注目のPop!_OSを別の環境で試してみました。Pop!_OSはCPUアーキテクチャがx86/amd64で動作するOSです。残念ながら、現時点ではPop!_OSもRaspberry Piも対応していません。
Raspberry Pi OSがbullseyeにアップグレードする際、64bit版もリリースされるのではないか、想定されています。
Raspberry Pi OSの64bit版はベータ版が公開されています。ラズパイダでもお伝えしました。長らく32bit版のOSしかなかったRaspberry Piもやっと対応する見込みです。
噂かフェイクかハッキリしませんが、ニュースとしてRaspberry Pi 400で動作するPop!_OSのバージョン画面が、Pop!_OSの中の人から公開されています。
用意しているのか
待ち遠しい64bit版のRaspberry Pi OSですが、Pop!_OSの主要エンジニアのJeremy Soller氏が、Raspberry Pi 400にarm64版Pop!_OSが動作している画像をツイートし、ニュースサイトで取り上げられています。
バージョン情報だけとはいえ、arm64版のaptリポジトリまで既にありました。
Pop!_OSがRaspberry Pi 4で動くだけではなく、64bit版のRaspberry Pi OSがリリースされる予定とも解釈できる情報ですね。
これだけでは真相は分かりませんが、仮に情報そのままならば、bullseyeへのアップグレードが楽しみになりますね。
Pop!_OSを試す
別環境ですみませんが、この発言を読んでからPop!_OSをしばらく触っていました。環境としては特殊なMacbook Proにインストールして試しています。
この記事はあくまでも別環境のお話です。
Raspberry Pi 64bit版OSとarm64版Pop!_OSがリリースされたらまたご紹介します。
1stインプレッション
Pop!_OSは、Ubuntuから派生したオリジナルのOSです。Linux界隈でも人気があることがランキングからも窺えます。
「DistroWatch」のランキングをみてもこの1年間は常に5位です。

本家UbuntuDesktopよりも上というのが素晴らしい。
上位はデスクトップPC利用で機能も性能も豊富なOSが並んでいます。MXLinuxはずっと1位です。
印象としてUbuntu + Macがシックリと来ます。見た目も操作感もMacに寄せているUbuntuです。下部のDockはリリースされたWindows11とも似ているでしょうか。

環境がRaspberry Pi ではないので、動作の速さや快適さなどは別として、メニュー構成や動き方、機能は公式のRaspberry Pi OSとはエライ違いです。
本家Ubuntu Desktopのユーザーインターフェイスよりも分かりやすく機能的な状態でスタートできます。
ソフトウェアのインストールが秀逸
ソフトウェアのインストールとして、Debian系に共通のAPTと共にFlatpakというパッケージマネージャーが採用されています。
このFlatpakというのは、サンドボックス(仮想化)を用意してアプリケーションを実行できるため、種類(ディストリビューション)の垣根を越えてインストールできる仕組みです。
いくつかインストールしてみました。
ついAPTだと勘違いする程にインストールがスムーズです。

しかも名前がPop!_OS Shopとあり、AppleのApp ストアみたいな位置付けです。
こちらは基本無料ですが、仕組みや見た目が同じようにできています。
APTと違い、グラフィカルに選べるメニュー構成になっているのも、Mac使いからすると使いやすく感じますね。
Firefoxもストレスない
WebブラウザのデフォルトはFirefoxです。インストールしたMacbookのスペックからすると、アプリの起動からとてもサクサクと動きました。これがRaspberry Pi 4ではどうなのか分かりません。

画面が狭いのは、デフォルトで200%の表示になっていたからです。13インチだと2560ピクセルだと小さく感じるため、フルHDサイズに調整した方が良いですね。(アップでも綺麗で見やすいです)
Raspberry Pi 400でもCPU速度は1.8GHzですから、今回の環境のMacbookとは比べられません。(使用したMacbookProは古いCore i5 2.7GHz)
やはりSSDドライブ起動で2.0GHzにオーバークロックする必要はあるかも知れませんが、Pop!_OSの方が本家Ubuntuよりも軽快に動くとされています。
ARMアーキテクチャ
Raspberry Pi OSの64bit版も、Pop!_OSのarim64版も待ち遠しいです。UbuntuMATEに続いてRaspberry PiをデスクトップPCライクに使えるかも知れません。
MacのCPUも独自のarm、Windows11もarm版が存在し、Raspberry Piも含めてarmアーキテクチャが増えてきたので、64bit版のRaspberry Piがリリースされれば、他のLinuxディストリビューションも対応してくる可能性もあります。
Pop!_OSは非常に使いやすくデザインも好感が持てるOSです。別にRaspberry Piではなくても、古いパソコン(x86/amd64)に導入してみると、Ubuntu同様にキビキビと動作して活用できます。
USBから起動して試せるので、お手持ちのパソコンで体験してみてください。
ちょっと気になるPop!_OSでした。
- 参考 Pop!_OS
この記事のコメント(承認後に公開)