

System Profiler and Benchmarkは各種情報が一覧できて便利でした。
日本語化
最後に日本語化をする場合の手順を載せておきます。
Raspberry Pi の設定からローカライゼーションでロケール、タイムゾーン、キーボード、無線LANの国を設定するのが簡単です。
もちろん、セットアップウィザードが動きますから、それで設定してもOKです。
日本語を入力
日本語を入力するにはインプットメソッドが必要です。
sudo apt install fcitx-mozc
im-config -n fcitx
その後、再起動すれば完了です。
メニューのfcitxの設定
GUIで設定する場合、fcitxの設定からも可能です。
最初の設問でアップデートを行いたいのでYES。その後の画面でfcitxを選らんでOKボタンです。

キーボードの設定にMozcが入っているか確認したのが以下の画像です。

日本語になったのか確認するのにlocalectlコマンド
ターミナルの画面で基本が日本語文字になったのか確認する豆情報です。
localeコマンドでja_JP.utf8がありますか。
locale -a
localectlと打つだけで現在設定されている状態が分かります。
localectl

単純にcal(カレンダー表示)が便利かも。
日本語表示になっている時は、曜日が漢字で表されます。同じくdateコマンドも日本語で表示されるか確認できます。短いコマンドだから便利ですね。
コマンドでロケールを変更するのにもlocalectlが使えます。
localectl set-locale LANG=ja_JP.utf8
ターミナルの中を更新するのにコマンドで更新できます。
su - fenix
su の後に(スペース)-(ハイフン)(スペース)でユーザー名です。
本来はユーザーの切り替えです。今と同じユーザーに切り替えることで更新していることと同じ振る舞いになります。
su - だけだとrootユーザーに変更でき、su - 別のユーザー名で切り替えられます。
ラズパイだとrootのパスワード設定が最初ありません。(null)普段はsudoコマンドで十分でしょう。
以上、簡単にFenixPiのご紹介でした。