先日、新型コロナウィルス(COVID-19)のワクチン開発に参加できるRosetta@homeについてご紹介しました。分散型コンピューティングと言って、膨大な計算を複数のマシンに分散させることで計算の速度も量もこなせる利点があります。

先の記事では、UbuntuServerをインストールして、アプリケーションにbonicマネージャーをインストールする手順が必要でした。
しかし、今回、OSなどのイメージファイルを書き込むアプリケーションのbalenaEtcherがRosetta@homeと連携して、専用のOSイメージを公開しました。
余っているRaspberry Pi 4Bがあれば、積極的に参加したいですね。
今度はOSをダウンロードして起動させるだけ
専用のOSイメージですから、これをラズパイのOSを書き込むにも利用しているbalenaEtcherでmicroSDカードへ書き込み、Raspberry Pi 4Bで起動するだけで、特に何もせずとも解析活動に参加することが可能です。
ダウンロード先:https://foldforcovid.io/
有線のLANケーブルを接続しなくてはなりませんが、それ以外は特に作業は必要ありません。
家庭内ネットワークに居れば、ブラウザ経由で作業の進捗画面は閲覧できます。

Raspberry Pi 4Bを選んでダウンロードボタンを押すだけです。ダウンロードファイルのサイズは211MBです。

その他のシングルボードコンピュータにも対応しています。

勿論、デスクトップやノートパソコンでも、QEMUでも動作させれます。
OSを入れてRaspberry Pi 4Bを立ち上げると自動的に起動して動作します。デバイスはBalena搭載デバイスのグローバルフリートに参加します。つまり、(Githubリポジトリを介して)プロジェクトに更新がある場合、それらはダウンロードされ自動的に適用されます。
https://foldforcovid.io/how-does-it-work
Webブラウザーで起動したRaspberry Pi 4のホスト名「foldforcovid.local」にアクセスすることで現在のアクティビティを表示できます。

とにかく、何もしなくても参加できるのはお手軽です。
起動して数分でwaitされていたタスクの数がrunに変わります。

ちょっとウチの金色の奴が遊んでいるので、解析に参加させます!

このようなRaspberry Pi 4Bが1台参加したところで、新型コロナウィルスのワクチン開発にどれほど寄与できるのかといえば、恐らくとても小さい力です。しかし、サイトにあった世界地図のように数が集まれば、大きな力になると思います。
心配なのは先進国である日本をアップにしてみると・・・かなり数が少ないですね。
参加することに意義がある。と思いますので、余っているマシンがあったら是非!
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