MagPiマガジン86号にあったドライブレコーダーのOSとしてDrideOSをご紹介しました。基本はクラウドファンディングで発売していますが、Raspberry Pi Zero Wで構築し、OSもRaspbian Jassieを元にしたコマンドベースのOSです。
早速インストールして試してみました。
※機能制限がありますので、すべてが試せるわけではありません。
drideOS起動後にWi-Fiスポット化
OSのインストールは省きます。imgファイルをダウンロードしてEtcherで書き込むだけです。
スタート手順は以下に載っています。
公式:https://dride.io/documentation/getting_started
DrideOSは、Raspberry Pi Zero W と Raspberry Pi 3Bに対応しています。

今回はRaspberry Pi Zero WにPiカメラを付けて試してみました。以下の公式V2です。(恐らくV1.3でも動くとは思いますが試していません)
そして公式の紅白Piケースです。これは白色の蓋は3種類入っていて、穴が無い物、GPIO端子部分が開いた物、そしてこのカメラをマウントできる物です。蓋の裏側にスナップ式でマウントできるようになっています。
※なお、Raspberry Pi Zero WとPiカメラを繋ぐフレキシブルケーブルのサイズは異なります。通常は付属していません。別途購入するか、付属している商品を購入してください。

早速電源を繋いでみます。この時、一応モニターに繋げて観察しました。起動シーケンスが終わるころ、Wi-Fiスポットとして機能し、モニターは消えます。
そのタイミングでスマホ(今回はiOS)アプリをダウンロードして実行させておきます。スマホのWi-Fiに「dride」というアクセスポイントが出てきますので、ピアトゥピアになるよう、スマホから接続を試みます。

この時、iOSではパスワードが求められますので「ilovedride」を入力すると接続できると思います。Androidは自動的に繋がるそうです。
このような接続方法はVolumioでも同じです。
drideアプリを確認してみる
最初にどのモデルか選ぶようになっています。今回はRaspberry Pi 版なので、一番下にあった「Dride Zero for Raspberry Pi」を選択します。

しばらく置いておいたところ、一応は1分ごとに取得できていました。

日時は間違っていますね。2016年11月4日?になっています。
保存してみる
5つほどサムネイルがありましたので、その中の1つをiPhone側へセーブしてみます。
よく分かりませんが9秒分のmp4ファイルが保存できました。
これデモだからか、起動時にしかビデオレコードしないのか、更新されませんでした。それにビデオカメラのアイコンをクリックしてもリアルタイムで表示されません。真っ黒です。
試しに全ての動画を消してから再度電源を入れてみると・・・。
やはり何にもありませんでした!
これ、どのタイミングで動画をレコーディングしているのか分かりません。恐らく製品版とは異なるため、最初のインストール時に1回だけしか記録しないのか??
体験してみて
テストにもならないものの、一応はアプリのインターフェイスやビデオの質感などは感じられると思います。
なお、Piカメラのドライバなどは一切入れていませんし、セットアップはしていません。どうやらdrideOSでスクリプトが動いて設定しているようです。
思ったよりもUIは使いやすそうです。あとは指摘されている安定性なんだと思います。
購入は躊躇いますが、Raspberry Pi の可能性は感じますね。
以上、テストリポートでした。
コメント ご感想をお願いします。