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「Raspberry Pi 4B (4GB) BASIC スターターセット」の中身は? セット品レビュー

4.5
review-newlifenewdesing-title Raspberry Piの購入について
この記事は約13分で読めます。

今回、Raspberry Pi 4Bの発売前にNewLifeNewDesingさんよりRaspberry Pi 4B (4GB) BASIC スタータ―セットのサンプルをご提供いただきました。この他にいくつかグレードを設けて販売を予定しているそうです。ここでご紹介するのは基本となるセットです。

新しいRaspberry Pi 4Bは放熱の課題があります。かなり熱を持つと報告されています。これまでのRaspberry Pi 3B+よりも熱を逃がす、または冷却する必要があるでしょう。

このBASICスターターは、冷却ファンが付いていないものの、ケースが密閉されていない点と大型のヒートシンクを合わせることで、一般的な使い方であればサーマルスロットリング機能はほとんど働かずに利用出来るそうです。(CPU温度が80℃に達することがほぼない)

他のセット商品に比べて、一つ一つの選定にコダワリが見受けられます。画像を交えてご紹介しますので、これからRaspberry Pi 初めて検討されている人はもちろん、既にRaspberry Pi 3B+を購入済みの方は、必要なパーツ構成が変更になったため購入の参考にしてください。

※セットに含まれる品はサンプル段階だったため、実際の同梱品とは一部変更する場合もございますのでご了承ください。

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同梱されているパーツ品

かなり薄い箱にギュッと詰まっています。それぞれパッケージに入っていますのでバラバラになることはないでしょう。

セット内容
  • Raspberry Pi 4 model B本体
  • microSDカード64GB(SanDisk製)
  • クリアな開放型オープンケース
  • Anker PowerPort C1 (15W)
  • TypeA-C OTG 変換アダプター(16cm)
  • Type-C/A スイッチ付きケーブル(1m)
  • CPU/Powerチップ用 大型ヒートシンク37mm×37mm×6mm
  • USBチップ用 ヒートシンク14mm×14mm×8mm
  • HDMIケーブル赤色細ソフトタイプ(1m)×2
  • 熱伝導テープ 
  • HAT用 M3六角スペーサー 15mm×4
  • 日本語設定マニュアル(トラブルシューティング、一年保証カード)

セット内容の点数が多いですね。基本である電源とmicroSDカード、そしてケース、ヒートシンクに、microHDMIに対応しているHDMIケーブルまで、あとは表示させるモニター、お好きなマウスとキーボードだけで全て揃います。BASICですから、基本のセットです。

主な物を順番にみていきます。

特徴的なクリアケース

こういうセット物で一番目立つのがラズパイを収納するケースです。一番悩むのもケースで、実際に使ってみないと分からないことも多いです。

こちらのNewLifeNewDesingさんでは、元々は一般的なケースを同梱させていました。ユーザーからのフィードバックで密閉されていない開放型のケースに変更してきたと伺いました。

このように上下を挟む形になり、一般的なケースという言葉とは異なります。状態としては基板が剥き出しのままと大きく変わりませんから、ケースが原因で熱が籠もることはほとんどありません。

個人的にはテスト用にこういったケースを使っていました。スグにバラす場合などに重宝だからです。

何度かお伝えしていますが、埃の問題があるため、密閉されていない分は基板に付着する埃やゴミには注意が必要になります。機械物で弱いのは静電気です。床に直置きしたり、タンスの上など埃が溜まりやすい場所は避けた方が良いでしょう。

クリアなケースはLEDなどを仕込むと綺麗です。もしくは色で絵を描くとオリジナリティが出ると思います。シールでも良いですね。

microSDカードは64GB

microSDカードは老舗で安心のSanDisk製です。

このセットには64GBが入っています。WindowsではFAT32のフォーマットを32GBを超える場合でもMacと比較的した場合はある程度容易に可能です。

一方Macでは、ちょっとイレギュラーなやり方にはなります。FAT32でフォーマットしてから起動すると、Raspbian側が容量イッパイまで拡張してくれます。

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カメラモジュールで録画したり、動画ファイルを扱う場合などは容量が多い方が助かります。また、今回のラズパイ4からはデスクトップPCライクに使用することを考えれば、作成したデータの保存先を、別のドライブに保存するのは面倒なので、ある程度は容量が多い方が便利でしょう。

いずれにしてもmicroSDカードは安くなりましたので、容量が少ない32GBでも16GBでもRaspbianは利用できます。

今後はラズパイ4のセット品に限り、64GB以上のmicroSDカードが含まれる製品が多くなりそうです。

電源方式が変更になったラズパイ4B

これまでのラズパイは、microUSBのコネクターでした。今回のラズパイ4BはUSB TypeCとなり、スマホなどでお馴染みの形状になっています。これは形状だけではありません。コネクターの仕組みも変更になります。

少し分かりづらいので、詳細は避けますが、このTypeCというのは厄介でして、色んな種類が発売されており、どれでも互換性があって利用できるとは限りません。特にラズパイ4Bは多少異なります。

思うに、Type-C認定ケーブルだとダメっぽいです。少しずつ異なる色んなケーブルがありますので、この辺は動作済みを探すしかありません。そういう点ではセットになっていれば安心です。

このスターターセットに同梱されているのは変換ケーブルです。

電源コアである部分がAnker製で、TypeC接続なのをTypeAに変換して使います。

ご存じの方も多いように、Anker製は非常に信頼度が高い電源や充電器メーカーとして有名です。他の物に比べ電圧も安定しているので、電源周りで不具合が出やすいシングルボードコンピューターではなるべく実績のある物を選びたいですね。

ここからラズパイに接続するケーブルは、やはりTypeCとTypeAの刺し口になっている製品になります。同梱されていたのは、スイッチ付きのケーブルでした。

このスイッチ付きのケーブルというのも厄介でして、中には安定しない物も多く存在します。今回のこのケーブルは、販売するNewLifeNewDesingさんでも当然ながらテストをしたので同梱させたと伺っています。

本来はスイッチがないタイプの方がより心配がない中、ユーザーの利便性を考慮して、どうにかスイッチ付きの物を選んだというお話です。

これ、使ったことある人にしか分からないのですけど、意外と便利なんですよ!

ラズパイは、ソフトウェア的に電源を切ること(シャットダウン)が出来ても、電源をONにする仕組みが無いためです。

通常のPCは電源ボタンがあります。ラズパイには無いため、ケーブルかコンセントを抜き差しするしかONに出来ないのです。

こういったスイッチが付いていると、カチカチと2回押せば電源が入ります。(1回目切→2回目入)

設置する箇所にも依りますが、コンセントまで容易にアクセスできない場合もあり、手元で操作できるのは便利です。また、コネクターをやたら抜き差しする必要もないので破損の恐れも減ります。

かと言いまして、どのケーブルでも良いわけではないので、これも別に購入するにはハードルが高いと思います。

ちなみにAnkerの電源は「Anker PowerPort C1」という商品で15WまでOKです。意外とお高いんです。

大型ヒートシンクで冷却ファン要らず

新しいRaspberry Pi 4Bは、とにかく発熱に気をつけることになりそうです。そんな中、冷却ファンの風を当てることはかなり効果が高いと思われます。

このスターターセットはBASICということで冷却ファンは省かれています。しかし、その次に大きな効果を産む大型ヒートシンクと熱が籠もらないオープンケースで、最低限の放熱性を確保しています。

大きなヒートシンクはCPUよりも随分大きいと感じるでしょう。私も最初はハテナ?でした。しかし、海外でもこのような大型のヒートシンクを採用しているレビューも見かけます。やはり放熱効果が高いからです。

実際に取り付けてみるのは、PCを自作したことの無い人には分からないと思います。画像を参考にしてください。

付属の熱伝導シールを切り、画像のようにCPUと電源を制御するパワーチップに貼ります。

細かいお話ですが、パワーチップの方は4つ折りにしています。ちょうど付属するテープをパタパタと4つに折れば大体チップの表面と同じサイズになります。5mm幅だったかな。

なぜ?4つ折り??

実はCPUとパワーチップの高さが異なるからです。そのままだとパワーチップには触らないので意味がありません。分厚くはなりますが、大型のヒートシンクに接することで放熱効果を期待できます。

厳密に言えば、グリスを塗って・・・それぞれのチップにヒートシンク・・・など、様々な方法は考えられると思います。しかし、なるべく簡単に取り付けることを優先した場合は、これで充分だと思います。

なお、要らない残った台紙は青いフィルムを剥がして写真のようになります。(しかし、貼り付けるのにちょっと切り方が大きかったか・・・。)

ここに大型のヒートシンクを載せる位置はこんな感じです。

ヒートシンクの位置取り付け位置はフィンが縦の方が良かった

ちょうど写真左下の電源コネクターに接しさせる取り付け位置で上手く収まると思います。熱伝導シールは粘着性もあるため、何度も取り外すことが困難です。写真を参考に貼ってみてください。

右側に小さいヒートシンクも取り付けました。こちらはUSBコントローラーチップです。チップよりも大きめなので真ん中に取り付けるイメージでOKです。

発熱の分布画像を見ても、色が赤い部分をカバーできていることが分かります。

放熱に優れたヒートホール

言うまでも無く大型のヒートシンクは小型に比べれば放熱性は高くなります。このセットのヒートシンクはCSI接続端子に干渉しないギリギリのサイズです。CSI接続端子はカメラモジュールのケーブルを取り付ける端子で、”Camera Serial Interface”の略です。

薄いというのも意味があって、背の高い方がフィンが長くなりますから、それだけ冷却効果も高まります。しかし、背が高いとGPIOを使ってHATを取り付ける時に干渉してしまいます。

総合的に考えて薄く大きいサイズはこの37mmが限界でしょう。

また、取り付ける方向ですが、この大型のヒートシンクの場合はコツがあります。

ヒートホール?

横から見てみると穴が開いているのが分かります。

これは一方向にあるので、効果を発揮させるにはHDMI端子側、GPIO側に向いている方が良いでしょう。

・・・写真でお解りのように私は間違って取り付けてしまいました。

実は、この穴から熱が逃げることによって、僅かながら空気の対流が産まれます。単にフィンからの放熱だとモアーっと上に熱が溜まるところ、これから端から熱い空気が逃げることもあって冷却効果は期待できると思います。

煙突のような役割なんでしょう。

細かい話にはなりますけど、もしもヒートシンクを選ぶならこの点にも注目して選んでみてください。

Raspberry Pi で選びたいヒートシンク
  • HATを取り付けるなら高さを低く
  • なるべく干渉しない大きなサイズ
  • ヒートホールのような機構付き

なお、ヒートシンクを取り付けた状態を見てみると、左上にあるWi-Fiのチップが僅かに隠れてしまいます。影響がゼロとは言えないものの限りなく影響は少ないと思いますので安心してください。

HDMIケーブルもmicroサイズになった

ラズパイ4Bからコネクター形状や規格が変わったのは他にもあります。HDMI端子です。

これまで通常サイズのHDMIが3B系、そしてminiHDMIという一つ小さいサイズがZero系でした。今度は更に小さいmicroHDMI端子に変更になっています。

ご覧のように2つあります。デュアルディスプレイに対応したためです。これが理由になり、大きさが小さいmicroHDMIが採用されました。

しかし、テレビ側やモニター側というのは通常サイズのHDMI接続端子です。だから変換コネクターかもしくは、片方が通常サイズ、もう片方がmicroHDMIサイズというケーブルが必要になります。

microHDMIと通常サイズのHDMI

こちらのBASICスターターセットには、そのタイプのケーブルが付属しているだけでなく、きちんと2本が含まれています。

個人的にはこれが一番嬉しい?!

こういうケーブル類を別途に購入するのは面倒です。しかも、ほぼラズパイ4Bのためですからね。

また、他とは違い、ケーブル部分が黒いビニール皮膜のケーブルではありませんでした。柔らかいのですけど、しっかりとした堅さのあるケーブル素材で、しかも細いので取り回しに重宝しました。

色は好みがありますけど、透明なケースに赤色は映えます。
そういえば、ラズパイ公式のキーボード&マウスのケーブルも赤色でしたから似合いますね。

細かな付属品も

かなり細かい点で配慮が見られます。費用的に見れば、大したことないのかも知れないので見落としがちです。

HAT用にM3六角スペーサーが付いています。

これ、実はラズパイの上に追加で各種HATを取り付けたい場合、そのままだと高さが足りなくて上蓋を取り外さないとなりません。

そこで、このスペーサーが役立つというわけです。15mmなので僅かですが、これを追加で取り付けることで、多くの拡張HATが上蓋に当たらずに取り付けられるでしょう。

すぐに使うことはありませんし、誰でも使わないとは思いますが、有りがたいですね。

最後に

これからRaspberry Pi を始めてみようという人に日本語で書かれた説明書が入っています。ここには細かく、Raspbianの説明や、トラブルシューティング、ヒートシンクの貼り付け方、注意事項などが印刷されています。

現在はどの製品も、あまりマニュアルという物は付いていません。慣れている人には全く用をなしませんが、慣れていないか初めての人にはとても安心感はあると思います。なかなか周りに聞けるような人も居ませんから。

更に初期不良も含め1年間の保証を販売店側でおこなってくれます。

個人的に思うのは、PCと違いこういう製品は、初期不良かどうか判断が付かないくらい元々が耐久性が低いものです。それに対して保証があるなら、これまた安心して使用出来ます。

今度のRaspberry Pi 4Bは、コネクター類をはじめ、これまでとだいぶ様変わりしました。これまでの周辺パーツがなかなか流用できないため、最初の1台はスグに始められるセット品の購入をお勧めします。

私自身もこれまでRaspberry Pi の購入は、やはり最初はセットで購入し、その後に別途でケースやケーブルなどを買い増しするようなことで楽しんできました。

ラズパイダでは、Raspberry Pi 4Bの特集ページを設けています。なるべくここに情報を集めてご紹介していきます。よろしければ一読ください。

特集!今度のラズベリーパイはちょっと違うぞ?!

NewLifeNewDesingさんのRaspberry Pi 4B (4GB) BASIC スタータ―セットをレビューしました。

Raspberry Pi 4B (4GB) BASIC スタータ―セット
NewLife NewDesing
¥14,980(2019/10/03 23:17時点)
【セット概要】Raspberry Pi 4 Model Bの稼働に必要な各種テストを行った高品質なパーツを組み合わせたスターターセットです。単品でご購入いただくよりお得です。

この他にも簡易サーバー利用を想定したRaspberry Pi 4B (4GB) Server エキスパートセット、セット内容がよりシンプルなRaspberry Pi 4B (4GB) BASIC セットも販売されています。

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